立憲民主党が今夏の参院選比例代表候補に辻元清美を擁立することを検討しているという。辻元氏自身がツイートで認めた。
「参院比例に立候補へ」という記事が出ました。各方面の方々から参院選も考えたらどうか、とのお話をいただいているのは事実です。今、地元をはじめいろんな方々のご意見を聞いています。1月末には結論を出し、ご報告をさせていただきます。
— 辻󠄀元清美🧣 (@tsujimotokiyomi) 2022年1月24日
しかし私はこれには大反対だ。弊ブログの下記記事にいただいたsuterakusoさんの下記コメントと同意見である。
本当にその通りだと思う。そもそも日本第2の大都市で維新にも自民にも歯が立たない野党第一党など存在意義はないと言っても過言ではない。
選挙区のせいで当選が難しいというのは、大阪よりも山口がもっと極端なところで、かつては平岡秀夫が山口2区で踏ん張っていたけれども、その2区も陥落して久しい。また、山口や大阪までの惨状には遠く及ばないが、私の住む東京東部も野党第一党の不毛の地だ。
選挙区のせいで比例復活が難しいというなら、比例名簿を見直せば良い。東京では立民不毛の選挙区である東京15区から立候補して昨年落選した井戸まさえ氏の2件のツイートを、これは以前にも弊ブログからリンクしたことがあると思うが再掲する。
たとえば比例代表の復活当選に関しての惜敗率は、選挙構図に寄る。そのために、運不運がどうしても左右してしまうこととなる。
— 井戸 まさえ (@idomasae) 2021年11月4日
結果的に、冒頭に指摘したように、本来は政治の中枢を担えるだろう人材を10年もの間、中途半端に在野に置いてしまうこととなる。
私がこの選挙で、本当に良かったと思ったのは徳永久志さんの近畿ブロック3位での当選だった。
— 井戸 まさえ (@idomasae) 2021年11月5日
しかし、4位の辻元さんが落選となるなんて・・あり得ない。本当に悲しい。
小選挙区候補者は比例重複で「同率一位」というのが立憲の原則なのだが、今回の選挙を経て様々な議論はあってしかるべきだと思う。 https://t.co/vIdEXcB6kb
井戸氏が言うように小選挙区候補者を比例重複で同率一位とする立民の「原則」を見直せば良いのである。その煽りを食う候補者も出てくるが止むを得ない。同様のことは、選挙区のせいで国会からの早期の退場を強いられた平岡秀夫のケースにも当てはまったのではないか。
与党を見ても、東京15区の柿沢未途や同16区の大西英男など、ろくでもない候補者でも当選できる選挙区があるかと思えば*1、選挙区によってはなかなか当選できない候補者が少なくない。同率一位の見直しはあって然るべきだろう。
なんといっても「大阪を捨てる野党第一党」は全くいただけない。泉健太は「維新との棲み分け」でも目論んでやがるではないかとの邪推もしたくなるが、そんな陰謀論は別にしても、党の足腰を弱らせることにしかなるまい。
辻元清美については、目先のことを考えずに、次の衆院選を待って、大石あきこと同じように比例復活でもよいから、大阪からの当選を目指すべきだと思います。正直、大阪を捨てるのか、と思いますよね。都構想の住民投票の結果は、風が変われば全く目がないわけではないということでしょう。自らそのために、今は大阪で地に足のついた活動をすることが、本人も、党も、大阪も地力をつけることになると思うのですがね。