kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

各種世論調査を見ても、東京15区で圧倒的に強いのは、立憲民主党と共産党が応援する女性候補予定者です。乙武氏や国民民主党に関心持っていただけるのはありがたいのですが、「保守派」の皆様、本当に勝ちたいなら、そちらの対策をされてはどうですか。こっちも必死です。この選挙は甘くありませんよ。(玉木雄一郎のX)(呆)

 民民(国民民主党)に関するXの噂を拾う。下記は、民民が乙武洋匡を推薦すると発表した時に、Xにはまだまだ大量にいるらしいネトウヨ*1からかなり長い時間にわたって執拗な攻撃を受けた件に関するものだろう。

 

 

 

 

 おかげで、あの頼山陽だか飯山満だか紛らわしい名前の人の声、ネットの動画で生まれて初めて聞いてしまった。この人の動画が目に入ったのも生まれて初めてだ。飯山は民民を罵倒していた。

 それにしてもネトウヨ(極右)たちは民民が飯山を推薦してくれるのではないかと期待していたのか。空いた口が塞がらない。

 

 

 上記Xからリンクされた下記玉木のXにも直接リンクを張っておこうか。少しでも玉木に容認的な意見を吐く人に対して反論する材料として使えるかもしれない。

 

 

 上記玉木のXもネトウヨから総攻撃を受けていることはいうまでもないが、それらはリンクしない。敵の敵は味方というわけにはいかない。あくまでどっちも敵だ。

 

 

 これは本当にその通りで、玉木は昔から、それこそ民主党政権時代の2011年か12年くらいから小沢一郎に激しくすり寄っていた。あの鈴木哲夫が執筆陣に加わっていた『サンデー毎日』で肯定的に評価されていたので、その頃から私は玉木を激しく嫌っていた。当然ながら、玉木はオザシン(小沢一郎信者)からの支持は結構手厚かった。同様にオザシンたちにそれなりの信認を得ていた政治家として、他に細野豪志がいる。

 民民は敵認定するほかない政党だ。もちろん維新も(都)ファも。

*1:私はほぼ9か月Xにまともにアクセスできなかったので全然知らなかったが、Xにはまだまだ、それこそヤフコメ並みにネトウヨが大量に残っていることを思い知らされた。

少なくとも「ネット論壇」界隈で日本版MMTの議論はすっかり下火になっているように見える。MMTのお題目を唱え続けて「野党共闘」を拒否する山本太郎を『しんぶん赤旗』が批判したのも、共産党がMMT政党としての新選組を見限ったことを意味するのではないか

 下記記事のコメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ぎすぎす

山本-枝野の関係性について、ブログ主とこたつぬこ氏は主張が異なると思います。それは、山本-野田の関係性への見解の相違にはっきり現れています。

こたつぬこ氏は、野田氏が消費税増税の三党合意の立役者だから、消費税減税原理主義のれ新からすると攻撃対象、と言いたいのでしょう。つまり、(経済・財政)政策の違いによる対立と言っているわけで、枝野氏についても同様に2021年衆院選の時の野党共闘で消費税減税の踏み絵を踏まなかったことが対立の根源だ、という見解に相違ありません。これはブログ主の言う、
>それは「希望の党」騒動で枝野がヒーローになったからだ。本当は俺がなるべきヒーローに枝野がなりやがった、許せない。
という、よく言えばライバル意識、悪く言えば妬み根性による感情的なしこりとは全然別次元の話です。
じゃあブログ主の言われるように、手塚仁雄氏はどうなんだ、というので、そういえばこの人の見解を見たことが全然ないなと思ってweb検索してみたのですが、あまりの振れ幅にちょっと笑ってしまいました。

2012年
https://www.t440.com/%E5%86%85%E9%87%8E%E5%B8%AD%E3%83%BB%E5%A4%96%E9%87%8E%E5%B8%AD/2012%E5%B9%B412%E6%9C%883%E6%97%A5-%E5%86%85%E9%87%8E%E5%B8%AD%E3%80%8C%E5%AE%98%E9%82%B8%E7%A7%98%E8%A9%B1%E3%80%82%E6%B6%88%E8%B2%BB%E7%A8%8E%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E6%B1%BA/
>野田さんとも何度も官邸で議論したけど、最後に言うんだよ。『ヨッシーさぁ、次の選挙より、次の世代のことを考えようよ』ってね。『ずっと棚上げしてきたんだろ、自民党が』その時、ストンと腑に落ちたんだよな。子どものことが頭に浮かんでさ、そうだ、誰かが覚悟を決めないと、政治は動かないんだって

