kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルト、読売との乱打戦を制して日本プロ野球史上初の「両リーグ全球団相手の連続カード勝ち越し」の珍記録を達成\(^○^)/

 プロ野球ヤクルトスワローズの快進撃だが、今日(6/26)、読売との乱打戦を11対10で制して、相手に両リーグの全ての他チーム(11球団)を含む連続カード勝ち越し(12カード)を記録した。交流戦とその前及び/または後のリーグ戦にまたがらなければ達成できない珍記録だ。

 ちょっと記憶にない強さだが、今世紀に入ってから同じくらいの勢いがあったチームとしては、あの星野仙一が率いていた2003年の阪神タイガースが思い出される。あの年の阪神は、序盤と終盤に中日に苦戦した以外は無敵で、7月上旬あたりが勢いのピークだった。確か7月上旬にマジックナンバーが点灯したのではなかったか。しかし2003年にはまだ交流戦がなかった。この年の阪神は夏場に勢いを落とし、9月に入ってももたついたあげくにヤクルトが横浜に負けて阪神の優勝が決まった。しかし日本シリーズではダイエーに3勝4敗で負けた。だからヤクルトの2年連続日本一も決して楽観視はできない。

 スワローズが過去に特に強かったシーズンというと1993年、1995年、1997年が思い出されるが、93年は9月に一瞬だけ中日に首位を明け渡し、95年は8月に広島に急追され、97年にも8月に横浜に猛追された。今年は大独走ではあるが夏場に調子を落とすと、仮にリーグ優勝はできてもクライマックスシリーズでやられる恐れがあるし、ずっと好調のままリーグ戦を終えた場合でも短期決戦では何が起きるかわからない。

 とはいえ、今日で読売の自力優勝が消えたことはめでたい。既に阪神と中日の自力優勝も消えており、自力優勝の可能性を残すのは広島とDeNAだけだ*1

 そういえば今日の読売戦でスワローズのリリーフに小澤投手が出てきた。一瞬嫌な予感がしたが、名前の読みが「おざわ」ではなく「こざわ」だったので一安心した。それどころか、小澤は3回表に先発スアレスが打たれて5対1とリードされ、なお無死満塁という絶体絶命のピンチを抑え、その裏の一挙6得点の逆転劇を呼び込んだ。小澤は6回表にソロ本塁打2本を浴びて同点に追いつかれたが、そのマイナス分よりも3回表に試合を決定づけられるピンチを凌いだ貢献の方がはるかに大きかった。小澤投手は2015年にソフトバンクに入団したものの故障のため2019年から育成契約になり、2021年にヤクルト入りし、ヤクルトでも育成契約だった。こういう選手が支配下登録即一軍入りであわや移籍後初勝利かという活躍を見せるあたりが今のスワローズの強さだ。最後は定番となった村上の3ランで決めたが、マクガフは9回に2失点した。ピッツバーグ出身ながらスコットランド系の血を引いているはずのマクガフは、昨年の日本シリーズ第6戦で示した通り寒さには強いが、暑さには弱いのかもしれない。

 一方読売は、先発戸郷を中4日で先発させた投手起用は無謀の一語に尽きた。それでなくても昨日と今日はデーゲーム日和とは全く言えない季節外れの猛暑で、多くの球場で好投手たちが打たれていたが、特に戸郷は火曜日のナイトゲームで先発したあとの、俗に言う「中3日半」の先発だから堪えないはずはないと思った。案の定戸郷は3回裏に火だるまになった。昨年も読売はヤクルト、阪神との三つ巴から真っ先に脱落している。大惨事、もとい第三次原辰徳政権も今季が最後かもしれないと思った。もっともこんな大口を叩いていたらクライマックスシリーズでやられてしまうかもしれないから、憎まれ口はこのくらいにしておく。

民主集中制をめぐる「某暴犬」のコメントに腹を抱えて爆笑してしまった

 北関東在住または出身と推測される「某暴犬」のコメントを、弊ブログでは一切承認しないし、それどころか目を通さないことも多いのだが、たまたま目にしたコメントに爆笑してしまったので、コメントは承認しないがコピペして晒しものにする。

 

 コメントは、同じ内容を弊ブログと読書ブログの両方に送りつけてきたが、基本的には今日(6/26)読書ブログに公開した下記記事に対するものだ。

 

kj-books-and-music.hatenablog.com

 

 コメントの全文引用はしない。下記が私の爆笑を誘ったくだりだ。

 

