kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

×××新選組は衆院選の小選挙区制比例代表並立制を『政治改革』以前の中選挙区制に戻すことを2021年衆院選の公約に掲げていたが

  AERA dot.に掲載された長谷川羽衣子のインタビュー記事を批判した下記記事に興味深いコメントをいただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 倉辻 (id:kuro_pp)

私としてはブログ主の主張に賛同しますが、「山本太郎氏は小選挙区制を批判したか?」については2021年衆院選マニフェストで言及があります。

> 二大政党制への実現を目指して導入された小選挙区制ではなく、選挙区内でのより多様な意見が反映される選挙制度を目指すために「中選挙区制」への見直しを図る。

https://reiwa-shinsengumi.com/reiwa_newdeal/newdeal2021_12/

ただ、このマニフェスト自体は総会や支持者に諮られた物でも公募したものでもなく、一部の構成員や長谷川羽衣子氏(この時は公認もされていない)など山本太郎氏に近しい人間が作成し、告示日直前に出されたものです。党の看板政策に比べれば、申し訳程度の表記でもあります。

個人的には、山本太郎氏は既存の選挙制度を批判するより、ハッキングすることに執心しているように思えます。供託金の高さを嘆くと同時に寄付を募り、一方で大島九州男氏のように供託金すら自腹な候補がいるなど、党運営が独裁的であることに変わりはありません。また、直近の受益者でありながら白々しいツイートを投稿した長谷川羽衣子氏には吐き気すら催します。

 

  ×××新選組衆院選小選挙区比例代表並立制を『政治改革』以前の中選挙区制に戻すことを2021年衆院選の公約に掲げていたとのご指摘だ。コメントからリンクされた新選組の公約を見ると、確かにその通りだった。以下引用する。

 

③ みんなの代表、政治家の選び方を見直します

だれもが選挙に挑戦しやすい環境を作ります。国民が主権者として政治に主体的に参画しやすくします。

  • 選挙の供託金の廃止:供託金制度を廃止し、誰でも政治にチャレンジできる環境を作る。
  • 選挙運動の為の選挙期間中の休暇が取得(フランス)でき、引退後の職場復帰では、議員活動期間も勤務期間に含めた昇給を行う(ドイツ)、立候補休暇制度を法制化し、経験豊富な社会人が政治家を目指すことのできる環境を整備。
  • 二大政党制への実現を目指して導入された小選挙区制ではなく、選挙区内でのより多様な意見が反映される選挙制度を目指すために「中選挙区制」への見直しを図る。
  • 政治を「自分ごと」だと若いうちから考える訓練のために、義務教育や高校教育における、成年を迎える前の「主権者教育」の欧米諸国並みの充実を図ります。
  • 二大政党制を目指すことで小選挙区制が導入されましたが、小選挙区制度で無理やり二者択一にすると、安全保障政策や経済財政政策を始めとする様々な政策について、国民の間の意見の組み合わせの多様性を反映した国会にならない恐れがあることなどを鑑み、より多様な民意を反映できる選挙制度への見直しを図ります。

 

出典:https://reiwa-shinsengumi.com/reiwa_newdeal/newdeal2021_12/

 

 二大政党制を目指した1990年代の「政治改革」を否定して衆院選選挙制度を再改変すること自体は大いに結構な話だが、その代案が「中選挙制への回帰」とはなんともしょぼい。かつて存在した「みんなの党」が、小政党がキャスティングボートを握るべく公約に掲げた「一人一票比例代表制」とは大違いだ。あれは非常に意欲的な提案だったので、立憲民主党が結成早々大躍進した2017年衆院選の少しあとの同年11月11日に下記記事を弊ブログで紹介してしたものだ。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 あの提案を行ったみんなの党からは「本気」が感じられたが、申し訳程度に中選挙区制復活を掲げた×××新選組の2021年衆院選公約は、本気度を全く欠いていた。

 それから今回の×××ローテーション制の仕掛人ではないかと強く疑われる長谷川羽衣子氏については、野心家というか非常に上昇志向の強い人なのではないかと推測している。緑の党では国会議員になれないので新選組を選び、同組に入り込んで組内権力闘争をやり、実権を把握しようとするする権力工作を行なっているプロセスで、今回のローテーション制を持ち出したのではないかと推測している。

 長谷川氏から私が強く連想するのは、旧希望の党から旧立憲民主党に移り、同党代表に上り詰めた泉健太だ。泉と長谷川は「権力志向の(きわめて)強い人間」という大きな共通点で括れるし、他党から入り込んだ点でも二人はそっくりだ。泉が立民の「トロイの木馬」なら、長谷川は新選組の「トロイの木馬」なのかもしれない。当然ながら泉も長谷川もともに私がもっとも嫌うタイプの人間に属する。泉が衆院東京15区の井戸まさえ氏を同区(というか当区なのだが)の総支部長に再任しないような無慈悲な人ではないはずだ、井戸氏を早く総支部長に再任してあげてほしいと書いた(勇気はお持ちだけれども)お人好しの方の無根拠な権力者への信頼とは裏腹に、泉は井戸氏を自分と思想信条や主義主張が大きく異なる、政敵になりかねない人物だと見ているからこそ支部長に再任していないのではないかと私は推測している。

 そういえば現在話題の松竹伸幸氏のブログに興味深い記述があったので紹介する。

 

ameblo.jp

 

 以下引用する。

 

 まず、「各候補者が多数派を獲得するための活動」というのは、党員が選挙に参加できる公選制か、現在のように中央委員が選挙に参加する制度かを問わず、起こりうる現象です。だって、現在の制度でも200人いる中央委員が党首に立候補することは認められているわけですが、実際に「自分も党首をしたい」という中央委員があらわれ、どうしても当選したいと思えば「多数派を獲得するための活動」を行うことになるでしょう(どこかの弁護士さんが言っていましたが、日弁連会長の選挙も会員の弁護士が投票できるわけではないが、派閥はたくさんできているとのことです)。

 

出典:https://ameblo.jp/matutake-nobuyuki/entry-12787243522.html

 

 「×××ローテーション制」騒動で、新選組の組内において「多数派を獲得するための活動」を行なっているのが長谷川羽衣子であろうと弊ブログは推測する次第。

 立民支持層内で泉に対する支持/不支持の対立が激化しているのと同様、新選組内でローテーション制への賛否をめぐる対立が激化しているのも当然だろう。