2021年
https://mainichi.jp/senkyo/49shu/meikan/?mid=A13005001001
>問13:現在10%の消費税率について考えに近いのはどれですか。
>回答:引き下げるべきだ
山本氏にしてみれば「改心した」ということなのかもしれませんが。しかし子どものための覚悟はどこに消えてしまったのでしょうね。

 

 こたつぬこ(木下ちがや)氏は権力欲や権力闘争のことを言っているのではなく、経済政策のことを言っているのだとのご指摘ですが、そうかもしれません。私がXに再びアクセスできるようになったのは、アカウントを開設した数日前からで、その間こたつぬこ氏のXの他の発信者とのやりとりはほとんど見ていませんから、その間に氏がどういう論争をしていたのかもよく知りませんし。

 今回の山本太郎共産党しんぶん赤旗)の応酬で、山本が相変わらずの日本版MMTのお題目を繰り返し、わが組の経済政策に乗れない党とは組めないと言ったのに対し、しんぶん赤旗共産党は正統的な再分配の立場に立つ、それに対して新選組は安部政権の経済政策(例のカタカナ6文字)をかなりの程度積極的に評価する立場に立っているではないかと書いていた、私はそのように解しました。

 この議論では、私は基本的にしんぶん赤旗の側に立ちます。

 山本が日本版MMTにかぶれて以来、彼は「消費税減税」ないし「消費税廃止」にアピールを特化する戦術をとりました。それで共産党社民党などが組の味方であるかのような印象操作を行い、それが「ネット論壇」では効果をずっと発揮してきたわけです。                   

 しかし、私の見るところ新選組の経済政策の行き着いた先は、2022年秋にイギリスのエリザベス女王が亡くなった頃にごく短期間だけ政権についていたリズ・トラスを組の経済政策のブレーンと目される長谷川羽衣子が発したトラス絶賛のXでした。

 つまり、新選組の経済政策は、外形的には保守政党経済右派と変わらなくなっていると私はみています。現に山本太郎は元自民党安倍派で今では新党くにもりに属する安藤裕と非常にウマが合います。

 一方、経済政策で野田佳彦枝野幸男を同じ括りにする発想の方が、私には全く理解できません。こたつぬこ氏がそういう考えをしているかどうかは知りませんが。

 18年間のブロガー生活の初期に私が注目したのは、枝野がキヤノン偽装請負を国会で厳しく追及した頃でした。当時の私は枝野を松下政経塾出身と誤認していたくらい何も知らなかったのですが、ゴリゴリの経済右派とばかり思っていた枝野にそういう面があったのかと認識したのでした。それが2007年頃ですかね。

 一方の野田佳彦はずっと「ネオコン」の括りに入れて良い人でした。彼の財政政策の基本は、MMT界隈からも目の敵にされている神野直彦氏なども批判する「財政均衡至上主義」でしかありません。2011年に成立した野田佳彦政権はそういう性質の政権であって、私は当時から彼を「野ダメ」と呼んで批判していました。少し前に、宮武嶺さんが私に「野田佳彦小沢一郎よりは高く評価していた印象がある」と書かれていましたが、それはおそらく宮武さんがオザシン(小沢一郎信者)たちの宣伝を真に受けてしまわれたための事実誤認であって、私が野田佳彦を、彼が真面目人間であること以外の点で肯定的に評価したことは一度もありません。その真面目な性格に関しては、真面目な人が間違った信念を持ってしまっただけになおさら性質が悪いと何度か論評したことがあります。

 枝野幸男は本質的には保守政治家であって、新自由主義の問題を認識して姿勢を改めたのが2000年代のことだったいう意味のことを以前も言っていたので、保守政治家としての限界は明らかですし、新自由主義の問題点の認識も遅すぎるとは思いますが、でもこの人には流れ(風)を読む能力が一定程度あるとずっと思っていました。たとえば2010年代の長い安倍政権時代に、金融緩和政策は政権を取ってもすぐには変えないと言っていたことをブログ記事に取り上げ、肯定的に評価したことがあります。

