kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

地方議員に選択的夫婦別姓制度に反対せよと圧力をかける文書を送った「50人の自民党国会議員」の中に、あの「安藤裕」の名前があった

 なるほど、そういうことかと思った。

 下記「ハフポスト日本版」の記事に、選択的夫婦別姓制度に賛同する地方議員に対し、慎重な検討を求める文書を送った「自民党有志議員50人」の名前が書かれている。

 

www.huffingtonpost.jp

 

 以下、問題の自民党議員の名前を上記記事から抜き書きする。なお引用に際して改行と敬称を省略した。

 

文書を送ったのは、以下50人の自民国会議員

 

衆議院議員50音順)

 

青山周平安藤裕石川昭政上野宏史鬼木誠、

金子恭之、神山佐市亀岡偉民城内実黄川田仁志

斎藤洋明櫻田義孝杉田水脈鈴木淳司高市早苗

高木啓、高鳥修一土井亨中村裕之長尾敬、

深澤陽一、藤原崇氏、古屋圭司穂坂泰、星野剛士

細田健一堀井学三谷英弘三ツ林裕巳宮澤博行、

簗和生、山本拓

 

参議院議員50音順)

 

赤池誠章有村治子磯崎仁彦、岩井茂樹上野通子

衛藤晟一加田裕之、片山さつき北村経夫島村大、

高橋克法堂故茂中西哲西田昌司丸川珠代

森屋宏、山田宏氏、山谷えり子

 

(2021年3月1日付ハフポスト日本版より=改行と敬称を省略)

 

出典:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_603c875fc5b601179ebeb2b7

 

 丸川珠代は、昨日(3/3)の参院予算委員会の質疑で、選択的夫婦別姓制に関する社民党党首・福島瑞穂の質問に対して7回連続で答弁を拒否する醜態を晒した。以下朝日新聞デジタルより。

 

news.yahoo.co.jp

 

丸川氏、7回続けて答弁拒否 選択的夫婦別姓の反対理由

3/3(水) 15:04配信

 

 3日に始まった参院予算委員会で、社民党福島瑞穂党首は選択的夫婦別姓をめぐり、丸川珠代男女共同参画担当相の姿勢を追及した。丸川氏は選択的夫婦別姓制度への反対を呼びかける書状に名前を連ねていたことから、野党から女性の社会的地位向上を担う閣僚としての資質を疑問視する声があがっている。

 

 福島氏は「なぜ選択的夫婦別姓に丸川さんは反対なのか」と質問。丸川氏は「3月8日の国際女性の日にちなみ、福島先生がこれまで男女格差の解消、男女共同参画の推進に取り組んでくださったことに心から敬意と感謝を表したいと思う」と前置きして答弁を始めた。

 

 だが、夫婦別姓については「私には私の考えがあるのは確かですが、それはそれとして、私は大臣の任があるので大臣としてしっかり務めを果たしたい」として答弁を拒んだ。

 

 福島氏は「なぜ選択的夫婦別姓に反対なんですか。答えてください」と改めて質問。丸川氏は「(男女共同参画担当の)職員にも、実は私の個人としての考えを伝えていない。私の意見に左右されないで国の政策を進めていただきたい」と説明した。

 

 福島氏は「明確に答えてください」「大臣の資質にかかわる質問をしている」「菅総理も上川大臣も夫婦別姓に賛成とかつて言ってますね、ということで答弁されている。丸川さんだけ答えないのはおかしい」と重ねて追及。委員会室にも「担当大臣でしょう」とヤジが飛び、質疑はたびたび中断した。

 

 丸川氏は改めて答弁に立ったが、「国民のみなさんがすべてを理解されているわけではない。まず自分事としてとらえていただける議論を後押ししたい」。福島氏は納得せず、選択的夫婦別姓に反対の理由を、7回にわたり丸川氏にただした。

 

 それでも丸川氏は「大臣として反対したわけではないので、反対かどうかの答弁はできません」などと答弁を避け続けたため、福島氏は、かつて反対した理由を質問。丸川氏は「家族の一体感について議論があって、これは家族の根幹にかかわる議論だなという認識をもった」と答弁した。

