kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

4人区の参院選大阪選挙区で「野党共闘」を強要するなど愚の骨頂。共産・立民・新選組がそれぞれ候補を立てて「打倒維新」を競い合うべきだ

 前々から苦々しく思っているが、大阪の野党支持者たちの間には「負け犬根性」がはびこっているようだ。

 

 

 上記はツイッター政治おじいちゃんお化け氏ではなく、氏がリンクして下さった弊ブログの記事に対するいちゃもんのスレだ。それを見ながら思い出したが、2019年の参院選でも4人区の大阪選挙区に共産党が候補を立てるのに、立憲民主党が候補(亀石倫子)を立てるとは何事かと息巻いていた人たちがいた。その中にはオザシンだの「ヤマシン」だのが多数いた。

 私は4人区で「野党共闘」なんて馬鹿じゃないか、共産と立民が1議席ずつとれるように切磋琢磨するのが当たり前の姿じゃないかと思ったが、大阪の「野党共闘」信者たちは、強大な維新の前に萎縮しているように見えた。参院選では共産候補も立民候補も落選したが、これを「共倒れ」だとは私は思わなかった。

 山本太郎の某新選組参院選の大阪選挙区に独自候補を立てるのは当然だ。2019年の参院選で立民の亀石候補擁立を批判したり、今に至るも大阪選挙区で「野党共闘」を求める人たちは、自分たちがいかに独善的であるかを知るべきだ。私は普段は山本太郎新選組を全くといって評価しないが、大阪選挙区での候補者擁立の方針を打ち出したことについては、政党としてやるべきことをきっちりやっているだけとはいえ、これを評価する。来年の参院選では共産・立民・新選組の3候補がそれぞれ立って、維新批判を競い合えば良い。そのうちいずれかの候補が当選すれば、落選した党にも大いに刺激になるだろう。

 何より「維新には勝てない」という思い込みが一番いけない。4人区の参院選大阪選挙区で「野党共闘」を強要するなど愚の骨頂だ。最初から縮小再生産を志向してどうすると言いたい。1議席獲ったところで1対3の負けには変わりないじゃないか。志が低すぎる。

 1987年から2002年までの阪神タイガースじゃあるまいし、負け犬根性はいい加減払拭しなければならない。

「野党共闘」について論じた下山進氏のコラム(「サンデー毎日」)には全然感心しなかった

 黒川滋氏のツイートより。

 

 

 ツイートからリンクされたサンデー毎日のコラムは、1994〜96年*1の自社連立政権に言及している。

 だが1994年と2015年(共産党を含む「野党共闘」が始まった年)とは状況が違う。1994年に自民党は追い込まれていたわけではない。相変わらず第一党だったが、1993年の衆院選のあと、自民と日本新党で連立政権を組む構想があったのが、その橋渡し役になるべき後藤田正晴が入院していたために自民党日本新党とのパイプが細かったところを小沢一郎に突かれて7党連立政権の成立を許しただけだった。ところがいざ細川政権ができると、三度の飯より権力闘争が好きな小沢が社会党とさきがけを邪険にして社会党が連立を離脱したために、その隙を今度は自民党が突いたものだ。

 2015年はその状況とは全く異なり、小沢の尽力で衆院選に導入された野党は、もはや「共闘」しなければ選挙を戦えなくなったので「野党共闘」が行われた。これにも小沢一郎が関与していたとされる。「大きな塊」を作るのが小沢の持論で、これはそうしなければ小選挙区制の選挙には勝てないからだ。

 この「塊」を解体すると、自民党には非常に都合が良い。労せずして毎回の衆院選に圧勝できるようになるからだ。だから、コラムで批判された読売新聞が「野党共闘」を解体しようと躍起になっている。