 だから2017年に小池百合子枝野幸男を「排除」した時、えっ、小池は枝野を「排除」してくれるの、ラッキー!と大いに喜んだものでした。昨日目にしたXの中に、小池に枝野排除を進言したのはおそらく樽床伸二だろうと書いたものがありましたが、この樽床というのは2010年6月の民主党代表選で小沢一郎に推された右派新自由主義者です。小沢はそんな樽床を「社民党にも理解される人を」と言いながら推薦したのでした。今回、小池が乙武洋匡を自公民に押しつけようとした時に思い出したのは、この例や2011年民主党代表選に「原発の守護神」と私が呼んでいた海江田万里を「小沢ガールズ」たちに押しつけたなどの事例でした。小沢にしても小池にしても、自らが共闘相手だの配下の者だと見ている相手に対し、一定程度コケにした時にどこまでついてこられるだろうかと試す性癖があるように見受けられます。私はそこに権力者の奢り以外の何物も見出せません。

 「希望の党」騒動の一件に話を戻すと、新党結成を迫られた肝心の枝野が即決できませんでした。「枝野立て」の声が澎湃として湧き上がる中、1日置いて旧立憲民主党を立ち上げて臨んだ衆院選では、選挙戦が進むほどに立民の躍進と希望の党の没落が進んだことは記憶に新しいですが、東京15区には希望の党から柿沢未途が立ったので立民の候補は出ませんでした。当区に立民の地盤が弱い理由の一つはこの時のいきさつが関係しています。だから、まさか当区から立民の候補が衆院補選に出て有力か、もしかしたら本命かと言われるような事態になろうとは、夢にも思いませんでした。

 私は旧立民が発足した時に一定の期待はかけつつも、同党のリベラル勢が枝野の保守政治家としての限界を乗り越えることを望んでいました。しかし2021年の衆院選結果を受けた代表選で元希望の党泉健太が選ばれ、期待とは全く逆の方向に進み始めた時にはひどく失望しました。同じ思いの人が少なくなかったからこそ、2022年参院選で立民は前年の衆院選で得た比例票のおよそ3分の1を流出させてしまったのではないでしょうか。しかしこの選挙での立民の大量流出は、三春充希氏があれほど強く訴えたにもかかわらず、立民支持者の大半は「アーアー聞こえなーい」式の反応しか示していないように見えます。その組織防衛志向の強さは、共産党とその支持者のそれとほとんど変わりません。

 ところで現在は2010年代とは経済状況も一変しています。ところが先日の「野党共闘には加わらない」との声明は、2010年代から認識が全くアップデートされていないことを思わせます。日本版であるかどうかは問わず、(私がその界隈には近づかないと決めている)MMT理論は仮説に過ぎないはずで、物価が動き始めた現在、その仮説の正否が問われるのはこれからのことでしょう。

 でも山本太郎に見られるのは(日本版)MMT金科玉条として信奉するスタンスだけです。そんな主張と正統的左翼の共産党とでは比較にならないでしょう。今回、しんぶん赤旗が紙面で山本(新選組)を批判したのも、MMTはもう現状に合わないとの判断があったからではないかと推測しています。

 それに、いくらネット検索をかけても、MMTまわりの議論はすっかり下火になっているとしか思えないんですよね。もちろん専門筋ではまともに議論されてるんでしょうけど、少なくとも「ネット言論」界隈にそれが降りてくる状況にはないのではと。

 何より、自民党の足腰がすっかり弱った現在の政局は、戦国時代のような様相を呈し始めています。そんな時代だから、特に国民民主党玉木雄一郎)に露骨にみられるような、権力者たちが自らの欲望をむき出しにするような状況になっているのではないかと考えています。それと同じことが新選組まわりでも起きているのではないかというのが私の認識です。

 右からも左からも総攻撃を受けた玉木は突然「政策が一番大事だ」とXで言い出したようですが、現在は政策が政局の方便に使われるだけの時代になっていると思います。

広島でも「とある野党第一党の女性国政候補は、一度負けただけで、総支部長を下ろされてしまった」例があったらしい(『広島瀬戸内新聞ニュース』より)

 今回の衆院東京15区補選で小池百合子一派が「やらかした」今、警戒すべき敵はその小池一派+民民連合軍が応援する乙武洋匡、維新の金沢結衣、それに手塚仁雄が増長させたのではないかと私が疑っている須藤元気の3陣営ということになるが、中でも「5年弱で1万5千回辻立ちした」(つまり活動開始は2019年と確定できる)という金沢をもっとも警戒している。ただ、私自身が金沢に遭遇したことはただの一度もない(ひと頃はあの柿沢未途には何度も遭遇したものだ)。

