kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本太郎、やはり東京8区から出馬へ。東京新聞を使って既成事実を作る手口は、1978年の「江川事件」の読売球団を想起させる(激怒)

 山本太郎の件だが、衆院選に出馬する選挙区はやはり東京8区だった。政党前に元号を冠した某組と立憲民主党及び共産党との調整が十分にできていたとはおよそ考えられない。東京新聞を自らの宣伝媒体として利用した、悪い意味で「政治的な」動きだったと解する他はない。以下朝日新聞デジタル(会員記事)の無料部分より。

 

www.asahi.com

 

 以下記事の無料部分を引用する。

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑

北見英城、神沢和敬 2021年10月8日 20時27分

 

 れいわ新選組山本太郎代表は8日、次期衆院選に東京8区から出馬すると発表した。同選挙区では立憲民主、共産両党で候補者を一本化する調整が進んでいた。山本氏の「サプライズ」参戦は、「野党共闘」に波紋を広げている。

 「東京8区になります。石原家のご子息のおひざ元」。山本氏は同日夜、JR新宿駅前で、自民党の派閥領袖(りょうしゅう)である石原伸晃・元同党幹事長の東京8区から立候補すると宣言した。通常、候補予定者の発表は記者会見を開くのが通例だが、山本氏は街宣活動の中での発表にこだわった。

 2019年に山本氏が立ち上げたれいわは、同年の参院選で2人を当選させ、国政政党となった。ただ、山本氏は落選。20年の都知事選で山本氏が落選し、今夏の都議選でも議席が取れなかった。党の存在感が低下するなか、山本氏にとって国政復帰は悲願だ。

 山本氏の出馬する選挙区をどこにするかは「サプライズ」(山本氏)だった。他党との交渉材料にするために温存していたカードでもあった。れいわ関係者は「情報統制が徹底されていた」と語る。8日午前、山本氏の出馬を決める党内手続きでも、選挙区は記されていなかった。

 当初は菅義偉前首相のおひざ元である神奈川2区での出馬を模索していたが、首相辞任で菅氏に同情票が集まる可能性を危惧してとりやめた。最終的に東京8区に決めた。

 東京8区は、12年衆院選で山本氏が初めて国政選挙に挑戦した選挙区だ。石原氏に敗れたが、関係者は「山本氏は、そのときのリベンジがしたいと考えている」と解説する。

 ただ、同区には、野党共闘を呼びかける「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)を介して、れいわが共通政策を結ぶ立憲、共産両党がそれぞれ候補者を擁立している。両党間では、立憲新顔の吉田晴美氏に一本化する方向で調整が進んでいたため、困惑が広がる。

 山本氏は「調整しないとこんなことできない」と自らへの一本化の調整が進んでいることを強調したが、聴衆から「吉田さんで決まっていたんですよ」という声が上がった。

 立憲の枝野幸男代表は8日午…(以下会員のみ閲覧可)

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPB86J6YPB8UTFK00S.html

 

 一読して明らかなのは、この山本太郎のパフォーマンスには「振付師」がいるということだ。既に前の記事 のコメント欄でご指摘いただいている通り、その振付師は斎藤まさし(本名・酒井剛=さかい・たける)であろう。斎藤は既に山本及び某組との関係を断ったのではないかとの憶測もあったが、今回のやり方は斎藤の関与を強く匂わせる。

 前の記事で引用した東京新聞記事は論外であって、これでは東京新聞は完全に斎藤や山本及び某組の宣伝機関でしかない。これでは、もはやこの新聞をまともなジャーナリズムとみなすことはできない。2012年にこの新聞が紙面を挙げて日本未来の党を応援して以来、私はこの新聞に対して批判的なスタンスを保ち続けてきたが、今後はその立場を一段と強め、東京新聞日刊ゲンダイ及び夕刊フジの同率ワースト1位に次ぐ、ワースト3位に位置づけることに決めた。左右の違いこそあれ、長谷川幸洋が長年論説副主幹を務めてきただけのことはあって腐敗し切っている。

 

 以下、朝日新聞デジタルの記事についた「はてなブックマーク」のコメントから抜粋する。前述の東京新聞記事のはてブコメントとは全く様相が異なることが、両者を比較してみればよくわかるだろう。このように、はてブコメントにせよ悪名高い「ヤフコメ」にせよ、初期についたコメントの傾向に全体が影響されやすい。

