kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症の週間新規陽性者数5,580人、死亡者数86人(2020/8/22-28)

 安倍晋三が辞意を表明した昨日(8/28)、日本国内での新型コロナウイルス感染症の死亡者数が20人を数えた。仮に6月以降の感染を「第2波」と呼ぶなら、第2波では1日あたり最多の死者数になる。もっとも、患者の死亡日にはバラツキがあろう。少し前に気づいたが、発表される死亡者数は土日が少なく、水曜から金曜にかけてくらいが多い。これは医師の診断が確定するのが平日の方が多いためだろう。

 下記は昨夜のNHニュースへのリンク。

 

www3.nhk.or.jp

 

 上記NHKニュースによれば、昨日(8/28)午後11時までの日本国内での新型コロナウイルス感染症の陽性者数累計は66,646人、死亡者数は1,261人だった(クルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号を除く)。先週の時点(8/21午後9時まで)では陽性者数累計が61,066人、死亡者数が1,175人だったから、今週は陽性者数が5,580人、死亡者数は86人だったことになる。先週は陽性者数7,105人、死亡者89人だった。週間の死亡者数を陽性者数で割った値は1.54%であり、先週の1.25%より高くなった。今週は先週と比較して陽性者数は21%も減っているのに、死亡者は3%しか減っていない。これは感染の波がピークを過ぎた時期の特徴だ。ただ、先週は先々週と比べて死亡者数が倍増したことを思えば、死亡者数の方もどうやらピークに達してきたようだ。とはいえ、第1波の時には、死亡者数は陽性者数と比較して減衰の速度が極めて遅く、かなりあとになっても死亡者が出続けるという顕著な特徴があった。それは第2波でも同じだろう。

 8月の累計では陽性者数は30,257人、死亡者数は248人となった。「致死率」は0.82%。8月は今日を含めてあと3日を残しており、そのうち今日と明日は死亡者数が少なく発表される土日ではあるが、最終的には7月の数字であるらしい死亡者37人の7倍である259人を超えることはほぼ間違いないだろう。とはいえ5月の477人と比較すると半分強だから、実質的には緊急事態宣言当時と比較して半分強のピークだったかもしれない。陽性者数が多かったのは検査数が増えた影響がもっとも大きかったと思われる。

 9月は陽性者数は間違いなく今月より大きく減るだろうが、死亡者数が今月より減るかどうかはわからない。9月だけの数字から計算される括弧付きの「致死率」は間違いなく8月よりも大幅に高くなる。だが6月1日以降の第2波全体の累計ではどうなるか。私が山勘で勝手に見積もっていた致死率1.8%よりは高くなりそうだが、先日国立感染症研究所が発表した4.7%よりはかなり低くなるのではないかと予想している。感染研でさえなかなか正確な推算ができない理由は、おそらく行政の感染者のデータ把握に問題があり、ぶっちゃけた話、韓国や台湾などと比較して日本のお役所のIT化が遅れに遅れているために、正確な集計すらままならない惨状を呈しているのではないかと私は疑っている。なぜなら、データの紐付けがしっかりできるシステムが構築されてさえいれば、そんな計算はわけもないと思われるからだ。

 ああ、「IT後進国・ニッポン」の惨めさよ。