kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

"長谷川羽衣子がウチの大学院に来ます——「れいわローテーション」を企むはずがない"(松尾匡)

 本記事が先週日曜日(3/5)以来の懸案になっていた内容を含む問題の記事だ。

 

 下記記事のコメント欄にて、×××新選組の例のローテーション制によって来年参議院議員になるとされている長谷川羽衣子氏に関する情報を教えていただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 匿名意見

僕も虫が嫌いなうえに、仕事は年々大変になるし、美味しいポジションには縁がないし、で疲れていたところにコオロギ食関連のニュース記事で嫌いな河野太郎の顔を見て不快な思いをしていたところだったのでブログ主さんの記事に助けられました。

ところで、松尾匡氏の3月4日付けnoteに例のローテーション制の件で長谷川ういこを擁護する記事が掲載されました。
https://note.com/matsuo_tadasu/n/n21b231b01d1b
僕が興味のある点だけ要点を抜書きさせていただくと、
・来年度から2年間大学院で学ぶ予定だった長谷川氏がローテーション制を採用させて自らが議員になるために画策するはずがない。
・長谷川氏もローテーション制の採用を急に聞かされたと言っている。
緑の党関係者が新選組を乗っ取ろうとしているというのはデマ。
・大島氏のことは良く知らず、嫌いという感情もない。
・ローテーション制を事前に打ち出しておけば現行制度の問題点を浮き彫りにするためにもよかった。

ローテーション制採用に関する点もふくめて長谷川氏の行動については大甘な事実認定。対して、大島氏にはかなり冷淡。自分は党外の応援者で党運営には関知しないという立場でしょうか。そして、不意打ち的なローテーション制の採用についてその可否ないし是非を問うこともない(できること・していいことは前提として「こうした方がもっとよかった」という態度)。

ブログ主さんの「組織内保守」という言葉が頭を過る。本当に党外シンパなのだろうか?共産党に対する醍醐聰氏の直言を目にしていただけに。

 

 この件に関してコメントをいただいた3/5(日)に、ツイッター政治おじいちゃんお化け氏を初めとする何人かの山本太郎新選組ウォッチャーたちや村上さとこ氏、池戸万作氏らのツイートを見に行ったが、まだ話題にはなっていなかった。

 コメントにて教えていただいた松尾匡氏のnoteを私も読んでみた。

 

note.com

 

 以下に全文を引用する。

 

長谷川羽衣子がウチの大学院に来ます——「れいわローテーション」を企むはずがない

松尾 匡

2023年3月4日 17:30

 

長谷川羽衣子さん大学院合格

 

二年間じっくり経済学を勉強しようと

 

れいわ新選組政策審議会の経済担当でれいわ政治塾塾長の長谷川羽衣子さんが、この四月から、立命館大学大学院経済学研究科の修士課程(博士課程前期)に入学することになりました。当面、私のもとで理論経済学を勉強することになります。

 

経済学の力をブラッシュアップする必要を認識したそうで、経済学の理論と計量手法を学んで修士号をとることをめざします。

 

受験したいという話はもう一年ぐらい前から聞いていて、本気かいなとは思っていたのですが、一応受験案内を知らせておいたら、秋ぐらいから具体的な相談を受けるようになり、年末から今年年初にかけての出願期間に本当に願書を送ってきた。

指導教員に指名されているし、まあ、れいわ新選組の関係というのは周知のことだろうから、当然私は入試にはノータッチになりましたが…。

 

「れいわローテーション」でびっくり仰天

 

そうしたところ、1月23日、寝耳に水で「れいわローテーション」の報道があって、びっくり仰天しました。

れいわ新選組から参議院比例代表で当選された水道橋博士うつ病で辞職された後任を、比例代表名簿の人が得票順で一年交代で務めるというもので、これにしたがえば長谷川さんは来年、一年間参議院議員をすることになります。

二年間本腰を入れてじっくり充電しようと言っていた矢先ですので、予定が狂ってしまう話に戸惑いました。

 