 反共分子にありがちな「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも全て民主集中制のせい」という与太です。

 仮に「今の日本共産党執行部の様々な決定」に問題があるにしても、それが「民主集中制が理由」などということはkojitakenは何一つ証明できてはいません。

 

 いや、なんて頭が悪いんだろうかねえ。

 誰が「今の日本共産党執行部の様々な決定」に問題がある理由(原因)が民主集中制だ、なんて書きましたかね。

 「今の日本共産党執行部の様々な決定に問題がある」場合、民主集中制下ではその「問題のある決定」に対してチェック機能が働かないこと、そこに問題があるに決まってるでしょうが。民主集中制は間違った決定そのものの原因ではなく、間違った決定を修正できない原因だと言っているのです。

 民主集中制に対する批判の論点としてはそれ以外にあり得ません。×××新選組にせよ共産党にせよ、独裁者や党執行部が本当に無謬であれば何も問題はありませんが、そんなはずがないと私は言っているわけです。

 民主集中制を正当化するロジックにおいては、「今の日本共産党執行部の様々な決定」に問題があることなど想定され得ません。私には何だかよく理解できませんけれども、そのロジックにおいては、決定に至るまでに十分な民主的プロセスを経ているため、決定があった時点では問題はないことが担保されているはずです。そうでなければ民主集中制の正統性は主張できません。間違った決定に党員が従わざるを得ないあり方に問題がないはずがありませんからね。

 

 繰り返しますが、

仮に「今の日本共産党執行部の様々な決定」に問題があるにしても、それが「民主集中制が理由」などということはkojitakenは何一つ証明できてはいません。

というフレーズには腹を抱えて爆笑しました。今後も変わらぬご健筆を祈念します。

「最近れいわ新選組に知恵つけてるの誰なのか真剣に知りたい。」(じゅんちゃん氏のツイートより)

 現在の日本は生産年齢人口の急減による「人口オーナス」期にあるので、何もしなければ日本経済が世界に占める地位がどんどん低下していくことは当たり前だ。また、現在の参院選で多くの政党が当然視している軍事費比率の劇的拡大など、本当にそんなことをやったら福祉・社会保障が手薄になって悲惨な目に遭うことは必定だ。

 今後の日本に待ち構える困難は、未曾有の危機と言っても過言ではない。1945年の敗戦時との違いは、当時は高年齢層を多く抱えていたわけではなかったことだ。

 このような難局には、できるだけ多くの知恵の結集が必要だというのが私のずっと変わらない持論だ。今後の日本では、権威主義的な組織のあり方はもはや通用しない。

 年寄りは早く死ねといわんばかりの維新(大阪維新の会日本維新の会)やたかまつなならが論外であることは当然だが、知恵の結集を疎外するという観点からは、党首独裁の極限的な政党である×××新選組はもちろんのこと、共産党民主集中制ももはや限界に達しているといえる。

 維新とたかまつらは前述の通り論外なのでパスし、新選組に関する「じゅんちゃん」氏のツイートをリンクする。

 

 

 

 上記池戸万作のツイートは答えになっていない。「究極的には山本太郎一人が決めている」ことは誰の目にも明らかだが、「じゅんちゃん」氏が言うのは、山本に入れ知恵しているのが誰かということだろう。具体例を挙げると、大石晃子が下記ツイートでほざいた「ロシア分割の利益を狙う者たち」というフレーズを愛用して、それを山本に吹き込んだのは誰かということだ。

 

 

 もちろん安全保障や外交に関する話だけではない。経済政策は特に山本がいろんな人たちから大きな影響を受けている分野だ。過去には植草一秀、日本経済復活の会(小野盛司)、それに松尾匡らから多大な影響を受けているが、植草と小野と松尾ではそれぞれ経済思想が全く異なる。山本はその時その時に気に入った論者の言葉をつまみ食いしているに違いないと私は考えている。何が「山本太郎さんは賢いから間違わない」だよ。なぜそんな妄想を抱く人間が続出するんだろうか。

 

 共産党については、同党が採用している「民主集中制」の問題について、中北浩爾著『日本共産党』(中公新書, 2022)を引用しながら論じる文章を書き始めたが、本からの引用部分が多く、かつ長くなり始めたので、独立した記事、というより先週から読書ブログ向けの連載記事として書き始めていた同書に関する記事の連載第1回として別途公開することにした*1