 月刊『Hanada』に載った松井孝治の文章など、その引用部分を読んでも、現在の政治の状況と何の関係があるのかさっぱりわからない。

 また、コラム末尾に書かれた社公合意(1980年)も現在の状況とは全然違う。あれは、1972年の衆院選で躍進した共産党が、1976年の衆院選では戦術を誤って大敗したものの得票率は減らしておらず、1979年の衆院選で1972年の躍進時をさらに上回る議席を獲得したことに危機感を抱いた社会党が「社共共闘」を放棄して「社公路線」に走ったものだ。つまり、自党の主義主張よりも、共産党との差別化を強調するという手前勝手な路線に社会党が走ったものであって、当然のようにその後の社会党は凋落の一途をたどった。これは当時の社会党の自業自得でこそあれ、「野党共闘」に追い込まれた10年代半ば以降の野党が置かれた状況とは全く異なる。

 つまり、80年の社公同意や94年の自社さ連立政権時代との「差異」こそ問題にされるべきであって、現在は今回の衆院選によって自民党の独裁をさらに進めるような惰性力をつけてしまったところに、80年代や90年代どころではない、本当に深刻な問題があるのだ。

 私には、下山進氏のコラムは「良い記事」どころか「ノーテンキな記事」としか思えなかった。

*1:コラムには「98年」とあるが正しくは96年だろう。同年11月発足の第2次橋本龍太郎内閣では、社民党とさきがけは連立内閣から外れて閣外協力に回ったからだ。

日本シリーズ第4戦は石川雅規のセ・リーグ最年長勝利でヤクルトが王手

 昨日(11/24)の日本シリーズ第4戦は帰宅したらテレビ中継が終わっていた。シリーズ中でももっとも試合時間がかかる試合になりそうだと思われたのにもしかしたら、と思ったら案の定で、中1か月(だよね)で登板したヤクルト先発の大ベテラン石川雅規オリックス先発の23歳の山崎颯一郎がともに好投し、両チームの打線はふるわないという試合展開で、5回までヤクルトがサンタナの2号ソロで1対0とリード。6回表にそのサンタナのエラーで追いつかれたが、その裏にオリックスの中継ぎ投手が4試合連続で失点した。決勝打はオスナのヒットで、7回表からは石山泰稚、清水昇、マクガフが1イニングずつを抑えた。第1戦で一死も取れずに3失点してサヨナラ負けしたマクガフは、この日も一死から吉田正尚にヒットを許したが逃げ切った。両チームとも 四番打者のホームランはあるもののクリーンアップが当たっていない。

 石川雅規の勝利投手(6回1失点だが自責点0)は正直言ってうれしい誤算で、同じ東京ドームで行われた10月23日の読売戦で20年目にしてプロ入り最短の3分の1イニングでKOされたり、その前の神宮での中日最終戦で5回二死から連打を浴びて逆転負けしたりしたのが嘘のようだ。さらにその前の阪神との首位攻防戦で、4回にエラー絡みで逆転されて降板したが、大きなプレッシャーのかかったあの試合で打たれたことからくる疲労が、そのあとの試合で登板を重ねる毎に投球内容が悪くなった理由かもしれない。休養が十分にとれて、かつ調子も良ければまだまだ良いピッチングができる投手だということだ。今年は2年目の奥川恭伸が1試合先発したら登録抹消というパターンで登板間隔を開けていたが、来季は奥川と石川の登板間隔が逆になるかもしれない。かつての中日・山本昌とはがたいが違うから、彼と同じというわけにはいかない。

 しかしその山本昌もできなかった40代での日本シリーズ勝利を石川は記録した。6年前にはヤクルト球団史上初めて東京ドームで菅野に勝つ試合の勝利投手になって*1、優勝争いの直接対決を制したが(あの試合で事実上優勝争いに決着がついた)、日本シリーズでは2戦2敗だった。山本昌が43歳で達成した200勝は正直言って苦しいから、何か山本昌に勝つものがほしいとは前々から思っていたが、日本シリーズでの勝利山本昌にはないので(通算0勝4敗)、石川はついに山本昌に勝つ勲章を手にしたことになる。

