kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

西村智奈美が「所得の高い人から保険料をもう少し負担してもらって、再分配を行っていきたい」と述べた

 読売の報道によると、立民の代表選のうち国会議員たちの動向では泉健太が1位、小川淳也が2位らしくて、ブログ記事を書く気力が著しく減退しているが、読売の記事で最下位予想されている西村智奈美に関して、suterakusoさんから下記のコメントをいただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 suterakuso

ところで、NHKのニュースをかけ流していて、立民の党首選のニュースで、西村氏の言葉が耳にとまりました。web記事の方から引用します。

立民代表選 共産との連携 憲法改正論議などで論戦 公開討論会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211122/k10013357741000.html

>▽西村氏は「税の見直しは必要なことだが、いくら税だけをいじっていても再分配は十分にはできない。所得の高い人から保険料をもう少し負担してもらって、再分配を行っていきたい」と述べました。

私の「鍋パーティーのブログ」にも書いた主張は、公的年金の二階建て部分を広く国民全体の負担で賄うことは、社会保障の充実を装っているが、逆再分配にほかならないということです。それに合致する立場ではないかと思います。俄然、支持したい人になりましたね。けれども、これこそが「リベラル」や連合とマスコミや自公政権との間に暗黙の癒着があることの一つだと思うのですよね。でも、そんな癒着とこそ闘わなければ、先は開けないというのが私の思いです。

 

 社会保険料人頭税方式であることはよく指摘されるし、実際低所得層ではフラットタックス方式で、ある程度以上の富裕層になると定額で、文字通りの人頭税方式になっている。一方、公的年金は二階建て部分に当たる厚生年金をもらえる人ともらえない人で差が生じる。金融所得の分離課税ともども大きな問題であることは間違いない。

 西村智奈美はそこに踏み込んだ。

 

www3.nhk.or.jp

 

 上記NHKニュースの記事を私も読んでみたが、維新に対するスタンスを含めて西村智奈美一択との結論は変わらない。下記ブコメに同感だ。

 

立民代表選 共産との連携 憲法改正論議などで論戦 公開討論会 | NHKニュース

“維新とは、なかなか相いれないところもある”#立憲代表選 反維新としては #西村ちなみ 一択。枝野さんだって維新は与党、維新は自民の補完勢力、維新は内弁慶という態度を貫いていた

2021/11/22 21:56

b.hatena.ne.jp

 

 なお、西村氏については彼女の配偶者との絡みで下記コメントをいただいている。

 

 空馬 (id:skyhorse)

西村氏に対する批判の件ですが、本多氏の党の処分に対して嘆願書を出していたことが「身内を守るために擁護に回った」と捉えられているようですね。
(産経ソースで恐縮ですが)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210713/mca2107131934009-n1.htm
個人的には形式上二重処分になっていることは事実なので嘆願書の筋は通っているとも思いますが、人間身内に甘く持論を曲げてしまう人はいますから、そのように見られてしまっても仕方がない面もあるとも思います。
そういえば米山新議員がさるフェミニストとドンパチしていたときの罵倒が米山「夫人」にクリーンヒットして泥沼の争いになったときにもアンチフェミの人たちが大はしゃぎしてましたねえ。内ゲバは左翼の華か……

 

 「身内に甘く自論を曲げてしまう人がいますから、そのように見られてしまっても仕方がない」というのは、一般的な話としてはあるかもしれませんが、他ならぬ「フェミニスト」が「本多平直の妻(配偶者)」という表現で、西村智奈美氏の実名も書かずにTwitterで当てこするというのは、「フェミニスト」という看板を掲げている以上絶対にやってはいけない「一線を越えた」行為でしょう。

 私はそのことを強く非難しています。

 なお私は本多平直元議員の問題では、本多氏を批判する立場に立ち、その立場でブログ記事も公開しました。しかし、西村氏は本多氏とは別人格ですので、本多氏の問題は4人の候補者の中で西村氏を推す際の判断材料には加えていません。

室橋祐貴もひどいが、一部「フェミニスト」たちの「本多平直の配偶者」批判も醜悪きわまりない

 室橋祐貴というのは本当にひどい奴らしい。下記記事のコメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 suterakuso

