kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本太郎は四流の極右アジテーター

 山本太郎の街宣の動画ファイルをリンクした "MMT" が文字列に含まれるアカウントが、せっかくのツイートを削除してしまったようだ。おそらく炎上してしまったためだろう。おそろしくたくさんの反応があって、その大半が山本を非難するものだったからだと思われる。

 

 

 しかし石田昌隆氏のおかげで、山本の街宣のポイントはわかる。その中で気になった部分が下記ツイートに含まれる。

 

 

 山本が「バイデンは戦争をやめさせられる」と言ったのはどういう意味なのだろうか。かつて「世界の警察官」と呼ばれたアメリカが動けば戦争を終わらせることができるという意味だろうか。まさか。アメリカからそのような国力が失われつつあることは世界の常識だろう。ましてやバイデンとプーチンの間に信頼関係などない。

 山本は「アメリカは儲かるから戦争を長引かせたい」とも言っているから、その含意は明らかだ。要するに山本は「アメリカ(バイデン)がウクライナに武器を供与しているから戦争が続いているのであって、アメリカが武器の供与を止めれば戦争はロシアの勝利で終わる」と言いたいのだろう。それ以外の解釈は不可能である。

 これはとんでもない発言だ。かつての日中戦争に当てはめれば下記のようになる。

 日中戦争においては「援蒋ルート」と呼ばれる物資の輸送路があった。これを経由してイギリスやアメリカが中国(蒋介石)を援助していた。つまり、山本の発言を日中戦争に当てはめると、「チャーチルルーズベルトは(援蒋ルート経由で中国を支援したりしなければ)日中戦争を(日本の勝利で)終わらせられる」ということになる。侵略国家の戦勝を容認する、とんでもなく極右的な発言なのである。

 石田氏が「人類の敵」「日本第一党を越えている」と酷評するのは決して大袈裟な表現ではない。弊ブログも少し前に山本と×××新選組を「パブリックエネミー」と評したことがある。なお日本第一党は極右の桜井誠の政党だが、桜井は昨年の衆院選で私の地元である東京15区から立候補した。しかし彼は全くの泡沫候補であり、得票わずか9,449票、得票率3.96%に過ぎず、彼の街宣車に遭遇したこともなければ私の周囲で彼や彼の政党が話題になったことも一度もない。彼の影響力など皆無に等しい。同じ極右*1なら山本と×××新選組の方がよほど大きな脅威だ。

 

 冒頭にリンクした石田氏のツイートに醍醐聡氏が反応した。

 

 

 その「反米の空気」は「鬼畜米英」のノリですな。反米左翼というよりは反米右翼。そういえば以前弊ブログにいただいたある方のコメントによると、「ABCD包囲網」を言い立てるヤマシン(「山本太郎信者」)がいたらしい。ヤマシンの中には少なからぬ右翼国粋主義者がいるようである。

 下記は醍醐氏のさらなるツイート。

 

 

 「米国が無尽蔵に財政負担する(できる)かの喧伝は妄想のレベル」という指摘には同感で、前述の通りそんな国力はアメリカにはもう残っていないというのが常識的な見方ではないか。山本の陰謀論は過去のアメリカの幻像に基づくものだ。

 「三流のアジテーター」には笑ってしまったが、これでもまだ山本にはもったいない。

 せいぜい「四流の極右アジテーター」くらいの称号が山本太郎には似つかわしい。

*1:山本太郎にはいろんな側面があるが、今回の発言に見られる通り極右的な一面も間違いなく持っている。