kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

某組長・山本太郎は衆院選東京比例ブロック単独1位に追い込まれたが、山本は本質的に「小選挙区制保持論者」だ

 山本太郎は結局選挙区からは立たず、比例東京ブロック名簿登載順位1位で立候補することになった。私は今回の「東京8区騒動」の経緯から、山本は最初から東京8区しか考えてなかったんだろうなと推測するに至ったので、それがポシャったら東京15区や24区ではなく大阪でもなく東京の比例ブロック1位くらいが落としどころだろうなと思っていた。だから驚きは全くない。

 ところで現在放送中のサンデーモーニングだが、この番組は来年春の改編あたりで消え去っても仕方ないかもしれないと思った。野党共闘の4政党の名前で、社民党とアナウンスするべきところで間違って国民民主党と言ってしまったのだ。もちろん原稿が間違っていたのだろうが、原稿を読んだ橋谷能理子(だったと思う)もベテランアナウンサーなら咄嗟に気づいても良かった。この例に限らず、最近、この番組に熱が入っていないよなあと思う機会が増えた。関口宏の衰えと無関係ではないだろう。関口ももう限界に近いから、来年あたり終わっても不思議はないと思う次第。司会を代えて生き延びられるような性格の番組ではない。

 そのサンモニで、元共同通信青木理が、25%しか得票を得ていない自民党過半数議席を得て、国会を開かなかったり公文書問題を起こしたり、コロナ対策も良くないと思われていると言っていた。私は青木氏がそれに続いて選挙制度の問題に言及するかと一瞬思ったが、投票率を上げろとか言い出したのでずっこけてしまった。再来週行われる衆院選は現行制度で行われるのだから今選挙制度の話をしても仕方がないとの意見もあるだろうが、そういう考え方では既成事実によって作られた惰性力にいつまで経っても流されっ放しで何も良くならない。

 以上、山本太郎の件と選挙制度の問題点について述べたが、さる小選挙区制保持論者が下記のツイートを発していた。ツイート主の選挙制度に対する意見は下記。

 

 

 いまどき単純小選挙区制論者など小沢一郎を含めて誰もいない。選挙制度の議論は、大きく言って「小選挙区制をベースとした制度」(現行の小選挙区比例代表並立制など)、「比例代表制をベースとした制度」(小選挙区比例代表併用制など)、「中選挙区制」の3つのいずれかを支持する立場で行われる。そこで最初の立場に立つ者を「小選挙区制保持論者」、第2の立場に立つ者を「比例代表制論者」、第3の立場に立つ者を「中選挙区制論者」と分類できる。この分類からいえば、ツイート主は明確に「小選挙区制保持論者」になる。なお、たとえば平河エリ氏などは、将来的には比例代表制をベースとした制度を支持する「比例代表制論者」に該当する。また、先般の自民党総裁選で野田聖子が「中選挙区制論者」であることを明らかにした。私自身はもちろん「比例代表制論者」だ。

 

 

 山本太郎がそれをやらない理由は明白だ。それは山本自身が「小選挙区制保持論者」だからだ。なぜその立場をとるかというと、山本の師である小沢一郎がその立場にあるからだ。

 いつだったか、おそらく自由党か旧民民にいた頃の森裕子が、小沢一派が常用する「小選挙区制オセロ論」を得意げに滔々と述べていたことがあるが、小政党にいる人によくそんなことを言えるなあと思った。しかし森はその後に野党第一党である新立民に加わり、現在は自民党が思いっ切り享受している小選挙区制のメリットを政権交代が起きたあかつきには享受できる立場になった。なるほど森としては首尾一貫してたわけだよなあと皮肉に納得した次第。

 今回の「東京8区騒動」で、一部から山本太郎には立民入りして同党を乗っ取る構想があったとの説に興味深く接した。山本のやり方があまりにも稚拙だったために実現どころか最初の段階で山本の野望は挫折してしまったが、山本も小沢から学んだ「パワーゲームを通じての権力掌握」を狙っているため、多様な意見を汲み上げる比例代表制をベースとした制度など山本にとっては「お呼びでない」のだ。

 ツイート主は山本太郎の本質を全く理解していないと言っても過言ではない。