kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

書評

柳澤桂子著『いのちと放射能』を読む

震災後、社会の大混乱にもかかわらず、特に3月中は非常に忙しかったために読書から遠ざかっていた。本を読む気になどなかなかなれなかったせいもある。震災後最初に読んだ本が下記。 いのちと放射能 (ちくま文庫)作者: 柳澤桂子出版社/メーカー: 筑摩書房発…

甘粕正彦は大杉栄一家虐殺の犯人ではなかった?

甘粕正彦 乱心の曠野 (新潮文庫)作者: 佐野眞一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/10/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 46回この商品を含むブログ (24件) を見る ダイエー創業者の故中内功を熱く語ったノンフィクション『カリスマ』を10年前に読んで…

西山太吉『機密を開示せよ』を読む

今年最初に読んだ本は下記。 機密を開示せよ――裁かれる沖縄密約作者: 西山太吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/09/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (8件) を見る 購入したのは昨年10月末だが、元旦…

小沢一郎と菅直人が語るオーラルヒストリー

小沢一郎が2005年、菅直人が2007年に、それぞれ朝日新聞社(のち朝日新聞出版)が出していた月刊論壇誌『論座』(2008年に休刊)の企画で、五百旗頭真、伊藤元重、薬師寺克行の3人からインタビューを受けた。これらが朝日新聞出版から「90年代の証言」シリー…

伊勢崎賢治『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』を読む

伊勢崎賢治さんの新刊『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』(かもがわ出版、2010年)が出版された。この本の製作には、ブログ『お玉おばさんでもわかる 政治のお話』を運営しているお玉さんが関わった。そのお玉さんから当ブログ管理人(古…

今さらながら、雨宮処凛『生き地獄天国』を読んだよ

一昨年買い込んだまま読んでいなかった雨宮処凛のデビュー作『生き地獄天国』を読んだ。 生き地獄天国―雨宮処凛自伝 (ちくま文庫)作者: 雨宮処凛出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/12/10メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 43回この商品を含むブログ (1…

社会党が衰退したわけ(石川真澄『人物戦後政治』より)

私は、高校生の頃から朝日新聞の石川真澄という政治記者のファンだった。初めて石川氏の名前を意識したのは、1978年か79年に「編集委員」の肩書つきで書かれた署名記事だった。当時朝日新聞に載っていた他の政治記事とはずいぶん毛色の違う文章を書く人だな…

植草一秀氏とソエジーの共著の書評

売国者たちの末路 植草一秀・副島隆彦 | あ_でい_いん_ざ_らいふ ミニシアター系映画大好き - 楽天ブログなかなか興味深い書評なので紹介する。 このブログで時々、小泉・竹中政権の悪口をかなり前から言っていたのを皆さんは覚えていらっしゃるかもしれ…