kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本シリーズ第5戦は「ガフの息子」がまたも打たれて舞台は「極寒の神戸」へ

 今年のプロ野球日本シリーズは、選手たちもミスはするが好プレーもするけれど、ベンチワークも好判断をしたり采配ミスをしたりする。

 第5戦ではまず高津監督の同点の7回表での石山泰稚3連投はさすがに無理だったと思うが、中嶋監督が3点リードの8回裏にヒギンズを送っていきなり2四球後山田哲人に同点3ランを浴びたのも采配ミスだろう。しかし試合を決めたのは、同点の9回表に出てきてジョーンズに決勝本塁打を浴びたマクガフの投球だった。今シリーズでヤクルトの2敗の敗戦投手はいずれもマクガフだ。

 メジャーでは6試合しか登板経験のないマクガフにとっては「雲の上の人」ともいうべきジョーンズが代打で出てきてびびったのかもしれない。もともとセットアッパー向きで、クローザーはやや荷が重いのではないかと思わせるマクガフだから、日本シリーズに4度登板して全試合でヒットを打たれ、うち2試合で敗戦投手になったのも止むを得ない。ヤクルト球団にはこのオフこそはクローザーの補強を考えてもらいたい。

 敵地で第1戦サヨナラ負けのあと第2戦を完封勝ち、ホームに戻って第3戦と第4戦を連勝というパターンで思い出されるのは、1992年にヤクルトが戦った相手チームの西武だ。あの年の第5戦は、西武が6点のビハインドを追いついた。デストラーデが同点ホームランを打って西武の勝ちムードになったが、延長10回に池山のホームランが出てヤクルトが勝った。すると、神宮球場での第6戦がシーソーゲームの末にヤクルトがシリーズ2度目のサヨナラ勝ちをして3勝3敗の五分に持ち込んだのだった。下記に1992年の第5戦のスコアを記録したNPBのサイトへのリンクを示す。

 

npb.jp

 

 今年の第5戦で1992年のデストラーデに相当する同点ホームランを打ったのは、今シリーズでずっと不振にあえいでいた山田哲人だった。山田の3ランでヤクルトに傾いたかと思われた流れをジョーンズが止め、オリックスがホームに帰る。

 とはいえ第6戦は京セラドーム大阪ではなく、ほっともっとフィールド神戸で行われる。あの球場には2度オリックスの試合を見に行ったことがあるが、神戸とはいっても山沿いにある。この季節の週末の試合だからデーゲームにすれば良いのにと思うが、テレビ中継の関係だかなんだか知らないがナイターでやる。1994年に初めて西武球場日本シリーズのナイターをやった時も、まだ10月ではあったが寒波がきて、関東平野の化なりの奥の方にある西武球場はずいぶん冷えたはずだ。今年も寒波がきていてしかも11月下旬だ。そんな中、オリックスは山本由伸がまず間違いなく先発登板する。しかしヤクルトの先発はわからない。奥川恭伸が今年ずっと中10日前後で登板していたのは、千葉ロッテの佐々木朗希についてもいえるが、高校野球時代に登板過多気味で故障持ちだからではないかと思われる。その奥川を「極寒」の神戸で中6日で先発登板させるのか、それとも初めから7戦勝負を覚悟して高梨か金久保でくるのか、はたまた奥川と高橋奎二の順番を入れ替えて高橋でくるのか、いろんな可能性がある。

 だが、どの選択肢をとっても、相手の山本由伸が手強いことには変わりはない。7戦勝負になる可能性が高いのではないか。