>あれでは室橋が、というよりNHKが、旧希望系の2人、その中でも泉健太が選ばれるように視聴者を誘導しているようなものではないか

実際、誰だこいつ?と思って調べてみて、ツイッターを見ると、最新のものはこれ↓でした。

室橋祐貴
@Yuki_muro
·
11月19日
日本維新の会と国民民主党、そして立憲民主党の新代表には国会改革をリードしてもらいたいですね。それが国益にもつながり、野党躍進にもつながると思います
野党躍進のカギ、「国対政治」を見直せるか?「批判ばかり」の脱却策として隔週・夜に党首討論の開催を(室橋祐貴)
news.yahoo.co.jp
野党躍進のカギ、「国対政治」を見直せるか?「批判ばかり」の脱却策として隔週・夜に党首討論の開催を(室橋祐貴) - 個人 - Yahoo!ニュース
どうすれば野党の支持は伸びるのか?その大きなカギが、「国対政治」の見直しであり、「国会改革」である。
午前10:43 · 2021年11月19日·Twitter Web App
https://twitter.com/Yuki_muro/status/1461510299689754627

「反対ばかり」「批判ばかり」関連ですが、それで最近、私がつけたもう一つのものが、次のブコメ↓です。

維新の吉村副代表、立憲の代表選に「何でも反対から脱却を」 :朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASPCM4V6QPCMPTIL01F.html
>"何でも反対、とにかく批判、官僚のつるし上げ、スキャンダル追及から脱却してもらいたい" 印象操作に官僚の責任追及disやスキャンダル追及disを混ぜ込む姑息さ。追及されたら維新も困る?w ここ(=森友)掘れワンワンw

なぜかスルーされていますが、森友問題は維新の問題でもありますからね。そして、これはまさに、紹介いただいたブコメの「そうやって正誤善悪をなあなあにしていけば、結局、カネとコネでやりたい放題な者(維新はその尖兵)得の社会」の実例ですね。

あと、記事中リンクの 埼玉八区_底辺選挙情報収集者@EastIrumaEW さんの言葉についてですが、とくにこれは要注意と思うのが

>段々悲しくなってくる

ですね。「お気持ち」も正誤善悪をなぎ倒す梃子であるというのは、あのクソ五輪での学習のはずなのですが…。あと、それに比べれば小さいですが、フジロック騒動なんかも。いや、もちろん、これについても、それは「不当に貶める」ことについてだから、当たらない懸念では?とはなるでしょうが。とにかく、私は、政治や人の生き死に関わる議論においては「お気持ち」は正誤善悪の前に徹底的に排除されるべきという立場です。そこでの「お気持ち」重視は、甘えであり、傲慢であり、そして結局は社会をカネとコネでやったもん勝ちにすることになります。

あと、この流れですが、目立ち始めたのは竹中かもしれませんが、私は、戦後すぐに今でいう日本会議勢力が執念深く続けてきたことだと思います。奴らの教育の破壊の意図はまさしくこれです。そしてその権化が安倍・麻生ですね。以前にもコメントしましたが、こちらでも時折紹介されるGI17さんの、麻生の言葉は正しさを否定することにその目的があるというのは、ほんとにまさしくと思います。

 

 「日曜党論」でこの室橋らの誘導に唯一屈しなかったのが西村智奈美だった。

 

 

 私は立民の党員でもサポーターでもないので投票権はないが、あれば西村智奈美氏の一択だよなあと思っている。

 しかし、西村氏に対して一部「フェミ」勢から批判があり、彼らはその主な根拠として「本多平直の配偶者」であることを挙げているらしい。中には西村氏の名前を挙げずに批判し、あげくの果てには「森裕子さんが出れば良かった」などと抜かしている。冗談じゃない。森裕子なんか2001年にバリバリの右派政党だった頃の自由党の公認で参院選に初当選した人であって、今は猫を被っているが地は右翼ネオリベだ。小沢一郎に追随して「右旋回」する可能性も大いにある。全く信用ならない。