 

 また、福島氏は「一般の人は通称も使えない」として、通称使用による不便さも指摘。丸川氏も「大臣に就任して驚いたことがある。閣議でサインしたとき、本名・大塚珠代でした。(丸川という)旧姓で選挙をしているので、非常に違和感があり内閣総務官室におかしいのではとお願いし、数年かかったが、丸川珠代と書かせてもらった。通称使用の拡大はこれからも取り組んでいきたい」と答弁した。

 

 これについて福島氏は「一般の人は通称使用するのも難しいんですよ」と指摘したが、丸川氏は「人格権の問題だと受け止めている人もいる。便利か不便かという話と人格権とは重さが違う」との認識を示した。

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/a4b7a12a0858dc80a3a571b43dbf9e0a95e46c40

 

 地方議員に圧力をかけた恥知らずの50人の自民党国会議員の中には、その丸川も含まれているし、国会の八百長質疑で丸川を「アジアンビューティー」などと持ち上げたという鬼木誠もいる。また昔ながらの極右議員たちが大勢名を連ねているが、定番の片山さつきと、片山の「宿敵」だったはずの「お懐かしの」城内実が仲良く名を連ねている。元冬季五輪スピードスケートの選手だった堀井学もいる。

 しかしなんといっても私の目を引いたのは、あの「安藤裕」の名前だった。

 なるほど。だからあの界隈は選択的夫婦別姓制の選挙での争点化に妙に腰が引けていて、だから「Dr.ナイフ」があんなツイートを発したんだなと納得してしまった。

 以下に問題のナイフのツイートを再掲する。

 

 

 下記平河エリ氏のツイートは、上記ナイフのツイートをあざ笑うかのようだ。

 

 

弟妹と部下に告発された上杉隆に騙された国民民主党(玉木雄一郎)が上杉の「ポンコツAI」に3千万円以上を支払っていた(呆)

 3日前(3/1)の「FLASH」の記事が、上杉隆が弟妹らや部下らに告発されたことを伝えている。

 

news.yahoo.co.jp

 

 上杉の妹さんは、上杉が2018年頃からおかしくなったと言っているらしいが、そんな最近じゃない、前からずっとおかしかったとは多くの人が思うところだろう。実際、kじについたはてなブックマークでもっとも人気のある下記2つのコメントも、このことを指摘している。

 

上杉隆 弟妹&元部下が告発“反権力ジャーナリスト”の正体「AIの中身は人力」「女性3人を妊娠」「80代実母を恫喝」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

2ページ目冒頭の妹さんの「兄は、変わってしまいました」がなんかテンプレ過ぎてツボってしまった。2018年からおかしくなった、つってるけど、もっと前から十分おかしかった感が……

2021/03/01 20:56

b.hatena.ne.jp

 

上杉隆 弟妹&元部下が告発“反権力ジャーナリスト”の正体「AIの中身は人力」「女性3人を妊娠」「80代実母を恫喝」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

おかしかったのは昔から…

2021/03/01 21:01

b.hatena.ne.jp

 

 ところが、そんな上杉に引っ掛かった間抜けな政党がある。言わずとしれた国民民主党(代表・玉木雄一郎)だ。以下、「FLASH」の記事から引用する。

 

 しかも上杉氏は、この “ポンコツAI” を、国民民主党に売りつけていた。NOBORDERが作成した国民民主党へのプレゼン資料には、「このAIを用いたニュースサイトを運営することで、党の情報発信能力が高められ、なおかつYahoo!ニュースなどへの転載で独自収益を得られる」などと書いてある。

 

 さらに、本誌が入手した資料によると、2018年11月、国民民主党は、NOBORDERのAI部門を担い、上杉氏が取締役を務める企業に、ソフトウエア開発管理費として約260万円を振り込んでいた。以降、月に200万円~440万円が同社に支払われている。その合計は、2019年9月までで、なんと3280万円にもなる。

 

 いったい、国民民主党は何にお金を払っていたのか。代表の玉木雄一郎氏(51)と国民民主党の広報担当者に尋ねると、共通の見解として「毎月提出された分析資料については、関係者間で回覧する等、活用いたしました」という回答が返ってきた。どうやら騙されていたという自覚はないようだ。

