kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立憲民主党の「財務金融部会」が講師に藤井聡を呼ぶらしい(呆)

 立憲民主党の「財務金融部会」とやらが講師にあの藤井聡を呼ぶらしい。バッカじゃなかろか?

 この件は下記ツイートにて知った。立民が藤井を呼ぶことを、ゴロツキ「ジャーナリスト」の及川健二が「評価」しているらしい。

 

 

 私はMMTにはこの理論の評価が定まるまで首を突っ込まないことにしているので、MMT界隈における藤井の評価は詳しい人にお任せする。ただ、池戸万作が「トンデモMMT」であることは、関心の薄い私にもよくわかる。その池戸がよく言う「スンナ派とシーヤ波」なる下品な言い回しを、昔小沢一郎民主党代表になった直後に衆院補選で当選した太田和美がツイートで使っているのをこの間見かけた。維新の党や希望の党などを渡り歩いた太田は現在山本太郎元号政党の次期衆院選候補予定者になっている。松尾匡のお墨付きを得ているらしい山本太郎本人はどうだか知らないが、少なくとも山本の配下の衆院議員候補は「俗流MMT」のスローガンを口真似するだけの空しい人間だと私はみなしている。

 それよりも私が許しがたいと考えているのは、藤井聡があの京大万年准教授・宮沢孝幸とつるんで、藤井の専門外である新型コロナウイルス感染症に関してトンデモな言説を垂れ流していることだ。藤井と宮沢は昨年秋に共著まで出しているが、この二人の癒着の悪例を下記に示す。下記リンク先の藤井と宮沢の対談は、昨年の緊急事態宣言が明けた昨年6月に行われた。

 

newscast.jp

 

 藤井聡は京大大学院工学研究科の教授だが、こういう奴が宮沢を囲い込んでいるから、宮沢のような学者とも思えない奴が定年まで京大で禄を食むことができるわけだ。腹が立ってならない。

 藤井の立場は宮沢や昨年6月の時点での大阪府知事・吉村洋文と同じで、緊急事態宣言など必要なかったというものだ。藤井と宮沢は、今回の2度目の緊急事態宣言でも同じ立場をとっている*1。彼ら曰く、感染のピークは緊急事態宣言発出より早い昨年末だったから、緊急事態宣言を発さなくても感染者は自然に減ったというのだ。彼らは同じことを昨年の緊急事態宣言発出についても言っていた。確かに昨年も、緊急事態宣言発出より前に感染のピークを迎えていた。

 しかし、そもそも緊急事態宣言は感染の急拡大を受けて発せられたものだ。ニュースで感染が急拡大していると知ると、宣言発出を待たずに人々が感染を恐れて外出を控えたり、昨年春の場合なら急にマスクをつけ始めたりする対策をとるのは当たり前だろう。だから感染のピークが緊急事態宣言の直前であっても何の不思議もないし、ピークが宣言前だったことが宣言の効果を否定する理由になるはずがない。そんなことさえ考慮に入れない「都市社会専攻教授」(藤井のこと)っていったい何者なのだろうかとの強い疑問を持たないわけにはいかない。もっとも、藤井の専門は簡単にいえば土木工学らしいから、昔から材料力学の計算などで数学を駆使してきた頭の良い俺様なら、同じように数学を使う経済学や理論疫学(数理疫学)の分野でも立派な仕事ができるはずだという思い上がりが藤井にはあるんだろうと私は想像しているけれども*2。いずれにせよ藤井や宮沢が主張するような、ひたすら「経済を回す」だけの政策をとっていたなら、今頃日本はどうしようもない感染爆発によって死屍累々になっていたに違いない。京大にもこんなトンデモ教授がいて、こんな奴が宮沢孝幸を囲い込んでいる。

 そして、この藤井を「講師」に呼ぼうというのが立憲民主党なのだ。これでは高橋洋一を講師に呼んだ山本太郎を批判できない。もっとも山本とつるんで高橋を講師に呼んだ馬淵澄夫は現在立民の衆院議員だから、立民という政党全体が山本太郎元号政党といくらも変わらないレベルだというべきかもしれない。