 それにしても「本多平直の配偶者」批判とはね。20世紀イギリスの保守派人士だったアガサ・クリスティのミステリに、よく最初から最後まで「〜夫人」としてしか書かれていなくて、夫のフルネームと「夫人」だけで呼ばれるファーストネーム不明の登場人物が出てくるが、それと同じ、前世紀の保守派の感覚ですよ。そういう人が「フェミニスト」を自称しつつ西村氏を「本多平直の配偶者」として批判し、森裕子代表待望論を語る。頭痛がしてくる。そういえば彼らのうち特に目立つ一人は、あのマッチョな山本太郎を熱烈に応援している。

 今回の衆院選での維新の「躍進」と、それを受けた枝野幸男引責辞任に伴う立憲民主党の代表選では、いろいろと歪んだことどもの実相が、一気に噴出してきた感がある。

日本シリーズ第2戦、ヤクルトがオリックスに雪辱。高橋奎二が133球5安打完封

 タイトルの通り。第1戦に続いて第2戦も両チームの二本柱の2人目同士が投げ合って投手戦になり、序盤はオリックスが押していたものの第1戦では4回から、今日の第2戦では6回から流れがヤクルトに傾き、第1戦では6回表、第2戦では8回表にヤクルトが先制した。違うのは、第1戦では先発の奥川が7回裏に同点に追いつかれ、8回に村上の2ランで勝ちこしたものの9回裏にマクガフが打たれて逆転サヨナラ負けしたのに対し、第2戦の高橋奎二は最後まで投げ切って完封したこと。

 2年目の奥川も6年目の高橋も今季に限らずレギュラーシーズンでの完封はおろか完投もない。それがクライマックスシリーズ第1戦での奥川の完封に続いて、日本シリーズ第2戦では高橋が完封した。短期間でこのような態勢を作り上げた高津臣吾監督の功績は大きい。日本シリーズの結果いかんに関わらず高く評価されるべきだろう。

 一方、オリックスの宮城大弥は運がなかった。5回までパーフェクトで、8回二死での降板時でも被安打5、自責点1だったから素晴らしい好投だった。第1戦での山本由伸よりも球数が少なく、面白いようにヤクルト打線に内野ゴロの山を築かせていたが、打線が5回まで毎回安打を放ちながら得点できなかった。

 今シリーズ開幕前から私がしきりに思い出していたのは、ヤクルトが西武と3度目の対戦をした1997年の日本シリーズだった。あの年は、西武の西口文也とヤクルトの石井一久西武ライオンズ球場(当時)で対戦し、8回表に伏兵・テータムが西口のスライダーをとらえてソロ本塁打を打って勝った。数年前にYouTubeで確認したのだが、この試合のテレビ中継で解説していたのが北別府学だった。彼は1991年の日本シリーズ第3戦で、やはり0対0で迎えた8回表に、この回の先頭打者だった秋山幸二にスライダーを左翼席に運ばれて敗戦投手になっていたのだった。北別府はテレビの解説で「私も経験あるんですけどね」と言ったが、北別府の被弾は彼の日本シリーズでの最後の黒星で、西口の被弾は彼の日本シリーズでの最初の黒星、しかも2人の日本シリーズの生涯成績はともに0勝5敗だった。8回表の1点だけというスコアは全く同じだから、北別府の呪いを西口が引き継いだ形だ。

 1991年の第3戦は平日だったので生中継ではなくNHK日本シリーズハイライトで見たが、解説が1971年の第3戦で王貞治に逆転サヨナラ3ランを浴びた元阪急の山田久志だった。1997年の第1戦はテレビの生中継で見た。この試合の経過はNPBのサイトで確認できる。

 

npb.jp

 

 西口の投球は素晴らしく、特に3回表から5回表までは1人の走者も許さなかった。一方の石井も好投したが、4回裏に無死二、三塁のピンチを招くなど、前半は西武の方が押していた。しかし石井は6回裏以降は西武に1人の走者も許さず、ヤクルトの方がランナーを出すようになり、0対0のまま迎えた8回表にテータムのラッキーパンチが飛び出したのだった。この1997年の第1戦が、これまでにテレビの生中継で見た日本シリーズの投手戦の中でもっとも印象に強く残っている試合だ。

