kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎が前原誠司に触手を伸ばしたとしても、何の不思議もない

週刊文春』に、下記のようなタイトルの記事が出ていた。

現役閣僚が「閣内に裏切り者がいる」

憎しみ合う二人は手を結ぶのか。はしゃぐ鳩山と仙谷の怒り。「民主城」大炎上!
前原国交相に小沢が触手! 菅政権は8月に死ぬ


ちょっと立ち読みしたが、すぐ飽きてしまって全部は読まなかった。「飛ばし」と言われても仕方ない記事だとも思った。とはいえ、民主党が大勝した参院選のあとで自民党と大連立を組もうとしたり、先の民主党代表選で新自由主義者樽床伸二を担いだ無定見な小沢一郎なら、前原誠司に接近するくらいのことは平気でやりかねないとも思った。


前原誠司民主党代表に選出された2005年の代表選を描いた漫画が、Yahoo! Japanに掲載されている。
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/manga/tousyusen06/minsyu/1.html


これが掲載されたのは2006年だったはずだ。初出はおそらく『週刊コミックバンチ』であり、そこから転載されたものと思われる。

この漫画の14頁*1から18頁*2にかけて、京セラの稲盛和男を介して、小沢一郎を幹事長に登用する条件つきで、代表選で前原誠司を支持すると小沢が申し入れたのを、前原が拒否したことが描かれている。

これが実話かどうか私は知らないが、小沢一郎ならやりそうなことだと思った。漫画に描かれている通り、当時から民主党には世代交代論があり、田原総一朗などもそれをけしかけていた。これは、前年(2004年)に年金未納問題で政界が揺れた時から一貫していて、田原は菅直人よりも小沢一郎よりも年長で、田原自身も年金未納だったにもかかわらず、菅や小沢を「旧世代」として攻撃し、社保庁のミスによる年金未納が発覚した菅直人を代表辞任に追い込んだのである。

2004年当時の田原総一朗への批判はこれくらいにしておくが、菅直人小沢一郎もこの頃から変わっていないなとは思う。鳩山由紀夫にしても同様だ。

結局民主党は大きくなったけれども、小沢一郎には「自民党自由党人脈」が、鳩山由紀夫には「旧民社人脈」が、菅直人には「松下政経塾人脈」がそれぞれくっついていて、それらが党を大きく見せているだけではないかと思う。そして、「自民党自由党人脈」にしても「旧民社人脈」にしても「松下政経塾人脈」も、とどのつまりは「小泉・竹中路線」と同じ方向性を持つ人たちだから、小沢一郎前原誠司菅直人からひっぱがして取り込もうと考えたとしても、何の不思議もないように私には思えるのである。