kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

井戸まさえ氏が民民の衆院東京4区総支部長に就任

 井戸まさえ氏が民民の衆院東京4区支部長に就任した。

 

 

 立民の衆院東京15区総支部長に再任されないことが確定した今年4月初め、月が変わったのでもう2か月前になるけれども、その時点で井戸氏はいずれ立民も江東区も離れるだろうし、大田区に戻る可能性が高いんじゃないかと思っていた。東京4区大田区)は氏が宮城の定員が減らされた時に安住淳に追い出されて以来、ずっと支部長として活動してきた地域であることは十分知っているから、戻るとしたら4区かなあとも思っていたのだ。だから東京4区ということに関しては驚きは全くない。落ち目の民民を選んだのはやや意外だったけれども。というのは、2017年の「希望の党」騒動で井戸氏は小池百合子に排除された側の人だったからだ。

 昨年の前半頃には、井戸氏は15区(江東区)のまま元号新選組にでも移籍するつもりかなあと想像していたこともあったが、衆院補選を経て15区は城東地区における立民の拠点みたいになってしまったから、井戸氏はどうするのだろうとは時々思っていた。結局民民を選んだわけだが、また貧乏くじを引きそうな気がするけれども致し方ない。Xでは早速、今ではすっかり極右化した民民の支持者たちから、原発憲法で民民の政策とは合わない人なのではないかとのポストがやたらと目立つ。井戸氏の民民の支持者からの評判は、残念ながら決して良いとはいえないようだ。

 

 井戸氏が民民に移ったことが明らかになったタイミングでもあるので、これまで知ってはいたもののわざと書かなかった江東区議会の立民分裂劇に関して少し書いておく。

 高野勇斗区議が江東区の立民会派を立ち上げた時に行動をともにせず袂を分かったのが鈴木綾子区議だった。

 鈴木区議はXをやっているが、衆院東京15区補選については意味のあるポストはほとんどされていない。

 区議会に関しては3月に2023年度の江東区補正予算に関する下記のポストがあり、鈴木区議は、自分たちは共産や立民とは違う立場だと強調している。

 

 

 さらに遡って、今年1月25日に鈴木区議は下記Xを発信していた。

 

 

 上記Xからリンクが張られたブログには立民離党の理由が書かれている。

 

www.suzukiayako.com

 

(前略)この度、立憲民主党を離党いたしましたので皆様にご報告いたします。

 

これまでの国政選挙や12月の江東区長選において行われた野党共闘や、今後起こりうる各級選挙における野党連携の方針について、私自身の政治信条に対する違和感や不一致を感じることとなり、悩み抜いた結果、立憲民主党からの離党を決意しました。

 

これまで立憲民主党でお世話になった皆様、ご支援いただいた皆様には感謝を申し上げます。

 

離党届については、江東区長選挙の終了後の12月12日に立憲民主党東京都連に提出し、昨日、1月24日に立憲民主党東京都連の常任幹事会にて離党が承認されました。

今後は政党に所属せず無所属で活動いたします。

 

区議会の会派については引き続き、「江東新時代の会」に所属し、副幹事長・政調会長として議会活動を行います。(後略)

 

URL: https://www.suzukiayako.com/archives/52363561.html

 

 要は、鈴木区議は昨年12月の江東区長選で行われ、先々月の衆院東京15区補選でもそれを踏襲した、「江東市民連合」が主導する「市民と野党の共闘」を是としなかったということだ。

 そして、その鈴木区議に連帯を表明したのが井戸まさえ氏だった。

 

 

 井戸氏も衆院補選の候補者の誰に肩入れするXも発信しなかった。

 鈴木区議が立民を離党する前の昨年12月には、区長選に立候補した酒井菜摘氏を応援するXを鈴木氏も井戸氏もポストしていた。

 

 

 

 しかしそれに至る前段階で、内輪での酒井氏の出馬意思表明に鈴木区議が良い反応をしなかったことを先日高野区議がXでポストしていた。

 このあたりは権力への意志に関する人と人の調整に関することだから、どちらが良い悪いという問題ではない。

 ただ、ネット検索でこれらの事実を知った時(それは補選に入る前か補選の最中か、いずれにしても4月に入ってXのアカウントを開設して、Xを自由に閲覧できるようになってからすぐの頃だったと思う)、鈴木氏や井戸氏が高野氏や酒井氏と袂を分かったらしいことをはっきり認識した。

 だから、井戸氏が大田区に戻っての民民入りに踏み切ったことには、正直言って大きな驚きはない。来るべき時が来たという感想だ。

 

 下記は北区在住と思われる立民学生党員さんのX。私が井戸氏の民民入りを知ったのは下記Xによってだった。

 

 

 

 

 ってか、東京4区は2019年の衆院選前に立民が共産に差し出した選挙区であって、だから追い出された井戸氏が15区に回されたのだ。井戸氏は落下傘候補としてはずいぶん善戦したにも関わらず、代表が枝野幸男から泉健太に代わったら今度は15区を維新にでも差し出そうと泉が考えでもしたのか、東京都の公認候補では唯一総支部長に再任してもらえなかったわけでしょ。そりゃ井戸氏からすれば恨み骨髄に決まってますって。

 しかも、自民分裂でチャンスがなくもなかった15区とは違って、4区は自民党が強いし新たな所属政党である民民もすっかり落ち目だし、どう考えても井戸氏には絶望的な戦いしか待ち受けていませんよ。それなのにこんなこと書くかなと思わせたXが下記です。

 

 

 いや、刺されたのは井戸さんの方ですよ。刺したのは泉健太手塚仁雄

 組織と個人との権力関係において、組織側からしか物事を考えることができない人とは仲良くできそうにもないなあと改めて思う今日この頃。