kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子・橋下徹・山本太郎の共通点とは/維新と某新選組にすり寄る「元田舎秀才」玉木雄一郎は信用できない

 4月以降、まだ都心の大書店には行っていない。近所の本屋で小池百合子の「女帝」本を買おうと思ったが品切れの状態が続いていた。先週末にようやく買い、さきほど第2章まで読んだが、エジプト遊学中の(結局小池はカイロ大学は卒業していないようだ)小池の虚飾に満ちた人生は、早くも私を食傷させてしまった。おそらくこの調子で巻末まで続くのだろう。

 下記に著者・石井妙子氏のインタビュー記事へのリンクを示す。小池の画像が表示されるのが嫌なので、URLのみ示した。

https://diamond.jp/articles/-/240531

 

 小池が生まれ育った家は(金持ちの自治体として知られる)芦屋市といっても市東部の阪急電車がすぐ側を通り、その轟音が響く場所にあったという。芦屋を含む阪神間から神戸市の東部というのは本当の「階級都市」であって、大金持ちの邸が並ぶ地域もあれば被差別部落朝鮮人部落もある。そのあたりは地元にずっと住んでいる人たちはよく知っているが、よそからきた人間は知らないので、京都から阪神間に移ってきた村上春樹が、知らずに同級生の女子生徒を傷つけてしまった一件があった*1。村上が自らのエッセイに書いている。

 「階級」をむき出しの形で知ることができるという点で、この地域は東京の武蔵野市や神奈川の鎌倉市などとはかなり違うのではないか。

 自ら「芦屋令嬢だった」と言っていた小池の言葉とは裏腹に、小池の生き方はむしろ橋下徹に近いんだろうなと思った。そして、「はったりに満ちた生き方」という共通項には、さらに山本太郎も括られると思う。ただ、橋下や小池や山本のバイタリティには、多くの人々を魅了するものがあるのだろう。よく宇都宮健児が地味だと言われるが、宇都宮氏だってテレビ出演の多いタレント性のある弁護士であって、だから宮部みゆきの『火車』に出てくる弁護士のモデルになったのだ。小池百合子山本太郎の上昇志向に満ちたギラギラした生き方の方がよほど異常なのであって、東京都知事選というのはそういう人たちの饗宴と化している。これは以前からそうで、たとえば石原慎太郎なども、タイプは異なるものの広義には小池・橋・山本と同じ括りに入るかもしれない。そして、都知事選は決まって首都・東京とそれに大きく左右される日本国を右傾化させる契機になる。かつてはその逆の流れをつくったこともあったが、1999年以降の都知事選では常に右バネが強く働いてきた。今回も同様になる可能性が残念ながらきわめて高い。

 私は残念ながら(?)、小池や橋下や山本ら、それに石原などの生き方には惹かれないが、「リベラル」的な心情を持つ都会保守の人たちが小池百合子に「ワクワク」した実例はいくらでもあるし、山本太郎を教祖と仰ぐ「信者」も掃いて捨てるほどいる。

 そういう流れに迎合しようとしているのが玉木雄一郎なのだろうか。この田舎、もとい地方都市の「元秀才」は小池や橋下や山本らとはおよそタイプが異なるが、どうやっても政党支持率が1%前後を低迷する状態から脱せない玉木には、彼らの人気が羨ましくて仕方ないのかもしれない。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下、上記リンクのNHKニュースから引用する。

 

国民 玉木代表 衆院選小選挙区での候補者調整 維新 れ新とも

衆議院の解散・総選挙について国民民主党の玉木代表は記者会見で、小選挙区与野党が1対1で争う構図を作る必要があるとして、日本維新の会やれいわ新選組とも候補者調整を行いたいという考えを示しました。
この中で国民民主党の玉木代表は「場合によっては9月に解散があるとも言われているが、安倍政権への不満が強まっており、しっかりと受け皿を作れば野党全体ではかなり議席が伸びるのではないか」と述べました。

そのうえで、「与党に挑む立場が明確になるなら日本維新の会とも協力したいし、首都圏などでのれいわ新選組の勢いは無視できない。野党全体で小選挙区で1対1の構図を作ることに汗をかきたい」と述べ、立憲民主党などとだけでなく、日本維新の会やれいわ新選組とも候補者調整を行いたいという考えを示しました。

 

NHKニュース 2020年6月24日 18時55分)

 

出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012482571000.html

 

 玉木は政局勘が悪い上に、自らの信念に欠ける。おそらく優秀な官僚だったのだろうが、政治家としては果たして優秀といえるかどうか。

 何度も書くが、一時自民党や維新や某新選組の支持層から持ち上げられていい気になったものの、肝心の国民民主党政党支持率がさっぱり上向かないために迷走しているものと思われる。だから「軽い」と評される言葉を連発することになる。

 最近玉木がよく口にするようになった積極財政にしても、私は玉木の方便だと思うので買わない。何より玉木は元大蔵・財務官僚であって、今でもその人脈があるに違いないから、あり得ないとは思うが万一「玉木首相」が誕生した場合に、現在時たま玉木が口走る「積極財政」政策をとれるとは全く思えないからだ。そもそも「緊縮の鬼」である維新にすり寄ろうとしている一点だけとっても、玉木が全く信用に値しないことは自明だ。

 そういえば自民党にも、2008年に総理大臣になる前には「積極財政」派として鳴らした政治家がいた。麻生太郎だが、その麻生は現在財務大臣として文字通り「財務省の犬」と化している。官僚経験のない麻生でさえそうなのだ。玉木がそうならないはずがない。

 そんなわけで、軽くて腰が定まらない玉木は百害あって一利なしだから、国民民主党は代表を交代させた方が良いのではないか。

*1:村上は西宮市の夙川近くを経て阪神芦屋駅近くに住み、神戸市東端近くにある高校に通った。なお大阪から阪神間に移った私の家も、村上春樹一家と同じ括りに入る。