岸田内閣改造に関して、文部科学大臣に盛山正仁という人が入閣するらしいことと、東大法学部卒のこの人物が自らの出身中学である兵庫県の灘中学(中高一貫教育の有名私立学校)の歴史教科書採択問題に関して、同中学の校長に圧力の電話をかけていたことを知った。後者は「知った」というより、そういう人物がいたことは覚えていたものの「盛山正仁」という固有名詞はすっかり失念していた。知ったきっかけは宮武嶺さんのブログ記事のコメント欄だった。以下引用する。
Unknown (raymiyatake)
2023-09-13 05:41:54
灘校→東大のイケスカナイ学歴だということは西村くん絡みで何度となく書いてきたんですが🤣
そして、なんと、今日の内閣改造でもう一人、文科相も灘→東大の先輩がやるらしいです。
たぶんうちの高校から2人目の大臣です。
選挙に弱いパッとしない、あとなんで慰安婦が載ってる教科書を採用したんだと灘校の校長に文句を言いに行ったというダメダメは人みたいですが笑笑、岸田派なので、安倍派に文科相のポストが戻って統一教会への解散命令請求が立ち消えになる、というシナリオは無くなったようです。
それだけは良かったです。
盛山の文科相就任の可能性が高まったことはマスメディアが報じている。下記はNHKニュースへのリンク。
それでnaoko氏が下記Xを「リポスト」していたのかと遅まきながら理解した。
ああ、新文科大臣の盛山正仁さんですか。
— アームズ魂 (@fukuchin6666) 2023年9月12日
灘中学が採用した歴史教科書について、なぜ採用したのかと校長に「政府筋からの問い合わせ」として電話をかけた方ですね。当時の校長が政治的圧力であるとして手記を残していますね。 https://t.co/1i2tyu55KY pic.twitter.com/rYyM8UJgss
そうそう、そんなことがあったなとやっと思い出したが、この歴史教科書の件も「密教」と「顕教」を思い出させる嫌な話だなあと前々から思っている。
「学び舎」の歴史教科書を兵庫県の灘のほか、筑波大附属駒場、麻布など東京の「名門校」なども採択したこと自体は結構な話だ。しかしその教科書に書かれているような「本当の日本史」は一部のエリートの生徒だけしか教えてもらえず、下々には右翼ナショナリズムに毒された育鵬社やそこから仲間割れした連中が作った会社などの歴史修正主義に基づくトンデモ極右教科書を与えて人々に批判能力を持たせず、権力に従順な人間に仕立て上げようと考えているのが自民党の政治だ。
盛山は「岸田派」に属しているとのことで、党内では「リベラル」とされる宏池会でもこのレベルだということを、たとえば岸田文雄に対してあからさまに迎合的な「リベラル」ブログである『日本がアブナイ!』のmew氏あたりはよく認識すべきだろう。そう思って同ブログの内閣改造に関する記事を見に行ったが、盛山の文科相内定だかの件は載っていなかった。
昔なら同ブログにお節介なトラックバックを送ったところだったかもしれない。しかし、2019年に旧はてなダイアリーから移行したはてなブログはトラックバックの機能を廃止しているので、それはできない。
これだけだと記事が短いので、やはり少し前の前記naoko氏のリポストで知ったShoji Kaoru氏のXを以下に紹介する。今度は自民党ではなく維新の批判だ。
大阪府が運営する、高齢者向け生成AI「大ちゃん」
— Shoji Kaoru 💙💛 (@Shoji_Kaoru) 2023年9月9日
各政党のことを聞くと「政治のことはよく分からへん」と答えるのに、#大阪維新の会 の事だけは「大阪の未来のことを考えとるんやろな、いい事やっとるでしょう」と大絶賛💢
露骨な維新忖度生成AIを制作運営する大阪府政。ナチス期のドイツのよう🥶 pic.twitter.com/RQpSv3B4Sd
ああ、まさしくナチスドイツ式の「嘘も100回繰り返せば本当になる」という手口ですな。
2021年衆院選に立民が惜敗した直後に、この選挙に落選して維新の脅威を痛感した辻元清美と、自らの選挙には(最後の?)当選を果たした菅直人が維新を批判のターゲットにしようとしたことがあった。それは正しかったと私は今でも考えている。あの時菅が維新をナチス呼ばわりしたことも正しかった。しかし、枝野幸男の後任代表になった泉健太にはそれが面白くなかったらしく、泉は辻元を参院に転出させてしまった。弊ブログはそれを批判する下記記事を公開したものだ。
また辻元が参院に転出したことの責任を問う下記記事も公開した。
自民と維新。この二大ターゲットのいずれに対する批判や追及の手を緩めてはならないと改めて強く思う次第。