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑:朝日新聞デジタル

「(立憲・共産)両党間では、立憲新顔の吉田晴美氏に一本化する方向で調整が進んでいたため、困惑が広がる」。これを「野党共闘の象徴目指す」と書いたのか東京新聞は(<a href="https://www.tokyo-np.co.jp/article/135543" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://www.tokyo-np.co.jp/article/135543)。

2021/10/08 22:32

b.hatena.ne.jp

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑:朝日新聞デジタル

東京8区は杉並区なのに新宿で出馬発表。元々れいわの候補者が出馬予定なのに取り下げさせる。調整済みは真っ赤な嘘。何なんだコイツは。野党統一候補により落選させることを望む

2021/10/08 21:36

b.hatena.ne.jp

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑:朝日新聞デジタル

この記事によると、山本太郎がいつも通りの独りよがりムーブだった。まあ実際は分からないけれど、ただ、自分の持っている山本太郎の印象に近い。自分の正義に(そして自分に)酔う感じ。

2021/10/09 00:12

b.hatena.ne.jp

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑:朝日新聞デジタル

自己顕示欲で暴れ回ろうとしてるだけ 主張は兎も角この人の行動パティーンは立花孝志とかと大差無い こんなのを持ち上げないでほしい

2021/10/09 01:11

b.hatena.ne.jp

 

山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑:朝日新聞デジタル

ブコメで肯定的に評価する旨を書いてしまったが(あえて残しておく)、当然調整をしているものと思っていた。未調整とはねえ・・・。これは厄介な話になったかも。【追記】朝日の報道は野党に批判的と感じる。

2021/10/08 23:30

b.hatena.ne.jp

 

 私は最初から調整などまともに進んでいないと確信していた。なぜなら、政治の基本的な手口の一つが「既成事実を作る」ことであって、今回の山本(というか斎藤)の手口はその典型的な例だからだ。この手口をもっとも得意とするのは自民党であることはいうまでもない。

 今朝最初に公開したプロ野球・ヤクルトのマジック点灯の記事は、最初は本件を書くための前振りとして構想したのがついつい膨れ上がってしまったために独立させたものだが、私が本件から連想したのは1978年にヤクルトが初優勝した年に読売球団が引き起こし、読売新聞が大々的にバックアップした、「空白の一日」を利用して読売球団が江川卓と契約した一件だった。まず「契約」という既成事実を作り、その後世論の批判を受けてコミッショナーの裁定(金子裁定」)が出たものの、その翌日にその裁定とは裏腹な内容の「強い要望」がコミッショナーから出されたのだった。つまり、読売とコミッショナーは最初から(山本太郎が好む言い方を借りれば)「握っていた」わけだ。さらに、ドラフト会議で江川を指名した阪神球団もまた読売と「握っていた」。私がアンチ読売で、かつ阪神の地元に住んでいたにもかかわらず、阪神に対して好意的とは言い難いことも、この一件と大いに関係している*1

 そんな金子コミッショナー阪神球団の罪状はさておき、最初に既成事実作りをして新聞(江川事件における読売球団の場合は読売新聞、山本太郎と斉藤まさしの場合は中日新聞東京本社が出している東京新聞)を利用する手口が、江川事件における読売球団と読売新聞を強く連想させた次第。私が中日球団に対しても好意的とは言い難いのも、2011年に逆転優勝をさらわれた経緯に加えて、東京新聞のこの体質にもよるところが大きい。

 なお、せっかく「野党共闘」の政党内で調整中だったのに東京新聞がスッパ抜いたとのブコメもあるが、この見解に私は全く同意しない。事実は逆で、斎藤まさしが東京新聞にリークし、望月衣塑子を抱える東京新聞がそれに手もなく乗っかったというのが真相だろう。つまり斎藤と山本と某組は一方的な加害者だというのが私の意見だ。