本人も直前まで聞かされていなくて、急な会議で言われて決まったことらしく、さあどうする。

慌てて電話で相談になりましたが、今年、大島九州男さんが議員をされている間大学に通い、来年議員の番がまわってきたら一年休学して、そのあと復学して修士論文を書くというスケジュールにするしかないということになりました。

はたして面接で試験官に聞かれた時、これで話が通じるかどうか。まあ大方、問題なく理解されると思いましたけど、そうは言っても職人修行の世界ですから、そんな中途半端な姿勢かと思われないともかぎらない。やっぱりちょっとは不安が残って、最後までドキドキしていました。

 

試験は2月にあって、2月の終わりに合格が決まって、とりあえず一安心です。もう合格発表も終わりましたし、ここに晴れて公表します。

 

「れいわローテーション」陰謀論でとんだ濡れ衣

 

緑の党がらみの連想で憶測

 

ところで、「れいわローテーション」を受けてこっちはこんな感じで右往左往していたのに、なんとネット上ではよりにもよって、長谷川さんがこの「れいわローテーション」の発案者だというような憶測が出回りました。

だいぶ以前に、当時の西ドイツ緑の党が、比例代表リスト選出の議員を任期途中でローテーションさせていたケースがありましたので、長谷川さんが日本の緑の党の共同代表をやっていたことから、緑の党つながりでこんな憶測をする人が現れたようなのです。

 

実はこの西ドイツ緑の党の試みは、結局、当初の約束を反故にして辞職を拒否した人が出たために失敗に終わりました。しかもそれが党首格だった非常に人気の高い政治家でしたので一悶着になりました。

長谷川さんもそんな騒動は知っていましたので、自分がそんなことを言い出すはずがないじゃないかと苦笑していました。

 

しかもなんか、そうした憶測は、緑の党の側からの組織的介入みたいな疑いのニュアンスをともなって流布されているらしい。

長谷川さんが共同代表を務めていらっしゃったころ、緑の党の党内では、反緊縮路線と脱成長路線との間で議論がなされていました。長谷川さんはもちろん反緊縮論を唱えておられましたが、もちろん緑の党ですから、脱成長論の勢力が大きいのは当然です。はたから見ていたら、よくまあ、エコロジー政党の中でがんばれるねえという感じでしたけど。

それがまあ、結局共同代表をやめまして、活動の中心を緑の党の外に移していたところ、もともとかかわりがあったれいわ新選組から立候補の声がかかったという経緯です。

ま、そういうことですから、ちょっと事情に触れていれば、長谷川さんを通じて緑の党が組織的にれいわ新選組を動かすなど、荒唐無稽もはなはだしい話。緑の党もほうも迷惑に思っていることだろうと思います。

 

何の恨みもない大島九州男さんを追い落とす黒幕という噂

 

そうしたら、へんな噂立てられて長谷川さんも大変だねえと、最初他人事のように思っていたら、火の粉がこっちにもかかってきまして…。

私が代表をやっている「薔薇マークキャンペーン」という反緊縮政策運動があります。最近は中心的な活動家がみんなそれぞれ事情を抱えて休眠状態にありますけど。
れいわ新選組の議員や候補者では、大石あきこさんや長谷川さんはこの薔薇マークキャンペーンの関係者ですが、どうやら、れいわ新選組に彼女らの「薔薇マーク派」というのがあって、私が黒幕でれいわ新選組を牛耳ろうとしているらしい。そして、なぜか大島九州男さんと対立していて、大島さんが参議院議員として力を持つのを阻止するために、「れいわローテーション」を持ち出してきたという噂がネット上で流されているようなのです。

 

いやなんで我々薔薇マークキャンペーンが大島さんと対立しなければならないのか。意味不明だし。

 

ネットでは前々から、経済政策以外のことには口を出していないと何べん言っても、山本太郎が自分の気に入らないことをしたらなんでも私の差金にする噂が絶えず、まわりはすっかりおもしろがって、私をからかうための格好のネタにしている。で、今回もこの話をしたら、いつものやつだとばかりまたウケていたのですが、こっちはこんどばかりはシャレにならないと思っていますよ。

