kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

田中龍作のデマの火に油を注ぐ東京新聞もひどい

昨日時間がなくて書き切れなかったのだが、三宅洋平の落選に関する田中龍作のデマの火に油を注いでいるとしか言いようのない東京新聞の記事もひどい。少し古いが7月26日付の記事である。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013072602000150.html

個人名だけなら当選圏 比例候補 三宅氏得票26位 でも届かず

 今回の参院選では、比例代表で個人名で多くの票を集めたにもかかわらず当選できなかった候補者が出たことに関し、インターネット上を中心に批判が集まっている。政党名と個人名の合計得票に応じて各党に議席を配分する「非拘束名簿式」への疑問の声も出ている。 (中根政人)

 政治団体緑の党グリーンズジャパン」の三宅洋平氏は比例で約十七万七千票を獲得しながら、党の総得票が議席獲得ラインに届かず落選した。三宅氏の得票数は比例落選者で最多で、候補者百六十二人のうち二十六位。個人名の得票順だけで見ると、比例の改選四十八議席の中位に食い込む「当選圏」だ。

 三宅氏の個人票は、当選した公明党新妻秀規氏や日本維新の会室井邦彦氏より圧倒的に多く、党内一位当選のみんなの党川田龍平氏や共産党小池晃氏、社民党又市征治氏も上回った。

 個人票が多かったのに、当選できなかった事例は過去にもある。二〇一〇年参院選では、国民新党の候補が一人で四十万票以上を集めながら落選した。

 ネット上では非拘束名簿式に対し「民意が反映されていない」「制度がおかしい」といった意見が噴出。非拘束式は〇一年参院選から導入されたが、政党名と個人名のどちらを書いても良いのに加え、どう議席が配分されるのかも分かりにくく、制度の複雑さに有権者が戸惑っていることもうかがえる。学習院大の平野浩教授(政治過程論)は「比例は組織力の強い政党に有利な制度。三宅氏の落選は、衆院選と同じく政党同士の対決の場となった参院選の現状を表している」と話した。

東京新聞 2013年7月26日 朝刊)


東京新聞中日新聞かもしれないが)の中根政人という記者の無知もひどいが、この記事でコメントしている学習院大の「平野浩(政治過程論)」という学者のコメントもめちゃくちゃだ。「比例は組織力の強い政党に有利な制度」だって? なぜそれなら日本維新の怪が共産党より比例区議席が多かったんだ? あるいはまた、コアな「信者票」に支えられている生活の党(笑)がなぜ1議席も獲得できなかったんだ?

ただ、この記事で1つだけ評価できるのは、日本維新の怪から比例区に立候補して当選した室井邦彦に言及していることだ。こいつが当選するくらいなら、まだ生活の党の山岡賢次が当選した方がマシだったと思えるほどひどい候補、それが室井邦彦なのである。室井については下記記事を参照されたい。

統一協会とズブズブにして、田中康夫小沢一郎と懇意な政治家。それが室井邦彦である。

しかし、室井邦彦の当選はワタミこと渡邉美樹の当選と同じで、悪いのは比例代表制ではない。比例区自民党や維新の怪に投票した人間が悪いのだ。彼らの票はワタミや室井の当選に寄与した。いくらワタミや室井以外の自民党や維新の候補の個人名で投票したからと言って、彼らが責任を免れることはできない。彼らが自民党や維新の怪の候補に投票したことは、一定程度ワタミや室井を支持したことを意味する。非難されるべきは比例代表制ではなく、自民党や維新の怪の(党名だけでなくワタミや室井その他諸々以外の)候補に投票した人たちである。