 

(「FLASH」2021年3月1日 18時01分配信)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/0248010a69b165e03dc4d9158f59b196fa4902d1

 

 このようにして、玉木雄一郎上杉隆を介して3千万円以上をN国党に流していたわけだ。もちろんその原資は民進党時代に岡田克也が貯め込んだ政治資金だ。玉木はそれをN国党に横流ししたに等しい。玉木が政党の党首として不適格であることはいうまでもない。

 

 再び記事についた「はてなブックマーク」のコメントより。

 

上杉隆 弟妹&元部下が告発“反権力ジャーナリスト”の正体「AIの中身は人力」「女性3人を妊娠」「80代実母を恫喝」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

“いったい、国民民主党は何にお金を払っていたのか”

2021/03/01 18:37

b.hatena.ne.jp

 

 何に、ってそりゃN国党に、でしょうよ。

 

 またツイートより。

 

 

 玉木雄一郎鳩山由紀夫も、政界入りなんかしなければ良かったのに、ってとこなんだろうな。2人とも、学歴だけはご立派だもんね。

コロナ禍のさなかに消費税を財源に病床削減を進めようとする外道の菅義偉自公政権の「末期感」

 自民党政権の末期感をよく描き出しているなあと感心したのが、一昨日深夜に発信されてすぐさま評判をとった下記ツイートだ。

 

 

  新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まりつつあった昨年3月4日に、政府(安倍晋三政権=当時)は感染症対応の病床数を20万減らせと指示した。批判を受けた厚労省は、削減を見直すポーズをとり、それを真に受けた朝日新聞が同4月16日付で病床数削減見直しの方針と報じたが、実際には厚労省は見直しなどやらなかった。政府は今国会で病床数削減の補助を消費税を財源として進める法案を出した。それでいながら、新型コロナの患者を受け入れなかった病院には罰を与えると、唯一の得意技がパワハラである菅義偉が吼えた。そんなさなかに、山田真貴子が入院して内閣広報官を辞任した。病床の山田のスマホで飲み会のお誘いのメールが入った。そんな漫画が描かれている。最後の山田のスマホは作者の創作だろうが、それ以外はすべて事実だ。

 一度決まったことはすべては惰性力でそのまま続けられる。これが役所の仕事のやり方であることは周知だが、コロナ禍という非常時での病床削減などという動きは、政府が止めなければならない。それが非常時における政治の当然のあり方だ。

 だが右翼政権や保守政権にはそれが大の苦手だ。保守というのは前例を重んじる行き方をとるものだから、状況の変化に応じた素早い判断が要求される非常時(緊急時)とは相性が悪いのだ。だからコロナ禍のさなかに消費税を財源として病床削減を進めるなどと言う外道の法案を平気で提出する。

 しかも自民党は長年政権の座に居座り続けているから腐敗し切っている。特に安倍と菅(後菅あるいは小菅)という、パワハラばかりが得意などうしようもない総理大臣が続いた。NHKのキャスターがまた交代させられるらしいが、NHK政治部長だかを厳しく叱責して暗にキャスター交代の圧力をかけたのが「飲み会を断らない女」こと山田真貴子だったという。私は山田には一片の同情も感じない。

 少し前までは菅内閣支持率は下がっても自民党政党支持率は安泰などと言われていたが、最近では菅内閣支持率は下げ止まっているのに自民党の地方選での得票率が落ちまくり、自民党議席を減らし続けている。

 大きな変動が起きつつあるように思われる。

「第4波・5波もこのリーダー(菅義偉)とやらざるを得ないならば、対策のためにコミュニケーションに前向きにならないといけない」と呟いた西浦博のツイートを、共産党・宮本徹衆院議員が予算委員会で紹介

 新型コロナウイルス感染症に関して、共産党の宮本徹衆院議員が存在感を強めている。

 

 

 ここで宮本議員がいう西浦博教授のツイートは下記。

 

 

 この「リーダー」とはもちろん「小菅」(こすが)こと菅義偉を指す。

 

