『女性自身』というと、時折政権を批判する記事を載せることがある光文社発行の女性週刊誌だが、そのサイトに×××新選組を批判する記事が載った。
【「麻生、安倍、森の飛行機が墜落。助かったのは日本国民」れいわ新選組の応援演説での“不謹慎ジョーク”に批判殺到 】https://t.co/J16cZc45jw
— 女性自身【公式・光文社】 (@jisinjp) 2022年6月8日
彼らの一連のやり取りを映した動画は、瞬く間にSNSで拡散された。しかし実在する人物の……#ぜんじろう #れいわ新選組 #街頭演説 #女性自身[@jisinjp]
以下引用する。
「麻生、安倍、森の飛行機が墜落。助かったのは日本国民」れいわ新選組の応援演説での“不謹慎ジョーク”に批判殺到
記事投稿日:2022/06/09 06:00 最終更新日:2022/06/09 06:00
「みなさん、僕は政治のことは何かわかりません。本当わかりませんけども。れいわ新選組が素晴らしいのは、山本太郎さんは大衆の言葉を使って自分の言葉でしゃべりかけている唯一の政治家です。素晴らしい!」
6月4日、マイクを握りしめこう呼びかけたのは芸人のぜんじろう(54)。この日、東京・池袋でれいわ新選組の街頭演説イベントが実施された。ぜんじろうは、次期参院選の比例代表に同党から出馬表明をした水道橋博士(59)の応援に駆けつけたのだ。
ぜんじろうがひと通り演説を終えると、水道橋博士が「僕とぜんじろうはほぼ同期くらいの芸人なんですけれども」と切り出した。ぜんじろうや清水宏(56)、ラサール石井(66)らが所属する「日本スタンダップコメディ協会」でも活動している水道橋博士は、とあるイベントに山本太郎代表(47)が見に来た際の出来事について話すことに。
その時の様子について、山本氏は次のように回想し始めた。
「僕、ドキドキしてたんですよ。呼ばれて『なにかひと言、冗談を言え』みたいなことを言われたら、雑誌とかに叩かれる恐れがあるじゃないですか、とんでもないこと言って。ずっと隠れていたんですけど、面白すぎて笑い声が響くんですよ、自分の」
その上で、ぜんじろうに「あの時のネタ覚えてます? いいですか? お願いします! むちゃくちゃ面白いから!」と“フリ”を投げかけた。
するとぜんじろうは、自信満々に次のような“ジョーク”を披露したのだ。
「麻生大臣と安倍元首相と森喜朗が乗った飛行機が墜落しました。助かったのはだれか? 日本国民」
このぜんじろうのパフォーマンスに、山本氏は左手の握りこぶしを頭上に掲げながら「フゥー! しびれるぅ~! 最高!!」と絶賛。観覧者たちからも歓声があがり、拍手がおくられた。また、水道橋博士は山本氏を指しながら、「あの時、お客さん50人だけど、1人だけ笑っていました」とコメントを添えた。
■止まらない皮肉…「なんぼ麻生太郎さんでも、死ぬのは1回ですからね」
彼らの一連のやり取りを映した動画は、瞬く間にSNSで拡散された。しかし実在する人物の死を連想させるようなジョークに、「不謹慎」との批判が上がっている。
《言っていい事と悪い事もあるんやで! 失礼過ぎる》
《ちょっともひっかからない。完全に滑ってる。最悪最低。 テロ扇動にしか聞こえないことを街頭で演説したのか》
《どんなに嫌いでも人の生死をネタにして、「ふぅーシビれるぅーサイコー!」って言える人間が政治家? 最低の人間だわ》
このような出来事について、全国紙記者が言う。
「昨年11月にも山本代表が特別国会の前に開いた記者会見で、麻生太郎氏(81)を『万死に値する』と強い言葉で批判しました。山本代表は“麻生氏が不況の原因を作った”と主張したかったようですが、反麻生派からも『言い過ぎ』との声が上がっていました。
ぜんじろうさんは今回の応援演説で、山本代表の『万死に値する』発言にも触れています。加えて、『なんぼ麻生太郎さんでも、死ぬのは1回ですからね』『1回死ぬべき、と。そういうことなんですけど』と揶揄していました」
「政治のことはわからない」としつつも、自らのスタイルであるスタンダップコメディについて「忖度なくマイク1本で自分の思ったことを言っていく芸」と語ったぜんじろう。さらに、「僕は社会風刺をやっている。社会的に強い人に対して何かを言っていく。弱い人は絶対揶揄しない」とも主張していた。果たして、その風刺は“正義”と言えるのだろうか。
(『女性自身』より)
記事後半の「万死に値する」という表現への批判には全く同意できない。この言葉は1992年の衆議院予算委員会で行われた証人喚問で、元首相の竹下登が証人として「私自身顧みて、罪万死に値する」と述べたことで知られる。一万回繰り返して死ぬに値するほど罪深いという意味だが、本当に死ねという意味ではない。従って、山本太郎が麻生太郎について述べた「万死に値する」との発言は全く不適切ではない。この表現は弊ブログもしばしば用いている。
しかし、安倍と麻生とシンキローが乗った飛行機云々という「ぜんじろう」とやらの「ジョーク」は完全にアウトだ。
この「ジョーク」とやらから私が連想したのは、1984年だか86年だかにプロ野球の広島東洋カープがセ・リーグ優勝を決めた直後だか決める直前だかに、当時日本テレビのアナウンサーだった徳光和夫が発したと言われている「広島の選手が乗った飛行機が落ちるかも知れない」という言葉だ。
これは昔からアンチ読売ファンの間ではよく知られた件だが、本当に徳光がそんなことを言ったかどうかは明らかではない。というのは、この話を私はネットのあちこちで目にしたことがあるが、何年何月何日のどの番組で徳光が言ったかという情報を目にしたことはただの一度もないからだ。つまりデマかもしれない。しかしいかにも(当時の)徳光が言いそうな言葉だとアンチ読売の誰もが思っていた。
その件が思い出されて不愉快になったのだった。