 従って、本記事は×××新選組に対する、比較的短い批判記事になった次第。

*1:当初連載第1回として書き始めていた記事を第2回に回した。

参院選東京選挙区から立候補した元自民党衆院議員・安藤裕(くにもり)は完全な泡沫候補

 一昨日だったか昨日だったかにようやく気づいたが、参院選東京選挙区には、かつて山本太郎が「総理大臣にしたい」と言ったことがある元自民党衆院議員・安藤裕が極右政党「くにもり」から立候補している。安藤は昨年の衆院選に立候補せず、一度は政界から退いていた。

 下記三春充希氏のツイートからもわかる通り、朝日新聞の情勢調査記事には名前も出てこない、完全な泡沫候補だ。

 

 

 安藤については、極右人士であるとともに、MMT理論の伝道師の一人としても認識しているが、界隈におけるこの人に対する評価はどんなものなんだろうか。近づかないようにしているから全然知らないが、日本における「MMT理論」って大いにガラパゴス化してるんじゃなかろうかと勝手に想像している。

参院選東京選挙区、朝日の序盤情勢調査で山本太郎が「やや優勢」の4番手、山添拓は海老沢由紀と最後の1議席を激しく争う

 有権者の「政治不信」を煽る、より具体的にいえば「既成野党」への不信感を煽るというのは、かつて存在してついにそのボスが出馬断念に追い込まれた「みんなの党」から維新、×××新選組などを経て、議席獲得が危惧されるに至っているN党や参政党に至る「第3極」諸政党に共通した特徴だ。その中で維新は完全に定着し、非常に遺憾ながら新選組も定着しつつある。

 

 

 そういうことだ。

 比例区の情勢は、社民党、N党、参政党の3党が予想獲得議席「0〜1議席」と予想されている。社民が「0〜1」に追い込まれた背景には、立民が辻元清美を比例候補に立てたことが影響していることは間違いないが、それに至った過程では社民党自体の党運営の失敗も大きかった。また、辻元が落選に追い込まれるまでの立民の党運営にも大きな問題があった。しかしそれらの内的要因ばかりを追及しても仕方がない。

 昨年の衆院選比例近畿ブロックで、新選組が1議席を獲得して大石晃子が当選してからしばらくの間、新選組が「維新主要打撃論」に立って動くのであれば、戦力として期待しても良いかなと思った時期があった。衆院選後今年2月末までの4か月間だ。

 しかし、新選組が他の政党(自らの党を除く与野党全て)の逆張りをして目立ちたいという組長・山本太郎の浅はかな欲望と、それにつけ込んだ誰かわからないブレーン*1(この不透明が新選組最大の問題点の一つだ)にそそのかされてロシア非難決議案に反対した時、そしてより決定的な転機になったのは、期待をかけていた大石晃子がその正体不明の人間の口真似をして発した下記のツイートを見た時、私にとって新選組は維新と同じ最悪レベルの政党に転落した。

 

 

 以来、弊ブログの基本的な立場はそれまでの4か月間の「維新主要打撃論」から「維新・新選組主要打撃論」に変わった。既成野党の票を奪う力は維新よりも新選組の方がずっと強いから、弊ブログでは維新非難よりも新選組非難の記事の方がずっと多くなった。

 今朝の朝日新聞に選挙区の情勢が出ているらしい。下記三春充希氏のツイートを見て、朝日の現物を買う気が失せた。

 

 

 これだと、弊ブログのターゲットである三悪新選組・山本、維新・海老沢、ファ□スト・荒木)の全滅は諦めて、せめて2人を落とすために山添拓に投票しなければならなくなる。もちろん情勢調査はこの朝日序盤ばかりではなく、今後他の予測記事も出てくるだろうから、それらを見て最終的に投票先を決める。なお比例は社民党秋葉忠利に投票することを決めており、これは変わらないだろう。仮に社民党議席を得たとしても当選するのは秋葉忠利ではなく福島瑞穂だろうが、それは仕方がない。

 しかし、一部で指摘されていた通り、山本が山添の票を露骨に狙いに行き、それがまんまと功を奏しつつあることが朝日の情勢調査結果にはっきり表れているといえるだろう。軍畑先輩氏の下記ツイートを最初に見た時には、別々のメディアの調査結果を切り取った「山本dis」かとも思ったが、なんのことはない、朝日の調査結果からだけで導き出せる結論だということが、今朝の朝刊に載っているであろう情勢記事から明らかになった。

 

 

 まことん氏のツイートより。

 

 

