kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原発なんか正力松太郎にとってはどうでもいい存在だった(有馬哲夫)

http://www.videonews.com/on-demand/531/001945.php に、『日本テレビとCIA』、『原発・正力・CIA』の著書がある有馬哲夫氏のコメントが紹介されている。

正力はほどなく一つの結論にたどりつく。それは、野望を実現するためには自らが最高権力者、すなわち日本の首相になるしかない、というものだった。そして、正力は同じく当時将来が嘱望されていた原子力発電は、そのための強力なカードになると考えた。しかし、正力の関心はあくまでマイクロ波通信網であり、原発そのものは正力にとってはどうでもいい存在だった。


有馬氏のコメントを受けて、編集者は書く。

正力が「首相になるための道具」として日本に原発を導入してから、半世紀がたつ。一人の男の不純な動機で始まった日本の原発は、原発に利権の臭いを嗅ぎ取った希代の政治家田中角栄の手で、やはり本来の目的とは異なる別の動機付けによって推進されるなど、常に二重性の欺瞞に満ちているようだ。


要するに日本の原発とは、半世紀以上前のある男の野望のための道具に過ぎなかったってこと。そんなものが日本に多大な災厄をもたらしたんだ。だから、われわれ日本に住む人間は一刻も早く、このとんでもない災厄をもたらした装置を処分する方法を考えなければならないってことだよ。

読売新聞を読むことほど愚かなことはない。読売の社論は、いまだに正力松太郎が決めたままそれを墨守してるだけだからね。