タイトルの通り。新規陽性者数の7日間移動平均値は休日効果を考慮しても2月12日頃がピーク(実際にはその3日前の2/9頃がピーク)で、倍加速度最大の1月9日から数えて1か月でようやくピークアウトしたとみられる。本当に長かった。もちろん検査の捕捉率は下がっているが、減少トレンドがはっきり表れているので定性的には判定でき、ピークアウトしたことはほぼ確実と見られる。
しかし死亡者数はもう少し経たないとピークアウトしない。今日(2/15)は236人を数えて過去最多を更新した(NHKのデータ*1に基づく)。これまでの最多は、神戸市が121人の漏れを一度に上乗せして報告した昨年5月21日の216人(つまり実際には95人)が最多だった。第4波当時に下駄を履かせた数値まで上回ったのだから、過去最悪の水準といえる。第6波による死亡者累計も第5波の74%、つまりおよそ4分の3に達した。第5波を超えるのは時間の問題だ。また月初の時点では約0.04%だった見掛けの致死率が0.1%を超えた*2。ここまで第5波の致死率が0.34%だったから、その3分の1に迫っている。オミクロン株は思ったよりもずっと毒性の高い変異株だったとみるべきか、検査数の不足が深刻化したことが見掛けの致死率の急上昇につながったとみるべきか。おそらくその両方だろう。
弱毒弱毒と煽って人々の油断を誘った官民の人たち、特にテレビによく出てくる電波芸者たち(それも大阪からの発信が際立って多いらしい)の罪は万死に値する。いや、下手したら本当に1万人死にかねませんよ。さすがにそこまではいかないと思いたいが。
なお新規陽性者数の累計が400万人を超えたが、捕捉率がどれくらいかわからないからこの数字自体にはあまり意味はない。ただ、2度以上陽性になった人の数を考慮しても、人口の3%以上がコロナを経験したことを意味する数字だということは頭に入れておきたい。
本記事はNHKの15日18時20分現在のデータに基づく。グラフ等は明朝公開の記事に示す予定。
*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/
*2:今年1月1日以降の死亡者数を昨年12月1日以降の新規陽性者数で割った値が0.101%になった。