 その金沢が3月26日に下記のXをポストしていた。

 

 

 金沢のプロフィールを見ると、2013年から19年まで大阪で過ごしていたとのことで、その期間に維新に推進したのだろう。上記Xからもわかる通り、維新にありがちな新自由主義と極右の二刀流の人のようだ。

 上記金沢のXは、下記X経由で知った。

 

 

 私も金沢は「乙武や須藤とかより全然手強い」と思う。

 2021年衆院選で、一時は柿沢未途と競り合うとの情勢調査結果もあった井戸まさえ氏が結局比例復活もできなかったのは、自公批判票の相当の部分を金沢に食われたからだと思っている。そりゃコロナ禍以前から地道に活動してきた金沢に食われても仕方ないと思ったが、負けたあとの落下傘候補に冷たい立民の体質を表す事例は、少し前に広島でもあったようだ。

 下記は広島瀬戸内新聞ニュースの記事。ブログ主のさとうしゅういち氏は新選組系の人だが、かつては共産党に近かった。

 

hiroseto.exblog.jp

 

 以下引用する。

 

筆者・さとうしゅういちも、2017年~2021年3月まで、地域の「市民連合」の幹部も拝命し、野党共闘による政権交代を図ったこともあります。しかし、なかなかうまくいかない。

それはいったい何故か?

 

野党にも、実は、自由闊達な議論、党内デモクラシーというものが弱いからではないのか?

 

一部の「エライ人」中心の仕組みや体質が染みついているのではないか?

その結果として、党内に不満が鬱積していく。また、政策や戦略も十分に練り上げられてこない。

 

また、これは広島の特殊事情かもしれませんが、特に野党の「エライ人」が、「外部のお気に入り」の人ばかりを重く用いて、「地道に頑張ってきた人を大事にしない」ということもあるのではないでしょうか?

とある野党第一党の女性国政候補は、一度負けただけで、総支部長を下ろされてしまいました。

その方は他県から事実上落下傘で来られた方ですが、それでも、県内で3年間頑張って来られたわけです。

一回敗けただけで、候補を外されるというのはどういうことか?!あまりにも人の使い捨てにもほどがあります。

 

あるいは、これは、野党第一党よりは、野党第一党との共闘を重視しておられる日本最古の左派野党に主に当てはまるのですが、自分たちの言うとおりにならない若手・中堅を、党内外問わず、押さえつけようとする体質を非常に強く感じます。

 

(『広島瀬戸内新聞ニュース』2024年4月10日)

 

URL: https://hiroseto.exblog.jp/30889503/

 

 引用文中2箇所を赤字ボールドにしたが、その2箇所目の文章を読んで、一瞬東京15区の井戸まさえ氏のことではないかと思った。「県内」という言葉から、ああ、広島でも似たような話があったんだなということがわかったが。広島でも、やはり衆院選に一度負けただけの候補が総支部長から下ろされた件があったようだ。調べてみたところ、広島3区で2021年衆院選に落選したライアン真由美氏のことかもしれないと思った。広島3区は確かに他の人が総支部長に就任している。

 立民では枝野幸男から泉健太に代表が交代したあと、総支部長に再任されない落選候補が多くいたことは弊ブログで繰り返し取り上げてきた通りだ。泉は代表選での公約に反して、総支部長の再任をなかなか進めなかった。たとえば昨年初めの時点では岐阜県ではたった1人しか再任されていなかったが、その1人が自民党に行った今井瑠々だった(呆)。これらの事情について調べた過程で、泉がそれまで旧立民系が大半を占めてきた総支部長を次々と旧希望系その他に差し替えていることを知った。組織内ではそのような権力工作が行われるのは考えてみれば当たり前の話ではある。しかしそれに対して、たとえば旧立民系の人が旧希望系を批判するというごく当たり前のことさえ許されないような空気が党内に醸成されているようでは、民主的な組織であるとはとうていいえないだろう。

 ライアン真由美氏は千葉県から広島にやってきた人のようだ。FaceBookを見ると、昨年9月に立民の広島県連幹事を退いたらしい。私は以前、さとうさんのブログで氏が推薦されていたのを見た記憶があるから、おそらく立民の中にあってもリベラル系の人だったのだろう。しかし広島は私が住む東京東部以上に保守が圧倒的に強い。差し替えられた総支部長がどういう人なのかは全く知らないが、あるいはライアン氏(出遅れているスワローズの投手とは関係ない)では保守票が獲得できないとかいう理由でより保守寄りの人に差し替えられたのではないかと疑ってしまう。

