昨夜(1/22)のテレビのニュースを賑わせていたのは「河井ルール」なる言葉だった。どうやら「週刊文春」や河井克行・案里夫妻の地元紙・中国新聞などが生々しいスマホのやりとりを報じたものらしい。昨夜は久しぶりに報棄て(報道ステーション)とnews23の両方を見たが(最近はnews23だけのことが多い)、両番組とも取り上げていた。下記は中国新聞記事にリンクを張ったツイート。
証拠が次々と💢#倍額報酬「 #河井ルール」 14・17年克行氏 #衆院選でも横行か、案里氏 #参院選で踏襲 | #中国新聞 デジタル https://t.co/G4VThkvJpR
— 8・6ヒロシマ平和の夕べ (@t1yama1et) 2020年1月21日
上記ツイートに表示される画像は一部が切れているから、下記に復元しておく。
「ライン(LINE)」の画像より。
あとはギャラはどうなるか聞いておきます!
河井ルールで行ける様にしたいですねー
そうだね〜〜
集める時には法定と言って集めておきます(^^)
なんて露骨な。
「河井ルール」を「法定」と対比させ、つまり「河井ルール」とやらが違法であることを公言し、なおかつ法を犯す行為をやることを笑顔の顔文字をつけて楽しげにやりとりしている。犯罪行為を娯楽として消費する人たち。
実態がこれでは、夫婦揃って2か月も逃亡するわけだ。
中国新聞の記事本文を以下に引用する(Yahoo!ニュースのヘッドライン経由)。
自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で車上運動員13人に対し、公選法が定める上限の倍額を支払ったとされる事件で、同様の「上限超え」が克行氏の過去の衆院選でも横行していた疑いがあることが20日、関係者への取材で分かった。少なくとも2014年と17年の2度の衆院選で参院選と同じく1日3万円の報酬が支払われたとみられる。
違法な報酬額は、陣営内で「河井ルール」と呼ばれ、定着していたとの証言もある。広島地検も同様の情報を把握し、違法な報酬の支払いが始まった時期や陣営内での指示の流れを慎重に調べているもようだ。
複数の関係者によると、14年12月と17年10月の衆院選で、克行氏の陣営が車上運動員を「1日3万円」を条件に勧誘した。17年の選挙で運動員を集めたという男性は「1日3万円で声を掛けた」と認めた上で「違法との認識はあったが、報酬の決定権は私にはなかった」と述べた。
14、17年のいずれも勧誘を受けたという女性は「14、17年とも1日3万円の報酬を提示されたが、克行氏の指示が細かく大変だと聞いていたので断った」と語った。
案里氏が初当選した19年7月の参院選でも、陣営が同様のルールを踏襲していたことが中国新聞の取材で判明した。克行氏の選挙を陣営内で支えた経験もある男性が、案里氏側の依頼を受けて車上運動員を募った際、運動員グループの窓口となった女性にスマートフォンの無料通信アプリLINE(ライン)で「河井ルールで行ける様にしたい」などとメッセージを送信していた。
ある関係者は「選挙運動の指揮を執るのは克行氏だった」と説明。「報酬のほかに、克行氏が求める運動員の所作なども含めて『河井ルール』と呼ばれていたのだと思う」とした。
車上運動員への報酬は公選法と同法施行令で1日1万5千円までと規定されている。広島地検は関係先の家宅捜索で押収した資料を分析するとともに、陣営関係者らの聴取を進め、法定の倍額の報酬が支払われた経緯を詳しく調べている。
中国新聞社
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200121-00010000-chugoku-pol
なんてとんでもない夫婦なんだ。既に陣営内から反旗も翻されている。以下中国放送より。
1/20(月) 20:34配信 最終更新:1/20(月) 20:38
去年の参院選で、河井案里議員を支援した県議会議員が20日会見し、「河井夫妻は議員辞職するのが筋だ」と話しました。
参院選で河井案里氏を支援した自民党の渡辺典子県議会議員は、20日会見を開き、「案里氏からの依頼で、一部のウグイス嬢を紹介した」と明らかにしました。
そして、疑惑発覚後にウグイス嬢から受けた話から、法定の上限を超える報酬が支払われたことについては、「事実として受け取っていい」と話しました。
一方で、報酬の支払われ方などには関与していないものの、地検から任意聴取や家宅捜索を受けたことを明かし、次のように話しました。
「ウグイスだったり、私たち、家宅捜索をうけている方は生活を奪われている。彼女たちが何も失うことなく、国会に出ていることが常識として許されるということなのか、私は許されないと思っています」(渡辺典子県県議会議員)
RCC BROADCASTING CO.,LTD.
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200120-00438900-rccv-l34
河井夫妻の所業はもちろん常識に反しているが、議員辞職した途端、国会開会中の国会議員の不逮捕特権を失い、国会閉会中に逮捕された秋元司(東京15区)*1と同じ目に遭うことが不可避だから議員の地位にしがみついているのだろう。ふざけた話だ。
呆れたことに、ネットを見ていると「エクストリーム政権擁護者」たちはこんな極悪夫妻までをも庇っているようだ。この「崩壊の時代」の国にあっては、モラルもすっかり地に堕ちてしまった。