 なお藤井聡は故西部邁の系列の人で、現在「表現者クライテリオン」の編集長を務めている。中島岳志と同系列でもある。

 そんな藤井が立民の「財務金融部会」に講師として招かれる。一方で立民には「all for all」信者も少なくないが、こちらも「別口のトンデモ」というほかない代物であって、私は以前前原誠司と井手英策と佐藤優の3人が朝日新書から出した「共著」をこき下ろしたことがある。

 「トンデモMMT」の藤井一派や、「富山は日本のスウェーデン」とする井手一派の影響を受けた人々、さらには強烈な「経済極右」である論外の財政再建原理主義者までもが入り乱れて右往左往しているようにしか見えない立憲民主党政権担当能力に、強い疑問を持たないわけにはいかない。立民の経済政策はどういうものなのか、外部にはさっぱりわからないのだ。

 野党第一党にはもっとしっかりしてもらわなければ困る。

*1:一方吉村洋文は、緊急事態宣言発出の際に大阪府を対象に入れてくれと菅政権に要請した時点で、実質的に敗北を認めた形となった。

*2:原子核物理学の権威であられるらしい阪大教授の中野貴志が理論疫学に首を突っ込んで「K値」理論をひねり出したのと同様の構図が藤井聡にも見られるということだ。

新型コロナウイルス感染症の国内新規陽性者数に「下げ止まり」の恐れ強まる

 東京オリンピックパラリンピック組織委員会委員長だった森喜朗の後任が橋本聖子に決まったが、御手洗冨士夫なる、元経団連会長にしてキヤノン会長時代の2006年に同社の偽装請負問題が暴かれた上、労働問題に関する数々の暴言で大顰蹙を買った憎むべき人間が取り仕切る不透明な半ば密室の談合で決まった。ちなみに私は、上記偽装問題が発覚するまではPC用のプリンタやデジカメはキヤノン製品を愛用していたが、上記問題の発覚後はキヤノンの製品は一切買わないことに決めて現在に至っている。

 橋本聖子自身、森喜朗人脈の人間と見られており、会長に適任だなどとは私は全く思わないが、今後問題になるのは東京五輪を開催できるかどうかだろう。

 先月8日から始まった緊急事態宣言によって、新規陽性者数が1週間で3割減るペースがずっと続いていたが、今週に入って下げ止まりがはっきりしてきた。詳しくは明日公開のエントリでグラフを示すが、今週の新規陽性者数は先週の3割減、つまり先週の7割を超える可能性がある。何より片対数プロットに示される右下がりの線の傾きが、これまで直線的だった、つまり指数関数的に減少してきたのが、明らかに傾きが減ってなまってきた。

 このことに気づいたのは火曜日(16日)までのデータをグラフにプロットした時だった。先週まで、10都府県の緊急事態宣言の前倒し終了が言われていたのに今週になってそれが言われなくなったのも「下げ止まり」の疑いが強まったためではないかと想像していたが、昨日(18日)になると、マスメディアでも「首都圏で下げ止まりの傾向が強まっている」と報じられるようになった。首都圏での傾向は、地方にも遅れて出てくるのが今までのパターンだ。今回もそうなる可能性が高い。

 誰しも思い浮かべるのは、感染力の強い変異種(変異株)の市中感染が広がり始めていて、それが陽性者数の下げ止まりの原因になっているのではないかとの疑いだろう。

 書きそびれてきたが、今月は去年の同じ月を思い出させる報道があった。去年の今頃には、新型コロナウイルスの感染経路が追えているからまだ大丈夫だとの専門家のコメントがあったのに対し、今月は変異株の感染経路が追えているからまだ大丈夫だと、専門家がコメントしていたのだ。

 去年は3月に「まだ大丈夫」のはずだった感染が一気に拡大し、4月からの緊急事態宣言発出に至った。今年もそれを繰り返すようなら、つまり変異株によって早くも第4波が発生することになれば、東京五輪など吹っ飛んでしまうことはいうまでもない。

 波乱含みの日々は終わらない。

日本維新の会・衆院選愛知5区立候補予定者の田中孝博は元は「減税日本」の人間。つまり愛知では「維新=減税日本」であり、疑惑の本丸は河村たかし

 愛知県知事リコール不正署名問題だが、問題が大きくなるや、名古屋市長・河村たかし地域政党減税日本」)を支持する一派は「維新案件だ」と言い訳して逃げようとし、一方で日本維新の会松井一郎はいざとなればトカゲの尻尾切りをすれば良いと考えている。そういう醜悪な構図が浮かび上がってきた。

