平河エリ氏の小川淳也評は興味深い。
小川淳也さんに関しては、個人的には代表に向いてるとはあんまり思ってないのですが、将来的に共産党と一つの党になることもありうる(おそらくイタリア民主党を念頭に置いた)発言は結構面白いなと思っています。
— 平河エリ / Eri Hirakawa『25歳からの国会』(現代書館) (@EriHirakawa) 2021年11月5日
小川淳也がそんな発言をしたことは知らなかったが、確かに小川には平気でそういうことを言い出しそうなところがある。
真面目で純粋というイメージが強いと思うしそれはそれで正しいと思うのですが、良くも悪くも計算高い人というイメージも結構あります。
— 平河エリ / Eri Hirakawa『25歳からの国会』(現代書館) (@EriHirakawa) 2021年11月5日
この「計算高い」という指摘も、本当にその通りだと思う。
今日書いた記事のうち1つに、2017年に小川が立民入りに踏み切れずに希望から立った最大の理由は、選挙区で平井卓也に負けた(実際そうなった)場合に、希望と立民のどちらの方が比例復活の可能性が高いかを秤にかけて、希望の方が高いと読んだからだろうと確信している。
また今回初めて気づいたが、2016年の参院選の香川県選挙区で野党統一候補を共産党候補にすることに骨を折ったのも、その見返りに衆院選の時に共産党候補を出さないでもらいたかったからであって、もしかしたら秘密協定があの時に結ばれていて、だから「希望の党」騒動で小川が立民ではなく希望を選んだにもかかわらず共産党が対立候補を立てなかったという可能性があるのではないか。そう思い当たった。小川には、そういうことをやりかねない計算高さがある。
平河氏のツイートへの反応より。
ある意味で、地味的なラディカルさがある人だと思ってきたが、やはり一匹狼だし…
— Roméo Marcantuoni (@Seitanical) 2021年11月5日
「地味的なラディカルさがある一匹狼」という面も確かに小川にはある。まあ野党第一党の党首には全く向かないと思うけど。
ただ、小川の政局勘はあまり良くない、というより非常に悪い。政局勘が良ければ、2017年に希望ではなく立民から出れば平井卓也に勝てるという計算ができたはずだ。私は当時、小川は立民から立てば平井に勝てるかもしれないのになあと思っていた。そもそも小川がいずれ立民に行くことになるのはわかり切っているのに、なぜ今行かないのかと思っていた。2017年10月の衆院選前のことである。その後の経緯はあまりにも予想通りだった。岡目八目というやつかもしれないが、私でもわかるようなことがあの時の小川にはわからなかった。小川は政局勘を絶望的に欠いているというほかないだろう。今維新にすり寄っていることも小川の政局勘のなさをよく示している。立民なんかに言い寄ってこられても維新にとっては「お呼びでない」くらいは誰にでもわかることだ。