大島さんは、一回名刺を交換しましたが、そんなによく知っている人でもないので、こっちが敵対しているみたいな噂を勝手に立てられても、釈明する機会がない。

大島さんはまあ、大石さんや長谷川さんが直接話をできるでしょうから大丈夫かもしれませんが、大島さんの支持者のみなさんに、事実無根のことで恨みをかられているかもしれないことについては、どうにも訂正のしようがない。
どうすればいい!?

 

事実無根の噂は取り消してください

 

長谷川さんがもともとうちの大学院にくるつもりだったことがわかれば、「れいわローテーション」の陰謀など立てるはずがないことはわかっていただけると思いますが、受験も終わり、本当に合格が公表されるまでは表沙汰にするわけにもいかず、黙ってやきもきするしかありませんでした。

 

やっと公表できた。

「れいわローテーション」を企むなどあり得ない計画をしていたことはわかっていただけたと思います。

誤った噂を発信した人は訂正の発信をしてください。

 

こんな「ローテーション」にすれば説得力をもったはず

 

「れいわローテーション」自体については、私は経済政策以外のことには口を出す立場にはないし、そう文句を言うようなものでもないと思っていますけど、個人的には、長谷川さんの大学院計画が狂うという点でも、へんな噂を立てられた点でも、とんだとばっちりを受けて迷惑だったと思います。

 

ひとつ、テクニカルな話としては、大島さんが一年務めて辞めた後になって、ローテーション予定者が総選挙に出て大島さん以外の誰かが当選した時、残った人の参議院議員としての任期が、大島さんよりも長くなるのだろうか、それは問題がないのだろうかということが気になります。

 

そうしたテクニカルな話はおいておいて、もともと選挙の前から言っておいてみんなが周知だったら問題は起こらなかったでしょうね。

れいわ新選組として、参議院の選挙区と比例代表との議席配分は適当か、少数派の意見も反映させるために、今の議席数は十分なのか、一票の格差は是正されているのかという問題を提起して、本来あるべき議席配分を公表しておくということは、有意義なことだと思います。

そうした上で、この、本来あるべき定数に照らすと、今回の選挙では、本来なら我が党は◯人当選したはずであるとして、この人たちはみな正規の議員同様に党内では扱う。歳費はシェアして、任期はローテーションする。としたならば、筋が通った態度として、もっと説得力を持ったでしょう。

 

URL:https://note.com/matsuo_tadasu/n/n21b231b01d1b

 

 私の立場を明記しておくと、明確なアンチ長谷川羽衣子氏の立場である。以前から好感を持っていなかったが、決定的なアンチになったのはれいわ新選組の政治塾講師である氏がリズ・トラスを絶賛するツイートを発した一件からだ。それでは実質的に過激な新自由主義者と何も変わらないではないか。そう思って強い不信感を持った。当時公開した記事へのリンクを下記に示す。記事は2022年10月21日に公開した。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 その長谷川氏が松尾匡のお墨付きをもらった人であることはほどなくして知った。

 また、新選組のローテーションの真の発案者は長谷川氏とその夫ではないかとする、池戸万作氏らの推測を肯定的に取り上げた下記記事も公開した。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 しかし、今回の松尾匡氏のnoteは池戸氏や私の推測に対する有力な反論だと認めないわけにはいかない。

 以下は自己批判になる。

 最初に松尾氏のnoteを読んでいささか冷静さを失った私は、1年間休学なんかしないでローテーションの順番を入れ替えれば良いではないかと書いた記事を短時間公開した。しかし実際には繰り上げ当選者は得票順に決まるのでそんなことはできない。この事実を、以前弊ブログのコメント欄を出入り禁止にした某右翼人士にブコメで指摘されて慌てて記事を削除する醜態を晒してしまったのだった。ブコメには「知らないはずないのに」とか書かれていたと思うが、冷静さを失うとそんなわかり切ったことにさえ気づかずに暴走してしまうようだ。このことを自分自身の例で思い知った。