 

 

 確かに田中孝博は衆院選愛知5区の日本維新の会候補予定者だが、かつては減税日本の愛知県議だった。一昨年の愛知県議選では減税日本公認の元職(当選2回)として日本維新の会の推薦を得て名古屋市名東区選挙区(定数2)に立候補したが落選している。この時元職だったことから、2013年の県議選にも落選していたと思われる。減税日本大阪維新の会より衰退が早かった(それでも愛知県内で一定の固定票を持っているようではあるが)。

 

www.nhk.or.jp

 

 もともと河村たかしの主義主張は歴史修正主義者の極右にして強烈な新自由主義者だから、日本維新の会大阪維新の会とは何も違わない。ただ、河村は橋下徹とは反りが合わなかっただけだ。同じ維新でも、松井一郎や吉村洋文との確執の話は聞かない。愛知県内では「維新=減税日本」というのは当然だろう。

 重要なのは、田中が河村たかしの意を受けて動いた疑いが強いと思われることだ。つまり、今回の疑惑の中心人物は名古屋市長・河村たかしなのだ。そして、橋下徹が去って久しい日本維新の会が河村の悪行に深く関与した。これがこの問題の本質だろう。この件を愛知県のローカルニュースとして片付けてしまってはならない。

 

 昨日公開した記事にいただいたコメントより。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 suterakuso

続報ですが、なんでこんな奴らの下に人が集まるのかという有り様ですね。

大阪市・松井市長が定例会見2月16日(全文4完)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d068174a0be2c46292b4c5e33e735852881b8ecd?page=2

愛知県知事リコール問題の受け止めを
朝日新聞:続いて政務に移ります。政務の質問のある社の方いらっしゃいますでしょうか。

共同通信:すいません、共同通信です。愛知のお話になるんですが、知事のリコール問題の関係で、一部内容の部分で水増しがあったというようなことで県警の捜査が始まるというような流れにもなっていますが、それに関するまず受け止めをお願いします。

松井:それはルールに反してそういう作業をするっていうのはこれは駄目です。だからこれは要は捜査の、しっかり見守っていくのは当然だと。要は民主主義の根幹であるルール違反なんだから。ただ、大村さんも河村さんのおかげで知事になったんだけど一挙に変わってしまったんでね。そこはもう河村さんの言い分っていうのもよく分かるけど。そういうルール違反は駄目ですよ、リコール運動の。そのところ、政治家の信念としたらどうなのかなと思いますね。

共同通信:そうしたら署名の不正問題について、事務局、携わっていた事務局の幹部で、愛知の5区で候補になっている維新の議員が、田中さんという方がいるんですが、この方、日本維新の方がいるので、その方から代表に対して何か説明だったりとかは。もしくは党として田中さんに対して何か処分したりとかそういったことはあるんでしょうか。

松井:それは本当に違法なことをやったというならそれはすぐ処分しますよ、もう辞めてもらいますよ、そんなの。民主主義の根幹であるリコールのルール破りなんてしているんだから。ただ、そのことについて僕に報告とか、なんなら今僕のところにそういう連絡もありません。知らんわ、リコールの事務局やってたっていうことすらも。
(引用以上)

知らんわ。ですからね。
この田中って、これからどう出るんですかね。それとも松井は裏で救済でも用意してるんですかね。

ちょっとググりましたが、この田中という人物は、2019年の県議選では、減税の候補として立候補しています。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/2019/23/14579/skh45583.html

維新の候補予定者とはいえ、河村側からの要員のようですね。そのへんもあって、トカゲの尻尾切りで通せると踏んでいるのでしょうね。

 

 私としては、この件を契機に減税日本日本維新の会を一網打尽にしてもらいたいと思うが、そこまではなかなか難しいかも知れない。

 思い出されるのは、2008年から2012年頃にかけての小沢一郎の悪行だ。河村たかしはもともと小沢系の政治家だった。そして2012年頃の小沢の口癖は「私の意見は橋下市長と同じ」というものだった。小沢の秋波には橋下は靡かなかったけれども。