 

 宮本議員は西浦氏のツイートにすぐさま賛意を表していた。

 

 

 昨年4月の最初の緊急事態宣言の頃には、西浦氏を「御用学者」として非難する「リベラル」たちが少なくなかった。当時は特措法反対論がもてはやされ、反対のアピールで派手なパフォーマンスをした山本太郎山尾志桜里(現民民)が「山山コンビ」などともてはやされていた。緊急事態宣言自体が悪者扱いだったから、その理論的支柱だった西浦氏が叩かれていたわけだ。私も最初に緊急事態宣言の話を聞いた時には脊髄反射的に反対したが、昨年3月にワシントンポストのシミュレーションの動画を見た時に考えを改め、緊急事態宣言に入った頃にはその結果を見て判断するという立場に変わっていた。つまりその時点では賛成も反対もしない中立的なずるい立場だった。緊急事態宣言が結果を出した時点で、西浦氏支持の立場になった。そんな経緯だから私もあまり偉そうなことは言えない。

 その点、共産党にありながら早くから西浦氏ら専門家を支持する姿勢を明確にしていた宮本議員は評価に値するだろう。

 逆にどうしようもないのは「小菅」こと菅義偉だ。早く小菅に行け。

 

山本太郎も「選択制夫婦別姓」に賛成。それどころか公明党にも反対者はいない。野党は「選択制夫婦別姓」を衆院選の争点の一つにすべし

 2月10日過ぎあたり、例の「建国記念の日」とかいうわけのわからない祝日のあとくらいから、また多忙期が続いて、ブログ更新どころか読書にもあまり時間がとれずにきた*1が、このあと週末くらいまでは少し時間がとれるようになった。また来週から再来週初めにかけてはダメだけど。新型コロナの2020年度(2020年4月〜2021年3月)は、収入が減ったのに自由時間も減るという散々な1年だった。ようやく「3月は去る」の3日目になったが、昨夜の暴風はまことにすさまじく、気候変動の影響はここまできたかと思った。少し前まで「地球温暖化懐疑論に靡く人が多く、アメリカの共和党や日本では池田信夫(ノビー)などがそうだったが、2000年代からずっと、なぜかオザシン(「小沢信者」)に地球温暖化陰謀論者が多く、山本太郎にもその影響が若干あったよなあ、などと思い返していた。

 その山本太郎を支持する界隈の一部に、立憲民主党代表の枝野幸男が主導しようとしている「選択的夫婦別姓」推進を牽制しようとする動きがある。下記記事で指摘した「Dr.ナイフ」のツイートなどもその一例だった。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ナイフ自身は「選択的夫婦別姓」には賛成だが、「選挙を戦うには、あまりにも弱い」という。しかし「選択的夫婦別姓」ほど、自民党とその他の政党(公明党)とのスタンスの差が大きい争点はない。そのことをはっきり示すのが、一昨年の参院選に際して行われた朝日新聞社東京大学谷口研究室の共同研究の結果だ。

 

chinjyo-action.com

 

 朝日と谷口研究室は、参院選候補者たちからアンケートをとった。選択的夫婦別姓に対する賛否を、「賛成」「どちらかといえば賛成」「どちらともいえない」「どちらかといえば反対」「反対」の5つの選択肢から選んでもらい、それに「無回答・その他」を加えた6つのグループに分けて候補者名の一覧を示している。

 その結果だが、共産党の39人と社民党の7人は全員が「賛成」で、その他の選択肢を選んだ候補者は1人もいなかった。

 立憲民主党(旧党)の42人のうち37人が「賛成」、5人がやや日和った「どちらかといえば賛成」だが、この5人のうち当選して現在の新立民にいるのは野田国義ただ1人で、当選者にはもう1人須藤元気がいたが、須藤は新立民には参加せず無所属だ。この須藤は元レスラーのマッチョな人間で、昨年の都知事選では山本太郎を熱心に応援していた。