 今年の第1戦は、相手が山本由伸だったので、この1997年の第1戦のような展開にならない限り勝てないだろうなと思った。しかし実際には1997年より2イニング早い6回表にヤクルトが先制点を挙げたものの奥川が同点ホームランを打たれたりその後勝ち越しながらマクガフが打たれるなどしてサヨナラ負けした。

 ところがどっこい、第2戦の方が1997年の第1戦の再現かと思わせる試合展開になったのだった。違うのは、ホームランではなく青木の渋いタイムリーヒット(昔でいう「テキサスヒット」というやつだろうか)で勝ち越し、9回表にダメ押し点を挙げたことだ。

 普段は先発投手、特に奥川や高橋の投球数や投球間隔を神経質なまでに厳格に管理する高津監督も、第1戦での清水やマクガフの投球を見ていたら、高橋に続投させるしかなかったのだろう。高橋は監督の期待に応え、133球を投げて完封勝利を収めた。5回までは毎回安打されながら、6回裏以降は四球の走者を1人許しただけという、1997年に既にチームの大エースになっていた石井一久(彼は横浜との首位攻防戦でノーヒットノーランを記録していた)に匹敵する投球だった。

 これでヤクルトは日本シリーズでのセ・リーグ球団の連敗を13で、同パ・リーグ本拠地での連敗を20でそれぞれ止めた。もっともこれらの記録の主犯は読売(次いで広島)であり、ヤクルトは13連敗のうち1敗分、また敵地20連敗のうち3敗分しかそれぞれ寄与していない。

 これでシリーズは少なくとも第5戦までは行われることが確定した。但し、ヤクルトはホームゲームなのに苦手の東京ドームを使う羽目になっているので、まだまだ前途は多難だ。何より東京ドームでの3試合は先発投手に大きな不安がある。

NHK「日曜討論」の立民代表選4候補の論戦にしゃしゃり出てきた「日本若者協議会」代表理事・室橋祐貴の露骨な誘導に激怒した

 NHKでやった「日曜討論」での立民代表選4候補の論戦は、私もテレビのチャンネルを合わせていたが、なぜかゲストで出演した室橋祐貴とかいう「日本若者協議会」代表理事とやらの政治的スタンスが極端に偏向していたのでまともに見る気が失せた。あれでは室橋が、というよりNHKが、旧希望系の2人、その中でも泉健太が選ばれるように視聴者を誘導しているようなものではないか。頭にきたので途中から松本清張のミステリ本(今年はまだ2冊目)を読み始めてしまった。

 そんなところに、suterakuso氏から下記記事にコメントをいただいていることに気づいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 suterakuso

なんか、今、NHK討論をやっていますが、「若者」の専門家枠っぽい室橋祐貴とかいうのが酷いですね。自分は若者の声を聞いているけど、立民に若者が投票しない理由は、立民の

・批判ばかり
・(安保防衛などの国家観が云々?)
共産党との距離感

な部分が敬遠されるのだと。

また、自民党ネオリベ的な政策で批判されているが、それを補う政策でバランスをとっているが、立民は社会主義的な政策ばかりとも言いました。

ちょうど昨日、ちょっとだけバズっていた、小川淳也の発言についての朝日の記事に、次のようにブコメをつけたところでした。

小川氏「日本政治許せない。代わりうる選択肢を」 立憲代表選出陣式:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASPCM45W7PCMUTFK00P.html

>批判ばかりはよくない…随分と立派な社会になったね。そうやって正誤善悪をなあなあにしていけば、結局、カネとコネでやりたい放題な者(維新はその尖兵)得の社会だよ。オリンピックの医療崩壊程度じゃ懲りないの?

