初めに、消費税に関しては欠陥が多い上、日本が世界でも類を見ない「消費税を中心とする税制」をとっている現状は大問題であって、直間比率の再見直しが必要だというのが私の立場であることをお断りしておく。
馬淵澄夫(立憲民主党)と山本太郎(某新選組*1)が主宰する「消費減税研究会」の講師に鈴木亘を呼ぶとの情報を下記ツイートにて知り、唖然とした。
鈴木亘って大阪市(維新市政)や東京都(小池都政)の顧問だった人だよね。 https://t.co/FsoFscq27q
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年5月27日
弊ブログで鈴木亘に言及した記憶はあまりないが、私はかつて彼が書いた講談社現代新書を批判する目的で買って読んだものの、読むのが苦痛でたまらなかった記憶がある。ただ、ブログ記事では下記記事等で否定的な意味を込めて名前を引き合いに出したことがある程度だ。当然ながら、鈴木は過激な新自由主義者である。
なお、下記記事のタイトルにした「『正解の佐村河内守』小沢一郎」とは、竹中平蔵を含むゴーストライターたちに自著『日本改造計画』を代筆してもらったらしい小沢一郎を、自ら「作曲」したと称する音楽を新垣隆に代作してもらっていた佐村河内守になぞらえたものだ。
(前略)「リフレ派」から安倍政権が土居丈朗を取り込んで財政再建に邁進しようとしていることに対する批判がさっぱり聞かれないのも不可解だ。「リフレ派」かどうかは知らないが、東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋が「リフレ派」の高橋洋一とつるんで「財務省と闘う安倍政権(あるいは『××ノミクス』)」という印象操作をやろうとしていたと記憶しているが、土居丈朗とは「消費税増税派」の代表的人物であって、「デフレ派」と言っても過言ではない人物だ。
そんなこんなで、今の「リベラル」や「リフレ派」の床屋経済談義に不信感が強まる一方の今日この頃。
さて、土居丈朗は竹中平蔵やノビー(池田信夫)とウマが合うらしく、鈴木亘を入れた4人で2010年に共著を出している。鈴木亘も代表的な新自由主義者の1人である。(後略)
出典:https://kojitaken.hatenablog.com/entry/20150305/1425513534
その鈴木は維新の大阪市政や小池百合子の東京都政のブレーンだった。現在大阪や東京の人々がコロナ禍で苦しめられている責任の一端は鈴木にもある。
また、登壇者の一人である鈴木哲夫とは、おそらく弊ブログがひところ目の敵にしていた元フジテレビの政治評論家のことだろう。この人の姓も鈴木だが、この評論家の鈴木はかつて「サンデー毎日」にコラムを持っていて*2、小沢一郎や玉木雄一郎(民主党時代)をしきりに持ち上げていた。玉木は当時小沢に接近していたのだった。某都会保守氏のブログがよく鈴木のコメントを嬉しそうに引用していたので、それに対する嫌味の記事をずいぶん書いた記憶がある。こちらの鈴木は典型的なオザシンだ。
消費減税研究会、鈴木亘を呼ぶ時点で、高橋洋一を呼んだ反省が特にないことが分かった。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年5月27日
鈴木亘を呼ぶって、ちょっと聞こえのいい竹中平蔵を呼んだだけじゃないか。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年5月27日
鈴木亘が「ちょっと聞こえのいい竹中平蔵」と言えるかどうかさえ私には疑問だ。前述の通り、鈴木には竹中や池田信夫(ノビー)を含む人たちとの共著がある。鈴木は完全に竹中と同質だ。
以前の高橋洋一に続いてこんな鈴木亘なんかを講師に呼ぶ馬淵澄夫や山本太郎のどこが「反緊縮」の論者だといえるのだろうか。
馬淵と山本は、さすがに「確信せる新自由主義者」ではあるまいが、「経済ノンポリ」または「無定見な経済思想の持ち主」としか言いようがない。