kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小選挙区制の失敗を未だに認めない小沢一郎と鳩山由紀夫(呆)

朝日新聞(6/11)の3面で、小沢一郎の聞き捨てならない言葉を目にした。

 「民主主義の根本的な作業が日本においても行われるようになった。どんな強大な政権でも代えられることを国民が自分の1票で学んだ事実は大きい」

 生活の党の小沢一郎代表は10日の記者会見で、政権交代を実現した政治改革の20年をこう評価した。

朝日新聞 2013年6月11日付3面掲載記事より)


小沢はこうも語っている。

 「多数を取ったから安泰だとか、負けた方がもうダメだなんて必要はない。それが選挙制度の妙味、小選挙区制度のよいところだ」


何とも呆れ返るノーテンキな発言である。先の衆院選での「日本未来の党」(当時)の惨敗は、「選挙制度の妙味」「小選挙区制のよいところ」が表れた結果なのだろう。

同じ紙面には鳩山由紀夫のコメントも出ている。

 「政治改革は必要だった。本当に二大政党制になるには相当時間がかかる。今は通過点の苦しみだ」(同前)


呆れたことに、参院選でもさらなる退潮が予想されている泡沫政党の党首も、先の衆院選で引退に追い込まれた元首相も、ともに小選挙区制の導入を中心とした「政治改革」の誤りを全く認めていない。

小沢・鳩山らと同じように「政治改革」の旗を振った河野洋平は、今では誤りを認めている。

 「小選挙区制は大失敗だった。こんなに死票が多く、民意が切り捨てられてしまう政治はダメだ」(同前)


朝日の紙面からは離れるが、少し前に『サンデー毎日』で読んだ佐高信田原総一朗岸井成格の鼎談で、田原と岸井が小選挙区制を推進したことの誤りを認めていた。田原など、小沢一郎山口二郎らと並ぶ小選挙区制実現の原動力もとい元凶だったと思うが、その田原も岸井も「転向」を果たしている。

未だに時代錯誤の主張を引っ込めない愚か者の代表が小沢一郎鳩山由紀夫である*1。開いた口がふさがらないとはこのことだ。

*1:記事には載っていなかったが、菅直人あたりも今でも強烈な小選挙区制論者と推測される。「野ダメ」こと野田佳彦前原誠司岡田克也らも同じではないか。