これは小川の言葉へのレスでなく、うんざりするコメ欄へのレスです。ほんと、うんざりする状況が、維新の「躍進」によって広がっていますね。もはや「批判ばかりはよくない」というのは社会生活を送る上でのプラットフォームとなったのです。今の若者は、それはもう、プラットフォームにひたすら順応するのにはとても長けていますよ。

反吐が出る。

 

 

 suterakuso

補足ですが、上のコメントは頼りない短期・中期記憶を頼りに書いたものなので、正確ではないかもしれません。生放送が終わった時点で確認した方がよいなと思っています。

https://plus.nhk.jp/watch/ch/g1?cid=jp-GG149Z2M64

ちなみに、それぞれの党首候補者の話も、ながら見なので、見ていません。運営がダメそうなので、気が向かなければ見直しもしないと思います。

あと、プラットフォームにひたすら順応するのに長けているというのは、論理的に考えたり自らの価値観で決めたり資料を吟味したりするのは時間の無駄という態度に繋がります。今のテクノロジーは、社会心理にとって、あまりよくないのかもと思います。

 

 最初のコメント中に張られた朝日新聞デジタルの記事へのリンクを再掲する。

 

www.asahi.com

 

小川氏「日本政治許せない。代わりうる選択肢を」 立憲代表選出陣式

2021年11月19日 12時57分

 

 立憲民主党小川淳也元総務政務官は国会内で開いた出陣式で、「わたしこの間の日本政治が許せない。非常に国家主義的で権威主義的な政策が随分と強行的に押し通されてきた」と訴えた。その上で、「なんとしてもこれに代わりうる選択肢を皆様と一緒に全党を挙げて作り上げたい。その先頭に立たせてもらいたい」と語った。

 目指す党のありようとしては、「枝野さんが打ち立てたリベラルの立ち位置、国民の自由や人権、そして公平公正な社会を志向する立ち位置を皆様と再確認をし、さらに支持層、ウィングを広げて政権の受け皿として、認知される野党第1党を何としても作っていきたい」と語った。

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPCM45W7PCMUTFK00P.html

 

 記事についた「はてなブックマーク」の人気コメントから以下に悪例ばかりを選んだ。

 

小川氏「日本政治許せない。代わりうる選択肢を」 立憲代表選出陣式:朝日新聞デジタル

一発目から「許せない」系の発言をしていく時点でもうダメ。この人が代表なら次も負け確です。

2021/11/19 15:42

b.hatena.ne.jp

 

小川氏「日本政治許せない。代わりうる選択肢を」 立憲代表選出陣式:朝日新聞デジタル

批判ばかりでよくない…からの「日本政治許せない(今までの政治を全否定)」だからなぁ。ウイングを広げるのは難しいように思えてしまうところ。

2021/11/19 14:58

b.hatena.ne.jp

 

小川氏「日本政治許せない。代わりうる選択肢を」 立憲代表選出陣式:朝日新聞デジタル

だから「反対しか言わない野党はダメ」って言われるんだよ。いいから新型コロナと経済を勉強してくれ。

2021/11/19 17:47

b.hatena.ne.jp

 

 確かに「批判ばかりでよくない」というのは小川淳也の言葉ではなく、小川を含む立民を指してブコメ主が書いた言葉だ。

 自民党今井絵理子参院選に立候補した時に「批判なき政治」というキャッチフレーズを掲げた時には驚き呆れたものだが、今調べてみたら今井の初当選は2016年だった。この頃にはもう「批判=悪」という刷り込みが、当時の今井の年代である30台前半や、その前後の世代の人たちには強く刷り込まれていたということだろう。現在、もっとも強く維新を支持している年齢層でもある。

 前記の室橋は、この世代からの立民への支持が維新に及ばないとして、暗に立民はもっと維新寄りのスタンスを取れ、そうでないとこの年齢層からの支持は調達できないぞ、との圧力をかけていた。しかしそれよりさらに下の世代では、維新よりも立民に投票した人の方が多いことをNHKのグラフは示していた。

 彼らより下の世代になると、団塊の世代のリタイアが始まって、就職氷河期の人たちと比較すると就職難がやや緩和された世代ということになる。

 

 suterakusoさんの仰る

うんざりする状況が、維新の「躍進」によって広がっていますね。もはや「批判ばかりはよくない」というのは社会生活を送る上でのプラットフォームとなったのです。今の若者は、それはもう、プラットフォームにひたすら順応するのにはとても長けていますよ。

という指摘はその通りだろうけれども、誰が「批判ばかりはよくない」というのを社会生活を送る上でのプラットフォーム」に仕立て上げてそれを就職氷河期の人たちの生徒・学生時代に押しつけたかというと、それは彼らよりずっと上の世代の、年長では竹中平蔵、それより若い人間としては橋下徹に代表される新自由主義者たちだろう。