 また国民民主党(旧党)は、28人のうち16人が「賛成」、6人が「どちらかといえば賛成」、4人が「どちらともいえない」、1人が「どちらかといえば反対」、1人が「無回答・その他」だった。しかし、唯一「どちらかといえば反対」と答えた原谷那美は落選したから、2019年の当選者の中に選択的夫婦別姓に反対する参院議員は1人もいない。かなり怪しげな民民でさえこの通りだ。

 それどころか日本維新の会ですら、22人のうち7人が「賛成」、10人が「どちらかといえば賛成」、2人が「どちらともいえない」、2人が「どちらかといえば反対」、1人が「無回答・その他」だった。「どちらかといえば反対」と答えた2人の中には松沢成文が含まれる。もう1人の奥田真理は落選した。

 N国党になると反対がそれなりに増えるが、それでも51人のうち5人が「賛成」、7人が「どちらかといえば賛成」、25人が「どちらともいえない」、2人が「どちらかといえば反対」、6人が「反対」、「無回答・その他」が6人だ。「賛成」と「どちらかといえば賛成」の合計12人の方が、「反対」と「どちらかといえば反対」の合計8人を上回っている。極右勢力に忖度して自らの立場を明確にしない者が多いが、その玉虫色の解党をした人間のうち、本音が選択的夫婦別姓に反対である人間など、おそらく1人もいないだろう。

 与党でも公明党は24人のうち9人が「賛成」、13人が「どちらかといえば賛成」であって、「どちらともいえない」が2人。それ以外の「どちらかといえば反対」、「反対」、「無回答・その他」は1人もいなかった。

 それでは肝心の(?)某新選組(山本元号党)はどうだっかというと、これはもう立場は明確であって、10人のうち山本太郎を含む9人が「賛成」、ただ1人安冨歩だけが「無回答・その他」だった。かつて、小沢一郎の党が「生活の党と山本太郎となかまたち」と名乗っていた頃、選択的夫婦別姓制度を導入するための民法改正案を衆院に共同提出したことがあることを思えば、当然の回答ではある。

 これらの政党に対して、唯一立場が違うのが自民党だ。ただその自民党も一枚岩ではない。

 自民党の81人の内訳は、「賛成」5人、「どちらかといえば賛成」8人、「どちらともいえない」36人、「どちらかといえば反対」7人、「反対」12人、「無回答・その他」13人だった。「賛成」と「どちらかといえば賛成」の合計13人に対して、「反対」と「どちらかといえば反対」の合計が19人であり、後者が前者を上回る唯一の政党だ。しかし、「どちらともいえない」と「無回答・その他」の合計が49人もいる。N国党の場合と同様に、この49人のうち本音が選択的夫婦別姓に反対である人間など、おそらく1人もいないはずだ。彼らが玉虫色の立場をとったのは、時の総理・総裁が極右の安倍晋三だったことや、「日本会議」などへの忖度があるからだ。

 こうして考えると、枝野幸男が「選択的夫婦別姓」を衆院選の争点の一つに据えようとしていることは正しいとしかいいようがない。なにしろ、総理・総裁の菅義偉自身がかつて選択的夫婦別姓賛成論を積極的に唱えていた時期があったが、現在は安倍晋三の後継者という立場上それを明確に打ち出せない弱味がある。自民党自体も一枚岩ではない。敵の弱みにつけ込んで政治を動かせる大きなチャンスだ。自民党が争点化を嫌がって選択的夫婦別姓への姿勢を改めるならそれも良し。その場合でも明確な野党の得点になる。もっとも枝野幸男の主導でそうなるのが嫌だから、ナイフをはじめとする「某界隈」の連中が懐疑論を言いたがるのだろうが。

 自民党というのは本当に変な政党で、先日も男女共同参画担当大臣の丸川珠代が選択的夫婦別姓制度に反対する姿勢を明確にした。しかしその丸川も、朝日と谷口研究室の共同研究のアンケートに回答した時には「無回答・その他」だった。明らかに、2007年に最初に当選した時に自分を大いに気に入ってくれた安倍晋三や、安倍とつながりの深い「日本会議」への忖度から、ここにきて「反対」を明確化しただけだ。