 前回の衆院選東京15区で敗れた井戸氏についていえば、同じ都内であるとはいえ落下傘でやってきた候補が2年間地元で活動していた金沢氏に票を食われても仕方なかったのではないか。

 それよりも、求めても再任されない経緯を井戸氏がXで発信したことが、某T衆院議員を含む立民都連の逆鱗に触れたのではないかと疑ってしまう。そしてあれほど井戸氏に同情していた泉健太支持のXerもすっかり沈黙してしまった。なんだかなあと思わずにはいられない。

国民民主、乙武氏へ推薦決定 衆院東京15区、都民ファとの連携重視(朝日)/自民は東京15区補選の「不戦敗」が確定

 結局、衆院東京15区補選に自民党は公認はおろか推薦も出せずに終わった。不戦敗確定である。

 悪評紛々の乙武洋匡だったが、さすがに小池百合子が助け舟を出した。つまりまず地域政党都民ファ◻︎ストの会が乙武に推薦を出し、自民党から推薦が出ないと見たからかどうか、国政政党のファ◻︎ストの会からも推薦が出た。このあたりは馬鹿馬鹿しい話で、乙武は3月28日にファ◻︎ストの会の副代表に就任している。

 自民党は結局乙武を推薦しなかったが、江東総支部の猛反発に配慮したとのことで、執行部が一種の詫び状を出していた(要するに選対のドリル小渕優子が自らの失態を認めたわけだ)。その江東総支部で、私が国政選挙への出馬を警戒していた山崎一輝が7月7日の都知事選と同日に行われる都議補選に出馬すると内定したとの情報を、コメント欄にてラヴェンダー・ホリフィールドさんに教えていただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ラヴェンダー・ホリフィール

山崎一輝ですが、本人の3日のXによると
「7月7日の東京都議会議員補欠選挙自由民主党公認を決定致しました」とのこと、、、

ちょっと日本語がアレな気がしますね(笑)
私なら「自由民主党の公認を戴きました」とか、少なくとも別の表記にしときますが

これは大濱崎卓真の5日の yahoo 記事で知ったんですが、その記事でも29日擁立の2人が先行してるとのことでした
以後乙武は逆風ばかり、酒井氏は一本化でやや追い風ですが、共産小堤氏の後に新顔が入ってるようですね

根本良輔という29歳の人で、黒川敦彦党の人です
大勢には影響はないでしょう

「憶測の実況コメントはやめる」と書きましたが、まぁ連日だと多すぎるんで日数を空けて、ぐらいにしときます(笑)

あと宮武嶺氏のほうも2記事ともコメは増えてるようですが、月のうさぎ氏如きに「政局ばかり」と言われたって気にせんでいいと思います

あの人も平仮名ハンドルの時はあんなノリじゃなかったと思いますが

現に宮武氏のほうも東京15区より遥かにマイナーな埼玉県坂戸市会議員選を取り上げたりしてます

 

 そういや私もとうとう盗泉の水を飲んでXのアカウントを開設したので、山崎のXにもアクセスできるのだった。

 

 

 伝え聞くところによれば、都議を経て区長を長く務めた亡父の山崎孝明(死去直前にドラ息子の一輝ともどもゴルフ場私物化問題を文春砲にぶっ放された人だ)に倣ってか、一輝は国政には出たがらないとの話は聞いたことがある。しかし支持者たちの間では彼の国政進出への待望論が強くあるようだし、中には消極的な一輝を国政に引っ張り出すのが萩生田光一の仕事だろ、などと書いた人間までいるので警戒を怠らずにはいられない次第。もっとも山崎一輝は世襲貴族の一員とはいっても下級貴族のようなものだから、安倍一族だの小渕一族だのに対するほどの強い嫌悪感はこちらも持っていない。

 一輝は昨年4月の区長選に出る前は都議だったので、この補選は彼自身の区長選出馬に伴うものだろう。選挙ドットコムを見ると、「予想される顔ぶれ」に載っているのは今のところ彼だけだ。

 

go2senkyo.com

 