 しかし、石川の勝利は最年長勝利のプロ野球記録ではなく、セ・リーグ記録だった。ああ、どうせ若林だろうなと思ったら案の定で、第1回日本シリーズの1950の第1戦、つまり日本シリーズの最初の試合で毎日オリオンズ若林忠志が42歳8か月で勝利を挙げていた。11月22日に神宮球場で行われた試合で、若林は延長12回を完投していた。

 

npb.jp

 

 この若林は1リーグ時代にはタイガースの名選手だった。ハワイ出身の日系2世だが、両親とも日本人だった。プロ入りの際にはジャイアンツからの誘いを断ってタイガース入りした。2リーグ制になった時に毎日がタイガースから大量の選手を引き抜いたが、その1人である。若林が持っていた最年長記録はほとんどが山本昌に破られたが、日本シリーズの最年長勝利記録は残っている。石川は来年の日本シリーズにも出て勝利投手になれば若林の記録を上回ることができる。

 シリーズはヤクルトが3連勝で3勝1敗として王手をかけた。第5戦のヤクルト先発は高梨が予想されていて、一方のオリックスは山崎福也が予想されるが、山本由伸の可能性もある。第5戦に先発すれば第7戦のリリーフ登板も可能だ。星野仙一のように第6戦で打たれた田中将大に6失点完投させて(投球数160球)第7戦に救援させたなどというのは論外で、あの起用で田中に大きなダメージを与えた可能性があるが、第1戦に先発したエースを第5戦に先発させるくらいは許される投手起用だろう。

*1:ヤクルトはその後も東京ドームで菅野に勝ったことがないはずだ。つまりあの1試合にしか勝っていない。

小沢一郎が自らの選挙区落選を「国民のせい」にしていた

 この件は知らなかった。

 

 

globe.asahi.com

 

 以下、本記事の論点に関係する部分のみ引用する。

 

また同様に、野党のある大物政治家は小選挙区で落選したことを受け、「政治のレベルを決めるのは国民。多くが腐敗を容認するなら、そういう国になる」と、「自分を落選させた国民の政治レベルは低い」とも取られかねない発言をしてしまい、同様に炎上を招いている。

かつて与党の幹事長まで長く務め、自他ともに認める”政界一の大物”の発言だっただけに、こちらも多くの人に衝撃を与えた。

 

出典:https://globe.asahi.com/article/14484970

 

 この「野党のある大物政治家」が小沢一郎であるらしい。

 小沢自身が腐敗しているのを棚に上げて、との言い方もできるが、それよりも「終わったな、小沢」の一語で片付けられるべき一件だろう。

小川淳也を引き合いに出して山本太郎を持ち上げる田中龍作の絶望的な政局勘のなさに呆れる

 某組応援団界隈では、少し前とは打って変わって小川淳也枝野幸男に変わる立民のメインターゲットに仕立てようとする動きが起きているようだ。これは小川の持つポピュリスト性が山本太郎と被り、マーケットを食われかねないという危機感から出ているであろうことは想像に難くない。

 

 

 山本の組の支持者たちの階級構成がよくわからないのだが。聞くところによると、某組に150万円をポンと献金する人たちが結構いるらしくて、リベラル・左派系の有閑階級からの支持が結構厚いんじゃないかと私は疑っている。

 

 

 だよねえ。民主・民進系のパイなんてそんなに大きくないんだから、無党派層に食い込みまくって大阪を制した維新、今回の衆院選では三大都市圏への脅威的な支持の拡大を見せたあのにっくき維新をメインターゲットにして経済政策の論戦を活性化させるのが某組にとって一番の「成長戦略」だろうと私は思うけどね。

 あんな田中龍作みたいな応援団は早く切り捨てた方がいいよ。まあ、田中が勝手に応援しているだけかもしれないが。ああいうのは本当に百害あって一利なしだ。絶望的なまでに政局勘が欠けている。何より、8年前に田中が比例代表制をdisったことに典型的に見られる通り、あの人はどうしようもなく無知だ。

山本太郎代表「維新を倒さなきゃだめだ」…参院大阪選挙区で独自候補擁立へ(読売)