 そもそも小沢は「国民の生活が第一」というスローガンを掲げながら、実際にやったことは河村たかしの「減税日本」への支援だの、橋下へのすり寄りだのといった新自由主義剥き出しの行動だった。これがいつもの小沢のスタイルであり、2010年6月の民主党代表選では「社民党の理解が得られる候補者を」と言いながら過激な新自由主義者である樽床伸二を担いだり、2011年8月の同代表選では「脱原発」のポーズをとっていたくせに、玄海原発の再稼働を菅直人に阻止されて悔し涙を流した海江田万里を担いだりした。この時には当時「小沢ガールズ」と呼ばれた新人女性議員たちの反発を招いたが、小沢は「海江田を俺だと思って応援してやれ」と言い放って彼らの反発を抑えた。今また小沢は、衆院選大阪12区*1に、かつて次世代の党に属していたのをスカウトして自由党公認候補として立候補させた(もちろん落選した)極右の宇都宮優子(自由党時代には「真白リョウ」と名乗っていた)を立憲民主党の公認候補予定者として押し込んだ。

 これらの例は、小沢が本心では新自由主義だの極右だのへの好みを強く持っていることを示している。1993年に小沢が自民党から離れて以来ずっと、小沢は野党に害毒を流し続けてきたといえる。

 そしてその間にいろんな人たちが小沢を応援してきたが、誰一人としてその総括を行っていないように私には思われる。かつて小沢を応援してきた人たちに対して、その総括を強く求めたい。

*1:かつて小沢が担いだ樽床伸二の選挙区だ。樽床は2009年衆院選を最後に選挙区で当選したことがない(2017年に希望の党公認近畿ブロック候補として当選したが、その後補選に出馬して敗れたため再び浪人中)。

「日本維新の会」の衆院選候補予定者が愛知県知事リコール不正署名に深く関与していた疑い

 前のエントリ(下記URL)のコメント欄で教えていただいたのだが、今年行われる衆院選日本維新の会から立候補が予定されている人物が、愛知県知事リコール不正署名に深く関与していた疑いがあるらしい。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 いただいたコメントは下記。

 

 suterakuso

維新は言葉だけの応援ではないようですね。

https://twitter.com/ncc170116/status/1361521619823255556
ncc1701
@ncc170116
話題のリコール運動不正署名の件、事務局長は日本維新の会から衆院選出馬が予定されている田中孝博氏で、請求者代表は日本維新の会の山田豪常滑市議なんだが、マスコミはあくまでも維新は無関係ということにしたいらしいな。

https://twitter.com/hogehoge_maru/status/1361559934635151365
ほげほげ@hogehoge_maru
返信先: @ncc170116さん
こんなに日本維新の会とベッタリなのに。。。

 

 上記コメントのうち、最初のリンクに関する情報の流れを以下に整理してみた。

 

 まず、共同通信の記事を示す。

 

news.yahoo.co.jp

 

愛知の不正署名、運動事務局が指示か

2/16(火) 11:04配信

 

 愛知県の大村秀章知事のリコール運動を巡る不正署名問題で、名古屋市の広告関連会社が運動事務局の指示でアルバイトを大量動員し、署名簿に偽の署名を書き込ませていた疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。

 

共同通信

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/55dbf2bb22cf81f06b3fe1b0ea2266215354d5e0

 

 次に、上記共同通信記事をリンクしたツイート。

 

 

 最後に、上記ツイートをリンクしたツイート。

 

 

 問題の日本維新の会衆院選候補予定者が田中孝博で、請求者代表が同じく維新の山田豪というのか。この2人の名前をよく覚えておきたい。

 この件に関して、日本維新の会は厳しく追及されるべきだ。

愛知県知事リコール不正署名問題の焦点は高須克弥と河村たかしの関与/吉村洋文が高須を応援した悪行を忘れるな

 愛知県知事リコールの不正署名問題を、愛知県選管が愛知県警に被疑者不詳で刑事告発した。大村秀章知事も刑事告発する意向らしい。

 Qアノン信者やかつてのオザシンが騒ぎ立てた、ドミニオンだのムサシだのを用いたとかいうありもしない「不正投票」とは違って、本件は正真正銘の不正署名であって、なんと全署名のうち83.2%、つまり6分の5までもが不正と認定された。署名数は6倍に水増しされていたのだった。

