kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京8区で起きている「#吉田はるみだと思ってた」運動は、永田町的な「ボス交」密室政治への異議表明(by まことん氏)

 結局これなんだろうな。またまたまことん氏(社民党員さん)のツイートより。

 

 

 2017年の「希望の党」政局の再現を思わせる。

 4年前に「ボス交」をやったのは小池百合子前原誠司小沢一郎だった。

 今回は、表に出てきているのは山本太郎枝野幸男だが、山本は「ボス交」そのものが成立しないうちに、「江川事件」式に強引な既成事実作りをやろうとした。陰にいたのは前回と同じく小沢一郎で、山本は小沢あるいはそのパシリとして動いたであろう平野博文あたりから野党統一候補の確約をもらったつもりでいたのだろう。つまり、「ボス交」をやった最大の戦犯2人は山本太郎小沢一郎だが、枝野幸男も党代表である以上ボス交の責任は免れ得ないといったところだ。

 4年前の「#枝野立て」の時も、実は枝野の腰は結構重かったという印象を私は持っている。結局、支持者たちの熱意が枝野を動かした形だった。確か10月1日に枝野は決めきれず、翌2日に(旧)立民を結党する決意を固めた経緯だったと記憶する。枝野が本当に決断力のある政治家であれば、10月1日の時点で決断できたものを、と思ったことを今なお鮮明に覚えている。そんな枝野の優柔不断さが、今回の「ボス交」容認へと進みかねない流れを作ってしまったのではないか。

 もちろん枝野以上にダメージが大きかったのは山本太郎であり、本来山本にはこの手の「ボス交」に異を唱える側というイメージがあったはずだが、今回は完全に「ボス交をゴリ押しする」側に回ってしまった。「小沢依存症」から脱却できなかったことが山本最大の敗因*1だった。今回山本の信用は、昨年の都知事選の時以上に大きく失墜したと思われる。このダメージの大きさは計り知れない。

 「永田町的な『ボス交』密室政治への異議表明」とは言い得て妙だが、異議を唱えられる側に立ってしまった元ヒーローの山本太郎には、区切りの良いタイミングで政界を退く選択肢しかもはや残されていないのではなかろうか。

 また、枝野幸男に対しても、私は以前から過渡的な政治家とみなしていたが、その限界を露呈した形となった。もちろん、たとえば小川淳也のような政治家に枝野の後継など務まるはずはなく、適任と思われる後継者の名前が今すぐには思い浮かばないが、立民もポスト枝野を真剣に検討すべき時期にさしかかったのではないか。

*1:衆院選の公示さえ行われていない段階で「敗因」と書くことに奇異の念を持たれる方もおられるかもしれないが、某組の敗北はもはや決したも同然だと私は考えている。