 ことに新選組を批判を躊躇する人士が「リベラル・左派」に多数いる、というより明らかにそちらの方が多数派であることは非常に重大な問題だ。これが、まことん氏の言う「民主主義の危機」を招いた大きな要因の一つであることは、絶対に間違いない。

*1:それは伊勢崎賢治のような右翼かもしれないが、どっかの古い新左翼の人間かもしれない。少なくともその正体を山本太郎新選組は明らかにしていない。

「ヤクルト1000」の馬鹿売れとスワローズの快進撃

 「ヤクルト1000」は、個人的にはあまり良いネーミングとは思えない。なぜなら、1000は1001、つまり故星野仙一に一歩及ばないかのような縁起の悪さを感じるからだ。実際、今季ここまでヤクルトスワローズが唯一負け越しているのが、星野が中日監督就任2年目に同球団に入団した立浪和義率いる中日だ。立浪がルーキーだった1988年には、8回戦まで6勝2敗だったのに9回戦から14連敗して星野の胴上げまで拝まされた。この年の中日戦はなんと7勝19敗だった。

 昨夜はその中日に「1000」ならぬ「10対0」で大勝して溜飲を下げた。しかし対戦成績はまだ5勝6敗で、まだ「1だけ及ばない」。「ヤクルト1000」みたいなものだ。

 今日からは本拠地での読売3連戦だが、昨年はほぼ同じタイミングで神宮で対戦した読売に3連敗した。ヤクルトは長年弱かったので、まだまだ負の遺産が多く残っている。たとえば先週末に神宮で広島に3連勝したが、その第1戦と第2戦に広島の先発投手だった大瀬良と森下は、ともにその負けが神宮球場でのプロ入り初黒星だった。ことに大瀬良には、2019年の最終戦マツダスタジアムで勝つまで、プロ入り以来ヤクルト戦無傷の12連勝だか13連勝だかを献上していた。この年の5月に、やっとこさマツダで打ち込んだと思った試合を村上のエラーをきっかけに大逆転負けしてしまい、大瀬良に「ヤクルト戦初黒星」をつけ損ねたことがあった。この試合が尾を引いて、その前日に原樹理が広島打線に打たれて始まった連敗が止まらなくなり、とうとう16連敗に達してしまった。大谷翔平が属するアメリカのAngelsが先頃14連敗した時、スワローズを思い出したことはいうまでもない。一昨日だったか、Angelsは大谷が一人で8打点を挙げても負けたが*1、2019年のヤクルトの投手陣も似たようなものだった。しかしAngelsでさえ14連敗で止まった。ヤクルトの下を行ったのは日本プロ野球では1998年に千葉ロッテが記録した18連敗くらいだろう。MLBには23連敗だか24連敗だかの記録があるそうだが。

 その弱かったスワローズが昨年のシーズン途中から突如大化けし、2位読売に10ゲーム差をつける破竹の快進撃を続けているが、「ヤクルト1000」の馬鹿売れともどもいつまで続くか阪神、ならぬ半信半疑の今日この頃。

 

number.bunshun.jp

 

 「ヤクルト1000」よりも、1988年や1999年、あるいは2003年*2に「1001」を飲んで欲しかったなあ。奴が亡くなってから、もうかなりの時間が経ったけど。

*1:Angelsのあまりの弱さに、大谷は東海岸の優勝を狙える球団に移籍すべきだとの意見がヤフコメ等に多く見られるが、あまりにも浅はかな考えだと思う。アメリ東海岸は湿度が高く、投球の際の球離れも乾燥した西海岸の球場でやる時とは全然違うらしい。かつての野茂英雄もDodersからMetsに移籍した年など、東海岸では結果を残せなかったし、大谷自身もヤンキースタジアムでの投球成績が極端に悪い。通算防御率は小数点以下四捨五入で二桁の数字のはずだ(打撃成績でも、昨年ヤンキースタジアムで3本塁打を放ったものの打率は非常に低く、確か1割台ではなかったか)。大谷の成功は、移籍時にYankeesを袖にしてAngelsを選んだことが大きかった。仮に移籍するにせよ、DodgersあるいはPadresなどの西海岸の球団を選ぶべきであろう。もちろんYankeesは最悪の選択肢である。何より、多湿の地(夏の日本もそうだが)では疲労がとれにくいと思われる。

*2:ヤクルトは星野仙一阪神監督を務めていた2003年に甲子園球場で3タテを3度食ったが、それ以来昨年まで阪神をずっと苦手にしてきたのだった。