 戦争中に若い世代の人たちほど純粋な「軍国少年」「軍国少女」であったことからも明らかな通り、俗説には真っ向から反するけれども、若い世代ほど自由な考え方ができず、年長者に言われたことを鵜呑みにする傾向が強い。自由な物の考え方をするためには不断の努力が必要だ。学者になった私の友人がある時、「大学とは自由な物の考え方を学ぶところだ」と言ったことが忘れられない。

 リベラル・左派にもっとも強く求められるのは、今回の衆院選で維新に多く投票した世代への刷り込みを行った政治勢力や経済思想の勢力を打倒することだと考える、というより強く確信する次第。

 だからたとえば立民代表選でも、維新にすり寄ろうとする候補者を批判したり「排除」しようとしたりするなという主張には、私は断固として反対する。だから、たとえば下記のツイートには大いに引っ掛かる。

 

 

 

 引用した最初のツイートに「不当に」と書かれており、これがあるから間違ったことは言っていないとはいえるが、こういう文章は往々にして「不当に」が飛ばされて伝わりやすく、「批判=悪」の間違った刷り込みを強めることが懸念される。

 一方、神子島慶洋氏は旧希望の2人を「断固拒否する」と明言している。

 

ameblo.jp

 

 以下ブログ記事の後半部分を引用する。

 

 

 わが東京5区選出の手塚仁雄氏も小川陣営に名を連ねているが、衆院選の東京8区騒動であれだけの反党行為をやらかしておきながら、よくもまあ、シレっと推薦人になれるものだ。小川氏が勝利したら、手塚氏の発言力が増すのは間違いない。

 泉氏同様、小川氏もまた、絶対に勝たせてはいけない候補だと思う。

 

 しかし、立憲支持者の間で「いずれも素晴らしい候補なのだから、温かく見守ろう」といった空気というか同調圧力がかかっていることに危うさを感じずにはいられない。

 この雰囲気は、前原氏を勝たせた2017年民進党代表選のときのそれに酷似している。危険な徴候だ。

 

 わたしは逢坂氏を推しているが、許容できるのは同氏に加えて西村氏までだ。残りの2候補は、断固として拒否する。

 

(『神子島慶洋のブログ』 2021年11月20日

 

出典:https://ameblo.jp/kagoyoshi/entry-12711346731.html

 

 「残りの2候補は、断固として拒否する」と率直に物を言って何が悪い、と私も思う。ただ、線引きの位置が神子島氏と私としては少し違っていて、私は小川淳也は今回の代表選では認められないが、党内で雑巾がけをした後なら、というより十分な土台ができあがった上でなら許容しても構わないと考えている。一方、泉代表は将来的にも受け入れられない。

 この手の議論で一番いけないのは、「批判=悪」みたいな刷り込みを行って同調圧力をかけることだ。このことを強調したい。

「緊縮・反緊縮と、消費税の減税・増税って一致する概念ではない」ことはあまりにも当然

 最近は再分配に関する俗流の議論が滅茶苦茶になっている。このところあまり指摘してこなかったが、あまりにもひどい。

 

 

 緊縮は主に財政支出の規模を縮小することであって、金融引き締めも含めることもあるけれども、「主に」財政支出に関することだ。

 消費税の減税・増税は財政の「入り」の方の問題だから、全然別とまでは言わないが「一致する概念」なんかでは全くない。

 消費税が重すぎて所得税法人税が軽すぎると再分配の効果が小さくなるという大問題があって、現在の日本ではこの傾向が強いとは私も思うけれども、消費税減税の問題を論じる時には常に税制全体をどうするかについてしっかりした認識がなければならない。ところが「俗流反緊縮」(オザシンや「ヤマシン」*1に多い)は「消費税減税=反緊縮」、ひどいのになると「減税=反緊縮」なんて言ってるからね。