 もちろん東京8区でも滋賀3区でも、立民や共産が候補者を引っ込めてはならないことはいうまでもない。東京都知事選で宇都宮健児山本太郎を上回った得票を確定させた(私も前々回の都知事選に白票を投じたのとは異なり、山本よりも宇都宮候補をとる意思表示として宇都宮候補に投票した)例に倣って、それぞれの選挙区で立民あるいは共産と某組は勝敗を争うべきだ。この場合、自民党候補が当選する可能性が高い。滋賀3区は某組が候補を立てようが立てまいが結果は変わらないだろうが、東京8区は大きく変わる。それでも、今回ひずみエネルギーを解放させない場合、ひずみエネルギーは今後もどんどん溜まっていって、それが解放された時のダメージがさらに大きくなる。それを避けるための最良の方法は、立民と共産が吉田晴美候補擁立で一本化を完了させた上で、山本太郎と堂々と戦うことだ。これしかない。この場合、私が仮に東京8区の有権者であれば、小選挙区では吉田晴美候補に投票する*2

 

 ところで、つい数か月前まで東京8区の有権者だったというツイッター政治おじいちゃんお化け氏が、下記のツイートを発信している。

 

 

 私は一昨日までだったら、さすがにこの選択だったら山本太郎を選ぶだろうなと思っていたが、今回の騒動で意見を改めた。万一「野党共闘」の候補が一本化されたなら、私が東京8区の有権者であれば氏と同様白票を投じる。

 しかし、良い機会だからカミングアウトしておくと、私は現在は、というか11年前から東京15区の有権者だ。その15区民として、氏の下記ツイートは看過できない。

 

 

 確かに、東京15区には秋元司だの柿沢未途など「他がもっとすごい」に該当する候補予定者が大勢いるが、「東京15がよかった」とは何事か。ゴミを押しつけるな、と昔の「東京ゴミ戦争」(その頃には私は阪神間在住だったわけだが)を引き合いに出して元杉並区民の氏に文句の一つも言いたくなる。それに、東京15区で立候補を予定しているのは、何も秋元や柿沢や維新の候補みたいな連中ばかりではない。

 氏がリツイートしている下記ツイートにも怒り心頭だ。

 

 

 馬鹿にするな!!!

 そんな可能性なんてねえよ。何が「みんなが得をする」だよ。ふざけるな。これほど腹の底からの激しい怒りをかき立ててくれるツイートは滅多とない。

 小堤東はもうずっと前から東京15区への立候補を準備している。少し前に柿沢未途を罵倒した記事にも書いたが、東京東部は民主・民進系の浸透がいたって弱く、参院選でも某組の得票率は低かった。

 私は衆院選の選挙区には小堤東に投票するとずっと前から決めているが*3、万一小堤氏が下ろされて「秋元と柿沢と山本の争い」になるなら、柿沢に対して激しい敵意を抱き続けているにもかかわらず、白票を投じるほかない。

 上記ツイート主もまた東京西部在住の方なのだろうか。こういう東京西部から東部に向けての「上から目線」が、立憲民主党や某組*4がいつまで経っても東京東部に浸透できない理由の一つではなかろうか。まあ私も学生時代に東京西部の在住経験があるから、東京西部の人間の多くが東京東部など眼中にないことは知っているのだが*5

 一つだけ言えるのは、山本太郎と某組の「野党共闘」入りを肯定的に受け止めた私自身があまりにも甘過ぎたことだ。残念ながらTwitter軍畑先輩氏が言った通りだった。

*1:もっともそれを言い出したら、かつてヤクルト球団のオーナーだった松園尚巳オーナーが読売ファンだった一件があり、70〜80年代にはこの件と1973年にマジック1で中日戦を迎えた阪神球団のフロントの人間が同戦先発の江夏投手に「勝たなくてもいい」と言われた一件と並んで、セ・リーグには読売の優勝を望んでいる球団が読売以外に2つもあるという説の根拠になっていた。事実、ヤクルト球団が本気でチームの強化に乗り出したのは、松園氏が病に倒れて実験を揮えなくなってからのことだった。私が本格的にヤクルトに入れ込むようになったのも、野村克也が監督に就任した1990年以降だ。

*2:但し、経済政策でネオリベ化を進める立憲民主党には比例票は入れない。もちろん某組にも入れないが。

*3:比例をどこに入れるか白票にするかはまだ決めていない。万一共産党が小堤氏を降ろして山本に一本化するようなことがあるなら、共産党を論外の政党とみなして候補から消すだろう。

*4:山本太郎の「著書」を通じて、彼には江東区在住歴があるらしいことは知っているけれども。

*5:同様に、兵庫県、特に阪神間や神戸市の人間の多くが中国地方や四国など眼中にないことも、その両方に居住歴があるためによく知っている。