kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やはり「飛びすぎるボール」だった今年のプロ野球「統一球」

今日もヤクルトスワローズは中日に負け、4連敗となったが、その敗因の一つ(?)が明らかになった。

http://www.asahi.com/articles/ASG4B65LCG4BKJZR01H.html

プロ野球の統一球、基準より飛びやすかった NPB発表


 日本野球機構(NPB)は10日、プロ野球の公式戦で使用している今季の統一球の反発係数が、NPBの定める基準値を上回り、飛びやすくなっていると発表した。NPBは「統一球の仕様は昨季から変更していない」としており、反発係数の数値が上がった原因は不明という。NPBは同日、統一球を製造するミズノ社に対して速やかに原因を究明するように指示。再検査の手続きをとった。

 反発係数の検査は毎年3〜5回行っている。1回目の今回は3月29日の使用球を、6球場から各1ダース抽出。日本車両検査協会に委託して反発係数を計測した。NPBは統一球の反発係数を0・4034〜0・4234と定めているが、検査結果では5球場のボールの平均値がNPBの上限値を上回った。最も数値が高かったのは東京ドームの0・428で、最も低かった西武ドームでも上限ぎりぎりの0・423だった。

 プロ野球では2011年から使用球をミズノ社製に統一し、反発係数を抑えた「飛びにくいボール」を導入した。しかし、反発係数が下ぶれしすぎたため、昨季、公表しないまま統一球を飛びやすく仕様変更。これが表面化して問題となり、加藤良三コミッショナーが辞任する事態となった。こうした反省からNPBは今季から検査結果の公表を始めたばかりだった。

 「飛びやすくなった」と言われた昨年の統一球でさえ、4月の検査の数値は0・409〜0・420。今季はさらに数値が上がり、統一球導入前年の10年5月に行った検査結果(0・412〜0・428)に近いレベルとなっている。NPBの井原敦事務局長は「結果に驚いている。ミズノ社の調査を待ちたい」と話している。

朝日新聞デジタル 2014年4月10日21時01分)

ヤクルトファンにとってもそうだが、とりわけ阪神タイガースのファンの方々にとっては「さもありなん」というニュースだろう。

阪神は先週、京セラドーム大阪で行われた中日戦に10対0で負けた翌日の同じカードに、15対0で勝った。さらに2日後、神宮球場で行われたヤクルト戦に、すさまじい乱打戦のあげくに12対11で負けたが、その翌日の試合には、15対8で勝った。後者の試合で、「阪神戦3タテいただき」と早合点して浮かれていたヤクルトファンは、8回と9回に一挙10点を失った大逆転負けに呆然となったのだった(笑)。

それにしてもどうしてプロ野球界というのは、何かというと読売有利の小細工をしたがるのか。ただでさえ強打線を誇る読売は、この「飛ぶボール」に多大な恩恵を受けている。2010年に本拠地・ナゴヤドームで「飛ばないボール」を使い、翌2011年には「飛ばない統一球」の恩恵を受けた中日がセントラル・リーグ(読売リーグ)2連覇を果たしたのは、あくまで例外的な時期だった。今の戦力と「飛ぶボール」では、仮に今、落合博満が中日を含むセントラル・リーグの読売以外のどの球団の監督を務めたところで、読売を倒して優勝など到底おぼつかないだろう。

私は、早ければ今年にも、あまりの読売独走にプロ野球人気がますます下がって、10年前の2004年以来の「球界再編」騒動が起きるのではないかと予想している。その際、DeNAとヤクルトの合併話が起きても何の不思議もない。