kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

読売が高橋由伸に注ぎ込んだ金は10億円ではきかないはず

朝日(3/15)の「巨人(読売)、6選手に契約金36億円」というスクープのニュースソースはどうやら前読売GM清武英利だったらしい。だから朝日があんな馬鹿騒ぎをする一方で読売が朝日を告訴するなどという話になっているのかとやっと腑に落ちた。既に清武を告訴している読売としては、清武が「機密を漏洩した」(笑)朝日をも告訴するのは当然だろう。

一昨日以来、朝日は連日「反読売キャンペーン」をやっているが、今日(3/17)の紙面には元ヤクルトスワローズスカウト部長・片岡宏雄氏へのインタビューが出ている。その中に見過ごせないことが書かれているので取り上げる。

片岡氏によると、2000年当時のヤクルトの年間補強費は、新人、FA、外国人それぞれの獲得枠をすべて合わせても5億円程度、読売はその10倍くらい使っているのではないかとの感触だったという。これはまあそんなものだろう。

しかしヤクルトにも例外的に大金を準備することがあった。1997年にヤクルト入りを希望していると報じられた高橋由伸のケースがそうだ。ヤクルトは高橋に5億円出すつもりだったという。つまり「申し合わせ」を超える金額である。当時、読売の系列スポーツ紙までもが「高橋のヤクルト入り濃厚」と伝えていた。しかし、土壇場で状況は変わった。以下、朝日紙面より引用する。

 だが、ドラフトの直前になって、高橋の親族が数十億円の土地問題を抱えていることが分かった。ウチ(引用者註:ヤクルト)はさらに5億円、上積みしましたが(引用者註:当初用意していた5億円と合わせて計10億円)、高橋は結局巨人を逆指名しました。巨人がどんな条件を提示したのか、僕には分かりません。


普通に考えれば、読売は10億円をさらに上回る金額を提示したことになる。一方、朝日の3/15の記事には、高橋の契約金額は6億5千万円だったと書かれている。これでは少な過ぎる。

清武からもらった情報を記事にしている朝日の記者よ、清武はなお過少申告しているぞ。本当の数字を引き出すべくニュースソースを締め上げたらどうだ。そこまで報じたら、「何をわざわざ昔からわかり切ってたこんなこと連日大々的に取り上げるんだ」という批判をちょっとは見直してやっても良い。今のままだと、読売の内紛における一方の側の片棒を担いでいるに過ぎない。

その間、読売ネタを1面で取り上げた日(3/15)の社説で民主党執行部に消費税増税の強行を迫ったり、原発の「廃炉」を特集した同日のオピニオン面で、インタビューした3人中2人までもが原発推進派ないし維持派の人間だったりすることを私は見逃していない。プロ野球関係の暇ネタに世間耳目を集めさせた日に限って平気でこんなことをやるのが「朝日クォリティ」なのである。