まことん氏のツイートより。
私がこのご時世に、敢えて社民党に入り、何だかんだ党員を続けているのも、護憲を掲げる党を消してはならない、との思いが強くあるから何ですよね。再配分政策を求めるなら、別に立憲でも言い訳だけど。もし憲法が改悪された時、私は「殺す側」にも、「殺される側」にもなり得る、と思っています。
— まことん┃人生毎日積立 (@makotonch) 2022年11月19日
立民、つまり立憲民主党が再分配重視の党だとは私には思えないんだよね。泉健太が代表になって維新にすり寄っている現在は特にそうだけれど、旧立民の創設当時から決して再分配重視を掲げた政党ではなかった。そもそも党名からして立民は立憲主義を打ち出した政党で、旧立民の成立は2017年だが、立憲主義が注目されたのは2015年の安保法がらみだ。当時樋口陽一が脚光を浴びたよね。私も樋口氏の新書本を読んで立憲主義を少しかじった。安保法(案)は立憲主義に反しているというのが当時のスローガンだった。つまり党名からして立民は伝統的な保守の政治思想を表した党名を掲げているわけだ。それと再分配政策は全然関係ないし、2017年の衆院選で躍進した旧立民にはみんなの党からの流れもあった。それに大阪では普段維新に投票していた層からも票を奪っていた。「名は体を表す」だよ。
本来、党名からいっても再分配政策を高く掲げるべき政党は社民党だった、しかし、2010年代の社民党は決してそういう政党ではなく、それどころか小沢一郎の衛星政党に堕していた。象徴的だったのは2010年6月に鳩山由紀夫の辞意表明を受けて行われた民主党代表選で、小沢一郎は「社民党にも理解できる候補を」と口にしたから一体どんな候補を担ぐつもりなのかと思ったら、なんとゴリゴリの新自由主義者である樽床伸二を担ぎ出してきやがった。樽床は菅直人との代表選で「頑張った者が報われる社会を」というネオリベ人士の決まり文句を恥ずかしげもなく発し、その樽床を小沢一派は大々的に応援した。一方の菅直人も菅直人で、前原誠司や野田佳彦といった新自由主義者たちに担がれた。あれほどdisappointing(残念)な野党第一党の代表選はちょっと他に記憶がない。小沢も菅もどっちもダメだと強く思った。あの代表選で、福島瑞穂の社民党は完全に小沢に馬鹿にされていたが、社民党の議員たちは自分たちが小沢に虚仮にされている自覚さえないと思わせた。どうしようもない不甲斐なさだった。
あの時には小沢や菅にも失望したけれども、福島瑞穂以下の社民党議員たちにも深く失望した。
護憲や平和ももちろん大事だけれど、社民党は経済政策を決しておろそかにしてはならなかった。2010年代の怠慢のツケが現在に回ってきている。