 遠く九州の佐賀県からも大量の不正署名が名古屋に送られていたことが明らかになった。

 この件の焦点は、ネトウヨの星ともいうべき高須克弥が関与していたかどうかだろう。普通に考えれば、首謀したかどうかまではわからないが、関与していないと考える方がおかしい。しかし証拠を掴まなければ高須を逮捕することはできない。そう、高須が逮捕されるかどうかが注目の的だ。

 名古屋市長の河村たかしは泥舟から逃げ出そうと、自らも刑事告発する構えを見せているというが、茶番もいいところだろう。しかし河村の関与を立証するところにまでこぎ着けるのはなかなか難しいと思われる。下記のツイートのような指摘もあるけれども。

 

 

 こういう疑惑が明らかにされて河村逮捕まで行けば本当に万々歳なのだが、とりあえず河村に関しては4月の名古屋市長選で引きずり下ろすことができるかどうかが焦点になる。

 忘れてはならないことは、昨年6月に高須がリコールを言い出した頃、大阪府知事の吉村洋文が高須を応援したことだ。下記は当時のサンケイスポーツの記事。

 

www.sanspo.com

 

 以下引用する。

 

吉村知事、大村知事リコール運動の高須院長に「応援してます」

 

 美容外科高須クリニック」の高須克弥院長(75)が愛知県の大村秀章知事(60)の解職請求(リコール)運動を起こすことが1日、分かった。高須氏はこの日、名古屋市内で2日に記者会見すると自身のツイッターで発表。「吉村知事のご臨席の栄を賜れれば克弥望外の喜びであります」と大阪府の吉村洋文知事(44)に呼びかけた。

 吉村氏はツイッターで「高須先生、さすがに明日の14時は松井市長と大阪で会議の公務がありますので、出席は難しいです」とした上で、「リコールは簡単にはいかないと思いますが、応援してます」とつづり、「行政が税金であの『表現の不自由展』はさすがにおかしいですよね」と指摘した。

 高須氏は5月23日のツイッターで、芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、「英霊を侮辱する作品展を、血税を使って行う大村知事は愛知県の恥です。リコールします」と投稿していた。新型コロナウイルス感染対策を巡る大村氏の言動についても批判を重ねている。

 また大村氏が新型コロナウイルス感染拡大を巡って「東京、大阪は医療崩壊の状態」との発言を繰り返した際、吉村氏は「大阪で医療崩壊は起きておらず、根拠が不明」と反論し、知事同士による異例の応酬になっている。

 

サンケイスポーツ 2020.6.2 00:01)

 

出典:https://www.sanspo.com/geino/news/20200602/pol20060200010001-n1.html

 

 この吉村に限らず、今回の愛知県知事リコールを一貫して煽り続けていたのが、部外者であるはずの大阪維新の会だった。

 今では高須・河村や維新に目の敵にされている大村秀章にも、かつて愛知県知事選で圧勝した2011年当時には「愛知維新の会」を立ち上げたり、当時人気絶頂だった橋下徹の政治塾だったかに参加して橋下の「指導」を受けるだのしていた「黒歴史」がある。この件に関してネット検索をかけて引っかかったのが、下記の恐るべき一件だ。

 

toyokeizai.net

 

 上記リンクは東洋経済オンラインの2012年5月23日付記事だ。大村は自身が主宰していた地域政党日本一愛知の会」の勉強会の講師として、なんと竹中平蔵を招いていた。

 上記記事には大村と橋下、および大村と河村の関係に関する興味深い文章があるので以下に引用する。

 

(前略)大村知事は「橋下さん(徹大阪市長)からは『名古屋では大村さんが(維新の会を)やってください、お願いします』と言われましたからね」と明らかにしている。つまり、いま地方で勃興している政治塾ブームの元祖である大阪維新の会の正統なフランチャイジー、というのが大村知事のスタンスだ。

 

 一方で、同じ愛知県内には、「減税日本」代表を務める河村たかし名古屋市長が率いる「河村たかし政治塾」もある。こちらは正統なフランチャイジーではありませんよ、というのが大村知事のメッセージだろう。

 

 両者は互いの存在を意識しながらの塾運営となっている。とはいえ昨年2月のトリプル選挙で共闘した間柄でもあり、2つの塾には重複して加入している塾生も少なくない。2つの政治塾がくっついてしまえばスッキリするのだが、そうはならない。両者の間には深い溝が刻まれているためだ(詳細は5月7日発売の週刊東洋経済臨時増刊『進化する名古屋』をお読みください)。(後略)