 自民党乙武の推薦を取りやめるや、民民(国民民主党)が二転三転だか七転八倒だかわからないが、取りやめたはずの乙武を「やっぱり推薦する」ことにしたらしい。Xの「日本のトレンド」に「国民民主党」がかなり長時間上がっていて、私が見る限り民民はネトウヨの総攻撃にさらされていたが、ネトウヨの宣伝をするつもりはないのでここではそれらは取り上げず、代わりに朝日新聞デジタルの無料記事を紹介する。

 

www.asahi.com

 

国民民主、乙武氏へ推薦決定 衆院東京15区、都民ファとの連携重視

2024年4月12日 21時00分

 

 国民民主党は12日、衆院東京15区の補欠選挙(16日告示、28日投開票)で、無所属での立候補を表明している乙武洋匡氏(48)への推薦を決めた。小池百合子東京都知事が事実上率いる地域政党都民ファーストの会」も推薦を出しており、国民民主は各種選挙でタッグを組んできた都民ファとの連携を重視した形だ。

 

 国民民主は、裏金問題を抱える自民党との相乗りは避けたい考えで、乙武氏を自民が推薦するなら「応援できない」(榛葉賀津也幹事長)としていた。

 

 12日に自民が乙武氏への推薦決定見送りを発表したのを受け、国民民主幹部が乙武氏本人と会い、推薦を決めた。榛葉氏は12日の会見で「都民ファとはいろんな連携の可能性がある」と語った。

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS4D3QB7S4DUTFK01BM.html

 

 ブログ『日本がアブナイ!』には下記のような感想が書かれていた。

 

mewrun7.exblog.jp

 

 笑ってしまうのが、国民党だ。<国民党は、国会で自民についたり、立民についたりするコウモリ政党なのだが。ここでも、同じようなことをやっている。^^;>

 

 都議会で都ファと連携している国民党は、当初、乙武氏を推薦する意向を示していたのだが。自民党が推薦するという話をきいて、「自民と相乗りはできない」と。推薦はやめることに。

 で、立民党の候補を応援することも考えたのだが、共産党が立民候補を応援するとわかって、共産党と同じ候補は応援できないと、こちらもとりやめ。

 で、自民党が推薦を見送ると発表した途端、じゃあ、やっぱ、乙武氏を応援しようと、推薦を出すことに決めたという。(~_~;)

<国民党には、「自分たちの政党と考えが合う候補を支援する」という発想はないのだろうか?(・・)>

 

(『日本がアブナイ!』2024年4月13日)

 

URL: https://mewrun7.exblog.jp/30892217/

 

 その少し前の同ブログにはこんなことが書かれていた。

 

mewrun7.exblog.jp

 

 また都ファと連携している国民党は、当初、乙武氏を推薦するつもりでいたのだが。自民党乙武氏を推薦する場合は、国民党は推薦しないと言い出した。

 

 もしかして、立民党の酒井菜摘候補を応援するかなと思ったら、昨日、共産党が自党が擁立を予定していた候補をおろして、酒井氏を支援する意向を表明。

 国民党は、共産党との共闘を嫌っているため、もしかしたら乙武氏の推薦または支持を考えるかも知れない。^^; <共産党よりは自民党なんだよね。(・・)>

 

(『日本がアブナイ!』2024年4月8日)

 

URL: https://mewrun7.exblog.jp/30888212/

 

 ご名答!

 でも、「もしかしたら民民が酒井菜摘を応援するかも」とは私は毛ほども思わなかった。それどころか、民民が酒井氏を応援することだけは絶対にあり得ないと思っていた。

 ブログ主のmewさんは民民(玉木)が「共産党との共闘を嫌っているため」と書いているが、共産党のことなんか実は玉木にとってはさほど重大ではない。思い起こしていただきたいのは、2019年末にピアノの演奏で玉木と志位和夫とが意気投合していたことだ。しかもそれは玉木側が流したYouTubeの動画だった。

 玉木を動かしている最大の原動力は、「あんたが大将」と散々おだてられていい気になっていた彼が、いつまで経っても本当の「大将」にはなれないことへの怨念だ。なにしろ玉木は、同じ「希望の党」出身で自分より格下だと思っていたに違いない泉健太が立民代表になった時に、露骨に不機嫌な表情をしていた。

 玉木がもっとも敵視する対象は泉健太なのである。

 これは、山本太郎が本当に敵視しているのは枝野幸男だ、とこたつぬこ氏が下記Xで指摘しているのと同様の心理機制による。

 

 