 先週の日曜日は、実は今日も同じなのだが一定の時間を翌日からの仕事の準備に咲かなければならなかったので記事の書き直しはできなかった。その後の先週前半はその仕事で忙しかった上に、すでに右から左に至るまでネット言論を席巻していた昆虫食陰謀論を批判することを優先したことと、長谷川氏に有利な松尾氏の言い分を認めたくない心理が働いて本記事の公開をここまで先送りにしてしまったのだった。

 あるいは昆虫食陰謀論に一旦加担してしまったリベラル・左派諸氏にも似たような心理が働いたのではないかと推察される。

 だが、現時点で松尾氏の主張を否定する材料は出てこないのは確かだ。

 そうはいっても、新選組のローテーションが公表される前から、漢字一文字の姓の人が実名を挙げて批判された例もあった通り、大島九州男氏を追い落とす策謀があるのではないかとの推測があり。ローテーション制の発表でそれが現実になったことは確かな事実であるように思われる。一部の人間が強弁した大島氏発案説は依然として認められない。

 ただ、ローテーションの発案者が長谷川夫妻だったとする説や、その「黒幕」が松尾氏だったとする説の蓋然性は極めて低くなったことは認めざるを得ない。弊ブログは後者(松尾氏黒幕説)には加担しなかったと認識しているが、前者(長谷川夫妻の発案説)には間違いなく加担したので、ここでそれらの記事の誤りを訂正する。過去に公開したいくつかの記事の削除はしないが、本文に追記を加えた上で記事に「【追記あり】」の文言を加える。

 なおこの場合ローテーションがどこから出てきたのかという話になるが、とりあえず私が思いつくのは「市民の党」の斎藤まさしが今なお新選組に強い影響力を持っていていて、その斎藤が発案したのではないかとの仮説だ。ただ、新選組の意思決定プロセスは全く可視化されていないので知る術はない。

 本記事を新選組のウォッチャーたちがどれくらい読んでくれるかはわからないが、彼らの発信にも注目したい。

 それにしても、本件は冷静さを失うとろくなことはないという見本だ。共産党松竹伸幸氏除名問題で熱くなっている方々と同じ誤りを犯してしまったといえる。そして、その記事を公開するのが遅れたことも良くなかった。惰性力が働き続ける悪い見本を自分自身が示してしまったことを自己批判するしかない。

 その誤りをこの国の指導者たちが犯したのが、前世紀前半の戦時中だった。

 

 なお、実は私にも松尾氏の気持ちはわからないではない。そういう経験もある。

 それはもう知る人もほとんどいないだろうが、2008年に起きた「水伝(水からの伝言)騒動」に関する風評だ。あの件では私が黒幕だとの風評が立てられた。しかし事実はそうではない。ネットの小さなサークル内で、某ブログに水伝を肯定的に取り上げた記事があるとの情報を提供したことは確かにあるが、この件を騒いで某V氏を追い落としてやろうなどというつもりは私にはなかった。あの件はそれを指摘してブログ記事にしたさる方(騒動の一方の当事者)のエントリに対して、当時ネットでそれなりの人気があったV氏が対応の初動を誤って自滅してしまったものだ。この騒動は当時『週刊金曜日』のコラムに軽く触れられたこともあった。当時のV氏の自滅は、現在共産党執行部がやらなくても良い松竹氏除名をやったために自滅しつつあることに似ているといえなくもない。

 この騒動が影響したかどうかは知らないが、翌2009年に私は「政権交代を求める反自公政権村」からパージされた。その時の首謀者はネットでV氏と仲が良かった上、極右の城内実を応援する旗を振っていた某「×八」氏だった。しかしあの時に村から出て行った、あるいは追放されたからこそ私はその後14年もブログを続けることができているとも確かにいえる。V氏と「×八」氏には感謝しなければならないかもしれない。