kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎あわれ、また「橋下にお株奪われた」とぼやく

昨日(3/3)、小沢一郎テレビ東京の番組に出演したらしい。全然気づかなかった。

そういえば「小沢信者」のブログに番組の予告がしてあったなあと、あとになって思い出したが、昨日の新聞のテレビ欄を見ても見当たらない。変だなあと思ったらフジテレビの欄を見ていた。昔はテレビ東京が一番右の欄だったのだ。地デジ化に伴い、テレ東の「リモコンチャンネル」が「7チャンネル」になったために右から2番目に移っていた。

それにしても見つからないなあと思っていたら、なんと午前11時半からの「週刊ニュース新書」という35分番組に出ていた。「沈黙破り小沢一郎氏が生出演!」と書かれている。

土曜日の正午前、しかもテレビ東京の番組に生出演とは、小沢一郎もどえらく落ちぶれたものだ。ついこの間、「ネット重視宣言」をして、何やらセクハラ騒動を起こしたり江川紹子氏に脱退されたりしている「自由報道協会」のインタビューに答えてネットに配信されたりしていたが、東日本大震災時の雲隠れ、自公の菅内閣不信任案提出に乗じた倒閣運動、民主党代表選における原発推進派・海江田万里擁立などの悪行の数々が小沢一郎の「商品価値」を暴落させた。

それは「アンチ小沢」の私も痛感するところであり、このエントリもおそらくそうなると思うが、小沢一郎を取り上げた記事は概してアクセス数が少ない。当ダイアリーも『きまぐれな日々』も無償だが、仮に商売で記事を書いているとしたら、「もはや小沢一郎では売れない」と判断するところだ。東日本大震災が起きる前、不人気エントリといえば環境・エネルギー問題を取り上げたものが代表的だったが、いまやその域に迫っている。小沢に代わって注目を集めているのが橋下徹であることはいうまでもない。この記事のタイトルには橋下の名前も含まれているから、小沢だけを取り上げた記事と比較すればそれなりのアクセス数になるかもしれない。

その小沢が番組で橋下に言及したと聞いたので、「小沢一郎 テレビ東京 橋下」を検索語にしてネット検索してみたが、これがまた惨憺たるもので、トップで表示されたのがなんとスポーツ紙(スポーツニッポン)の記事*1だった。そのすぐ下が時事通信の記事で、そのあとは「2ちゃんねる」のスレッドというお寒い状況。ここでは時事通信の記事を引用する。


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012030300200

「小泉元首相に似てる」=小沢元代表が橋下氏評価


 民主党小沢一郎元代表は3日のテレビ東京の番組で、地域政党大阪維新の会」を率いる橋下徹大阪市長について「国民を引き付けるという意味では、小泉純一郎元首相と似たような資質を持っている人だ」と評した。橋下氏の主張に関し「民主党が本来、政権交代に向けて言ってきた(ことの)お株を取られたような感じになっている」との見方を示した。 
 橋下氏は次期衆院選公約「維新八策」の骨格で、環太平洋連携協定(TPP)推進など元代表の主張と相いれない政策を掲げている。これに関し、元代表は「個別の具体的な政策論については議論していないから分からない」と論評を避けた。連携の余地を残す狙いがあるとみられる。
時事通信 2012/03/03-15:59)


記事は橋下の「TPP推進」が小沢一郎の主張と相容れないと書いているが、小沢は政局に利用するためにTPPに「反対」しているかのようなポーズをとっているだけだと当ダイアリーはずっと指摘してきた。だから橋下との「連携の余地を残す狙い」で橋下のTPPに関する主張に対する論評を避けたというのは、ふだんの小沢の行動様式から考えて当然であって、むしろ橋下を批判した方が驚いたところだった。ただ、橋下の顔色をうかがう姿勢は、橋下に批判されて「減税」という自らが率いる政党の看板政策を降ろした河村たかしを思い出させる。

橋下の主張が「民主党が本来、政権交代に向けて言ってきた(ことの)お株を取られたような感じになっている」と小沢がぼやいたそうだが、先日、配下の1年生議員を相手に同じことを言っていたことが産経(2/29)に報じられたばかりだ。3日前に当ダイアリーでこの件を取り上げた記事*2に、小沢の自由党が合流する以前から民主党を支持されていると思われるid:kagisouさんから下記のブクマコメント*3をいただいている。

kagisou
民主党が目指してきたものは「参加民主主義」であり「市民感覚を政治に」であった。大衆のルサンチマンを煽る、橋下の「維新」とは正反対。小沢一郎は無能な子分を連れて出て行け。#yamerunakan 2012/03/01


だが、小沢一郎が出て行こうにも、小沢が組みたくて組みたくてたまらないであろう橋下から足蹴にされるだけだろう。せっかく「一新会」と「維新の怪」は名前もよく似ているのに*4、促音があって「の」(能?)がないだけで足蹴にされるのでは、小沢としても憮然たる思いだろう。極右新党を結成するとの噂のある石原慎太郎とも小沢は合わない。

小沢一郎よ、どこへ行く?(笑)