 

(“大村愛知県知事の「東海大志塾」が竹中平蔵氏を講師に招き勉強会を開催”(山田俊浩)=東洋経済オンライン 2012年5月23日付記事)

 

出典:https://toyokeizai.net/articles/-/9246

 

 大村秀章といえば河村たかしに誘われて愛知県知事選(2011年2月6日投開票)に立候補した人だが、翌年には既に河村と対立していたようだ。そして大阪維新の会橋下徹)との関係は、2012年にはむしろ大村の方が河村よりも良好だった。当時の河村は野心をギラつかせていたので、自身も河村以上の野心家である橋下がそれを嫌ったものだろう。公開の場で行われた橋下の河村・大村に対するレクチャーでも、より酷評されたのは河村の方だった。結局河村も大村も何度か行われたこのレクチャーに参加しなくなった。そういういきさつがあったために、大村は維新に「目をかけてやったのに裏切りやがって」と憎まれることになり、河村は河村で野心家同士の反発から維新とは一定の距離を置いているのではないか。ただ高須克弥に対してなら維新も心置きなく応援できるのだろう。

 大村と河村の思想信条や政策を比較すれば、河村が歴史修正主義者の極右であるのに対して大村は普通の保守だし、より新自由主義度が強いのも河村の方であることは明らかだが、大村も平気で竹中平蔵ら悪名高いネオリベとつるむことができる政治家であることは認識しておいた方が良いだろう。今の「リベラル」には大村を無批判で称賛する者が少なくないようだが、そういう態度では困ると言いたい。

 とはいえ今回の愛知県知事リコール不正署名問題では、敵の本丸はあくまで高須克弥であり、河村たかしであることはいうまでもない。

 例によって蛇足を書くと、かつて河村を熱心に応援したオザシン(「小沢信者」)どもが現在河村に関して沈黙しているのは、卑劣きわまりない態度である。

「Qアノン陰謀論」にハマったと告白・懺悔した増山麗奈は、5年前の参院選社民党公認候補

 少し前の話だが、5年前の参院選東京都選挙区に社民党公認で立候補して落選した増山麗奈が、Qアノンの陰謀論にはまっていたことを告白し、懺悔した。

 

hbol.jp

 

 増山氏はもともと「トンデモ」系の人であって、2016年に社民党が氏を参院選候補に公認した時にこの日記で社民党を批判した覚えがある。

 その増山氏は「左」の人がトランプを英雄視する陰謀論に引っかかる例を示した。自らの誤りを認めた告白をしたことを評価する向きもあるが、私はやはりこういう人を参院選候補にした社民党は、その時点で末期症状を呈していたんだなという感慨しか持ち得ない。増山氏は今後もいろいろ誤りを犯していくのではないだろうか。

「人工地震」と「山本太郎」がTwitterの「トレンド」に並んで表示された

 昨夜(2/13, 23時8分)に起きた東日本大震災の余震の時には既に目が寝ていたのだが、目が覚めた。揺れ方が10年前のあの日とひどく似ていて、ただ規模は明らかにあの時より小さかったので、これは東日本大地震の時の地震の余震じゃないかな、東北はかなり揺れたかもなと思ったが、再び寝入った。起きてみたら案の定だった。

 ところで今朝Twitterの「トレンド」に「人工地震」が出ていたので、そこから山本太郎を思い出したことはいうまでもない。調べてみたら、山本は未だに当該ツイートを消していなかった。往生際の悪い奴だ。

 

 

 ところが、私が見た時にはそうではなかったのだが、「トレンド」に「人工地震」と「山本太郎」が並んでいた時間帯があったらしい。

 

 

 

 

 ところが、中にはわけのわからないツイートを発した人もいる。

 

 

 「東日本大震災の余震、人工地震説と色々な説が出てる」なんて言ってる(呆)

 

 ところで山本太郎だが、陰謀論にかぶれがちなところの他にも、マチズモ全開なところもあって、私には受け入れがたいところだ。

 

 

 現状では、山本太郎はいずれ淘汰されてしかるべき政治家だとしか私には思えない。