 山本太郎、やっと気がついたか。

 

www.yomiuri.co.jp

 

山本太郎代表「維新を倒さなきゃだめだ」参院大阪選挙区で独自候補擁立へ

2021/11/21 15:49

 

 れいわ新選組山本太郎代表は20日、大阪市内で支援者ら向けの集会を開き、来夏参院選の大阪選挙区(改選定数4)で独自候補を擁立する考えを明らかにした。山本代表は「大阪で立てない理由はない。維新を倒さなきゃだめだ」と述べた。

 

(読売新聞オンラインより)

 

出典:https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20211121-OYT1T50067/

 

 乱立は維新を利するだけという意見もあるが、私は同意しない。複数の当選者が出る参院大阪選挙区のような選挙区には、候補者を擁立しない方がおかしい。「野党共闘」がドグマになってはならない。

 某新選組の強みは、大石晃子が実践している通り、維新と同じ土俵に降りてバトルを展開できるところにある。山本太郎が腹を括って維新とのバトルを展開するのであれば、激しい言い合いの中から維新の正体が初めて浮かび上がる。

 問題は、山本太郎が「打倒維新」にかける「本気度」をどこまで見せるかだろう。これまでは、言っては悪いが山本に本気で維新と戦う気があるのか疑問だった。先の衆院選でも、大阪の選挙区から立候補してはどうかとの池戸万作の提案に山本は耳を貸さず、ひたすら東京8区にこだわった。

 山本の本来のキャラクターからいっても、維新とのバトルには向いている。やや遅かったとの感は否めないが、今後を注視したい。

日本シリーズ第3戦、3度の逆転劇でヤクルトが連勝

 日本シリーズ第3戦は3度の逆転が起きるシーソーゲームでヤクルトが連勝した。

 ヤクルトが西武とやった1992年の第6戦を思い出したが、あの試合は5度の逆転があった上に9回表に秋山幸二の同点打があり、延長10回裏に秦のサヨナラ本塁打で6度目の逆転劇を阻止してヤクルトが勝ったのだった。さすがにその試合には及ばなかった*1

 

npb.jp

 

 しかし今日の第3戦は近年の日本シリーズでは屈指のシーソーゲームだろう。3度の逆転くらいならそれなりにありそうだが*2、1993年以降のシリーズではあまり思い出せない。2015年に唯一ヤクルトが勝った第3戦(山田哲人が3打席連続本塁打を放った試合)はどうだったかと思って調べてみたが、逆転は2度だけだった。ことに最近はパ・リーグが毎年セ・リーグを圧倒していたので、33対4とか26対4とか同一カード8連敗とかそんな話ばかりが思い出される。

 今まで一番面白い日本シリーズだと思ったのが前記の1992年だが、今年も第3戦までは結構いい線を行っていると思う。

 そうそう、マクガフが抑え切った試合の生中継をやっと見ることができた。思い出したが、東京五輪の野球の決勝戦でマクガフ(アメリカ)がダメ押し点を取られた試合を終盤戦だけ生中継で見ていたのだった。へそ曲がりの私はあの試合が面白いとは全く思わなかった。でも凶の試合は面白かった。両チームともミスも好プレーもあり、紙一重の差でヤクルトが勝ったのだった。勝負は時の運。明日以降どうなるかはわからない。

*1:公式戦では2004年だったと思うが、横浜スタジアムの横浜対読売戦で6度の逆転劇があった試合を、あまりのスコアの面白さのために覚えている。確か5回まで横浜が1対0でリードしていた試合だったのが、6回と8回の表裏で3点ずつを取り合い、9回表裏に4点ずつを取り合って11対10で横浜が逆転サヨナラ勝ちしたのだった。なぜか山陽放送がTBSのネットを受けてデーゲーム中継をやっていたので見てしまった。

*2:読売が出たシリーズなのであまり言及したくないが、1983年の第3戦と第6戦にそれぞれ3度の逆転劇があった。