 こうして考えると、ナイフらの主張は「奇異」の一語に尽きる。

 そういえば、ナイフを朝日の「論座」の執筆者に選ぶ際に暗躍したのではないかと一部で噂されていた鮫島浩が今年5月末にようやく朝日新聞社を退社するらしい。ナイフが今も「論座」に「コラム」を書いているのかどうかは知らないが、奴が執筆陣から外されるのは時間の問題ではなかろうか。

 おまけ。前の記事にいただいたコメントを紹介する。

 

 K-POPファン

彼らが選択的夫婦別姓に反対なのは私はどこかへの忖度とかでなくって、もともとそういう人達の集まりなんだと思います。
あなたを幸せにしたいんだっていうキャッチフレーズもその後に「だから俺についてこい」ってのが続くように感じられ、マッチョ的である印象を受けます。
都知事選で女性からの支持が薄いことが判明しましたが、本体、支持者ともにそのようなムードが感じられることから避けられたのではないかと推測しております。

 

 ははは。確かに山本太郎には強烈な「マッチョ」的イメージがありますね。都知事選で須藤元気の応援を受けた画像を見た時、「マッチョが2人並んだ見苦しい絵だなあ」と正直言って私も思いました。

 「俺についてこい」といえば、1964年の東京五輪で金メダルをとった日本女子バレーボール監督・大松博文(1921-78)の言葉が思い出されますが、大松は1968年の参院選全国区に自民党公認で立候補して当選したんですよね。でも改選時の1974年の参院選には落選し、その4年後には57歳で早世しました。

 マッチョの栄光は長続きしなかったわけです。

 山本太郎は、この記事で見た通り建前上は選択的夫婦別姓に賛成しており、本音でも反対ではまずあり得ないと思われますから、Dr.ナイフのような応援団が変な圧力をかけるのは、百害あって一利なしだと確信します。

*1:東野圭吾を批判して憂さを晴らす、程度の低い状態が続いている。

2021年2月の日本国内COVID-19新規陽性者数は1月の3割弱 〜 昨年の5月/4月の陽性者数比2割弱には及ばず

 2月の日本国内新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は1月の3割弱に減ったが、死亡者数は横バイだった。以下に対数グラフを示す。なおデータはNHKの集計*1による。

 

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日本国内のCOVID-19月間新規陽性者数及び死亡者数(2020/1-2021/2,対数=NHK

 

 2月の新規陽性者数は40,887人、死亡者数は2,114人だった。1日あたりでは、2月は1月と比較して新規陽性者数が29.2%、死亡者数が104%だった。

 9か月前に同じタイミングで緊急事態宣言を発出した時にはどうだったかというと、昨年5月は同4月と比較して新規陽性者数が19.7%、死亡者数が109%だった。

 緊急事態宣言の効果は、今回の方が規制が緩やかだった分小さかったが、人の移動を制限することで感染が抑えられることが改めてはっきり示された。

 ただ、昨年5月は緊急事態宣言が終了するや、その2週間後くらいから新規陽性者数が増加に転じた。今回は、首都圏においてはまだ宣言が終了してもいないのに横バイか、この土日などは逆に増えている恐れさえある数字が出てきた。

 首都圏1都3県の緊急事態宣言を予定通り7日に終了するかどうかは慎重に見極めるべきで、場合によっては延長した方が良いと言わざるを得ない。

「Dr.ナイフ」、シングルイシューで選挙戦をやれと主張(呆)

 いつも思うんだけど、Dr.ナイフって本当にダメな奴だな。

 

 

 ナイフは、2005年の小泉純一郎流に、シングルイシューで選挙戦をやれと言ってるんだろうか。

 その発想がそもそもダメダメなんだよ。論外。

 なお、ナイフと親和性が高いとみられる某界隈は選択制夫婦別姓を押し出すことに良い顔をしていないらしいが、その理由はよくわからない。もしかしたら彼らがすり寄っている極右人士たち、名前を挙げれば三橋某や藤井某らに対する忖度からだろうか。あるいは亀井静香への忖度?

 なお、旧立民、旧民民、共産、社民の4党は一昨年の参院選で既に選択制夫婦別姓推進で一致していた。