立憲民主党の「財務金融部会」とやらが講師にあの藤井聡を呼ぶらしい。バッカじゃなかろか?
この件は下記ツイートにて知った。立民が藤井を呼ぶことを、ゴロツキ「ジャーナリスト」の及川健二が「評価」しているらしい。
MMTについて研究するのは別にかまわないんだけど、
— まる (@marseille1945) 2021年2月19日
藤井さんのMMTはまともなMMTじゃないぞ。
トンデモMMT。
図表とか作為的なのがばれてきて、あちこちで揶揄の対象になってるし。
おまけに歴史修正主義者で、櫻井よしこと慰安婦広告出した人。
まともなMMT研究者を呼べよ。#立憲ボイス@edaoffice https://t.co/k4TSjkeKpV
私はMMTにはこの理論の評価が定まるまで首を突っ込まないことにしているので、MMT界隈における藤井の評価は詳しい人にお任せする。ただ、池戸万作が「トンデモMMT」であることは、関心の薄い私にもよくわかる。その池戸がよく言う「スンナ派とシーヤ波」なる下品な言い回しを、昔小沢一郎が民主党代表になった直後に衆院補選で当選した太田和美がツイートで使っているのをこの間見かけた。維新の党や希望の党などを渡り歩いた太田は現在山本太郎の元号政党の次期衆院選候補予定者になっている。松尾匡のお墨付きを得ているらしい山本太郎本人はどうだか知らないが、少なくとも山本の配下の衆院議員候補は「俗流MMT」のスローガンを口真似するだけの空しい人間だと私はみなしている。
それよりも私が許しがたいと考えているのは、藤井聡があの京大万年准教授・宮沢孝幸とつるんで、藤井の専門外である新型コロナウイルス感染症に関してトンデモな言説を垂れ流していることだ。藤井と宮沢は昨年秋に共著まで出しているが、この二人の癒着の悪例を下記に示す。下記リンク先の藤井と宮沢の対談は、昨年の緊急事態宣言が明けた昨年6月に行われた。
藤井聡は京大大学院工学研究科の教授だが、こういう奴が宮沢を囲い込んでいるから、宮沢のような学者とも思えない奴が定年まで京大で禄を食むことができるわけだ。腹が立ってならない。
藤井の立場は宮沢や昨年6月の時点での大阪府知事・吉村洋文と同じで、緊急事態宣言など必要なかったというものだ。藤井と宮沢は、今回の2度目の緊急事態宣言でも同じ立場をとっている*1。彼ら曰く、感染のピークは緊急事態宣言発出より早い昨年末だったから、緊急事態宣言を発さなくても感染者は自然に減ったというのだ。彼らは同じことを昨年の緊急事態宣言発出についても言っていた。確かに昨年も、緊急事態宣言発出より前に感染のピークを迎えていた。
しかし、そもそも緊急事態宣言は感染の急拡大を受けて発せられたものだ。ニュースで感染が急拡大していると知ると、宣言発出を待たずに人々が感染を恐れて外出を控えたり、昨年春の場合なら急にマスクをつけ始めたりする対策をとるのは当たり前だろう。だから感染のピークが緊急事態宣言の直前であっても何の不思議もないし、ピークが宣言前だったことが宣言の効果を否定する理由になるはずがない。そんなことさえ考慮に入れない「都市社会専攻教授」(藤井のこと)っていったい何者なのだろうかとの強い疑問を持たないわけにはいかない。もっとも、藤井の専門は簡単にいえば土木工学らしいから、昔から材料力学の計算などで数学を駆使してきた頭の良い俺様なら、同じように数学を使う経済学や理論疫学(数理疫学)の分野でも立派な仕事ができるはずだという思い上がりが藤井にはあるんだろうと私は想像しているけれども*2。いずれにせよ藤井や宮沢が主張するような、ひたすら「経済を回す」だけの政策をとっていたなら、今頃日本はどうしようもない感染爆発によって死屍累々になっていたに違いない。京大にもこんなトンデモ教授がいて、こんな奴が宮沢孝幸を囲い込んでいる。
そして、この藤井を「講師」に呼ぼうというのが立憲民主党なのだ。これでは高橋洋一を講師に呼んだ山本太郎を批判できない。もっとも山本とつるんで高橋を講師に呼んだ馬淵澄夫は現在立民の衆院議員だから、立民という政党全体が山本太郎の元号政党といくらも変わらないレベルだというべきかもしれない。
なお藤井聡は故西部邁の系列の人で、現在「表現者クライテリオン」の編集長を務めている。中島岳志と同系列でもある。
そんな藤井が立民の「財務金融部会」に講師として招かれる。一方で立民には「all for all」信者も少なくないが、こちらも「別口のトンデモ」というほかない代物であって、私は以前前原誠司と井手英策と佐藤優の3人が朝日新書から出した「共著」をこき下ろしたことがある。
「トンデモMMT」の藤井一派や、「富山は日本のスウェーデン」とする井手一派の影響を受けた人々、さらには強烈な「経済極右」である論外の財政再建原理主義者までもが入り乱れて右往左往しているようにしか見えない立憲民主党の政権担当能力に、強い疑問を持たないわけにはいかない。立民の経済政策はどういうものなのか、外部にはさっぱりわからないのだ。
野党第一党にはもっとしっかりしてもらわなければ困る。
続報ですが、なんでこんな奴らの下に人が集まるのかという有り様ですね。
大阪市・松井市長が定例会見2月16日(全文4完)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d068174a0be2c46292b4c5e33e735852881b8ecd?page=2
愛知県知事リコール問題の受け止めを
朝日新聞:続いて政務に移ります。政務の質問のある社の方いらっしゃいますでしょうか。
共同通信:すいません、共同通信です。愛知のお話になるんですが、知事のリコール問題の関係で、一部内容の部分で水増しがあったというようなことで県警の捜査が始まるというような流れにもなっていますが、それに関するまず受け止めをお願いします。
松井:それはルールに反してそういう作業をするっていうのはこれは駄目です。だからこれは要は捜査の、しっかり見守っていくのは当然だと。要は民主主義の根幹であるルール違反なんだから。ただ、大村さんも河村さんのおかげで知事になったんだけど一挙に変わってしまったんでね。そこはもう河村さんの言い分っていうのもよく分かるけど。そういうルール違反は駄目ですよ、リコール運動の。そのところ、政治家の信念としたらどうなのかなと思いますね。
共同通信:そうしたら署名の不正問題について、事務局、携わっていた事務局の幹部で、愛知の5区で候補になっている維新の議員が、田中さんという方がいるんですが、この方、日本維新の方がいるので、その方から代表に対して何か説明だったりとかは。もしくは党として田中さんに対して何か処分したりとかそういったことはあるんでしょうか。
松井:それは本当に違法なことをやったというならそれはすぐ処分しますよ、もう辞めてもらいますよ、そんなの。民主主義の根幹であるリコールのルール破りなんてしているんだから。ただ、そのことについて僕に報告とか、なんなら今僕のところにそういう連絡もありません。知らんわ、リコールの事務局やってたっていうことすらも。
(引用以上)
知らんわ。ですからね。
この田中って、これからどう出るんですかね。それとも松井は裏で救済でも用意してるんですかね。
ちょっとググりましたが、この田中という人物は、2019年の県議選では、減税の候補として立候補しています。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/2019/23/14579/skh45583.html
維新の候補予定者とはいえ、河村側からの要員のようですね。そのへんもあって、トカゲの尻尾切りで通せると踏んでいるのでしょうね。