 私は消費税増税には大反対だが、仮に消費税が財源であっても、たとえばそれが医療に使われて、持てる者も持たざる者も同じ医療を受けられることに使われるのであれば、再分配の効果を持つのは当たり前だ。ちょうど、所得税で最悪なのが人頭税であるのの裏返しで、万人が平等な医療を受けられることは、再分配の効果としては最強なのだ。現物給付が現金給付よりも効果が大きい理由でもある。だから、財政収入が仮に「逆進性が強い」と言われる消費税であっても、それにもかかわらず財政支出による再分配効果を持つ。

 直接税の税収範囲が十分拡充された上であれば間接税自体は否定されるべきものではない。その前提の上で、直間比率や現在の消費税が抱える問題点を議論するのがあるべき姿だが、「消費税減税」をワンフレーズポリティクスにしてしまう政治家やその「信者」が世に悪影響を与えていることが問題なのだ。

*1:前者に括弧を付けず後者に括弧を付けるのは、小沢一郎の支持者はもはや大部分が「信者」であるのに対し、山本太郎の支持者はネットでは「信者」が多いけれども、一般的にはそうではなくまともな支持者の方がずっと多いと思われるからだ。

「ガフの息子」がやられた

 オリックス対ヤクルトの日本シリーズ第1戦、ヤクルトが金星を挙げる寸前で「ガフの息子」マクガフ*1が一死もとれずに3失点して初戦を落とした。

 山本由伸と奥川恭伸の投げ合いは、6回表にヤクルトが先制して、この回までで112球を投げた山本を奥川より先に降板させたが、7回裏に奥川が中日にいたことのあるモヤに同点ホームランを浴びた。しかし直後の8回表に村上が勝ち越し2ランを放ち、その裏に清水がオリックス打線に粘られて30球以上を費やしたのを見て、あの打線を7回1失点に抑えた奥川は大したものだったんだなあと思った。そして最後にマクガフが出てきた時には嫌な予感がした。というのは、私が生中継でマクガフを見るのは実に久し振りなのだが、前回見た時には満塁で出てきて走者一掃の二塁打を浴び、石川雅規の勝ち星を消していたからだ。この投手はかなりの頻度で炎上することがあり、今年はその頻度が少なかったとはいえ、阪神スアレスや広島の栗林のような絶対のリリーフエースとはいえない。

 結局マクガフは一死も取れずに逆転サヨナラ負けした。無死一、二塁で犠打野選をやった時点で負けたと思った。というのは、2年半前の走者一掃のシーンがいやでも思い出されたからだ。あの試合は8回裏に、石川に2失点、梅野に3失点がついてマクガフは無失点だったばかりか味方打線の再逆転で勝利投手になったが、今年は9回に出てくるクローザーをやっているからそうはいかない。

 マクガフは責められない。本来なら8回を任せるセットアッパーが適任の投手だと思うが、今年は石山太稚が不調なのでクローザーを任された。ヤクルトは毎年のように救援陣が手薄といわれていたが、今年はセットアッパーの清水とクローザーのマクガフがうまく機能した。もちろん阪神や広島と比べると失敗が多かったし、前回ヤクルトが優勝した2015年のオンドルセクとバーネットのコンビの安定感とも比べものにならない。阪神との優勝争いは、阪神の守乱とヤクルトの救援陣の乱れのどちらがより多く起きるかの勝負だった。結局清水とマクガフが大方の予想以上によく踏ん張ったからリーグ優勝できたし日本シリーズにも出られた。

 しかしセ・リーグでは通用してもパ・リーグの優勝チーム相手にはやはり厳しい。8回裏に清水がずいぶん手こずっていたのを見て、9回に出てくるマクガフは大丈夫だろうかと心配したが、不安がものの見事に的中した。

 来年はマクガフに8回を任せられるような救援陣の布陣を敷けるようでなければ苦しいのではないか。

 今シリーズ? 1勝できれば良い方じゃないかな。今日喫した1試合15三振は9回で終了した試合としては過去最多を2つも上回るシリーズワースト記録だったらしい。

 第1戦は予想以上の善戦はしたけれども、負けは負けだ。実力の差は決して小さくない。オリックスの地力は、阪神や、ましてや読売とは比較にならないと思われる。

*1:Scott McGough。彼はアイルランドアメリカ人。