 もっとも、上記Xでこたつぬこ氏が野田佳彦の名前を枝野幸男と同列に挙げていることに関しては私は疑問を持つ。たとえば山本は野田佳彦グループに属する手塚仁雄とは昵懇だ*1。しかし山本は枝野に対しては本気で敵視している。それは「希望の党」騒動で枝野がヒーローになったからだ。本当は俺がなるべきヒーローに枝野がなりやがった、許せない。山本は間違いなくそう思っている。だから、2019年に現元号を冠したあの忌まわしい名前の政党を立ち上げた直後から立民を目の敵にしたのである。そして立民代表が枝野から泉健太に代わったあとは、山本は泉への個人攻撃などほとんどしていないという印象を私は持っている。

 そして上記山本と同様の心理機制によって、玉木は泉が立民代表になったことが許せないのである。だから泉を利することなど絶対にやらない。高橋茉莉氏を立てるから支援しろと立民に迫ったのも、そうやってマウントを取って泉より優位に立ちたかったからである。権力への妄執を持つ人間の心理など、山本であろうが玉木であろうがみな同じだ。そして彼らのような権力の亡者たちこそ、私が嫌ってやまない人間の類型なのだ*2

 なんだかすっかり玉木雄一郎山本太郎の悪口の記事になってしまったが、今日はそろそろ終わりにしたい。とにかく私にとっては「権力者の善意」ほど信じられないものはない。本当は宮武嶺さんのブログ記事でおほめにあずかった、関西出身の私が東京下町の現在住地に地元愛を持つに至った経緯とか、同じブログ記事のコメント欄で私が「ブンむくれて」見せた月のうさぎさんのコメントに書かれていた大阪(私の出身地である)や東京といった都市部と地方との対比についても書くつもりだったが、またの機会に回す。そうそう思い出したが、告示前の現時点で「優勢かも」とみられているらしい*3酒井菜摘さんは福岡・北九州市の出身で(たしかsuterakusoさんの出身地の近くじゃないかな?)、その点では「生まれも育ちも江東区」という須藤元気よりも不利かもしれない。他の候補の中にも江東区出身者はいない。他の有力候補では維新の金沢結衣は(その姓に反して石川県ではなく)神奈川県相模原市の出身だし、乙武は東京ではあるが新宿区の出身だ。全くの泡沫候補である頼山陽だか飯山満だか知らない極右の人は、東京出身であることだけはわかったが、東京のどのあたりかまではわからなかった。私と一番出身が近いのは参政党の吉川里奈で、チラシを見ると大阪府大阪市出身とのことだ。私は大阪府の出身だが、大阪市の出身ではない。

 そうそう、昨夜は酒井氏の選挙事務所に明かりがついていた。また吉川の事務所前には、プロ野球の読売なんとか軍を思わせる忌まわしいカラーの選挙カーが複数止まっていた*4。数日前の夜には、何年かぶりで江東区役所近くにある秋元司の事務所に明かりがついているのを見た。

*1:今回の東京14区の件にしても、手塚と山本の2人が勝手に取引して共産党への根回しなど何もやらなかったから共産が激怒したのである。Xを見ていると、立民支持者は山本の批判ばかりやっているが、それではいささか公正を欠く。この件では明らかに山本と手塚とが共同正犯なのだから、両者をともに批判するのでなければフェアとはいえない。

*2:玉木に敵視されている泉健太も彼らの同類だと思っている。

*3:もちろん情勢は予断を許さない。

*4:関係ないが、昨夜の読売の勝利投手は泉投手だった。一昨年に福岡ソフトバンクホークスで不運な目に遭った選手だが。

酒井菜摘選挙事務所予定地に酒井、長妻昭、宇都宮健児各氏の三連ポスターが貼られていた。2020年都知事選の対決構図が思い出される

 昨日(4/11)の記事で触れた衆院東京15区補選に出馬を表明した酒井菜摘氏の選挙事務所の件だが、昨日の時点ではまだ三連ポスターが貼られていただけだった。その三連ポスターは、酒井候補予定者の両脇を立民都連会長の長妻昭都知事選に何度か出馬した宇都宮健児の両氏が固めている。これを見て思い出したのが2020年都知事選の対決構図だった。

 その前の2016年には共産党が宇都宮氏と決裂して「野党共闘」で民進党山本太郎らと一緒に鳥越俊太郎を担いだが、あと出しジャンケン的に出てきたのかどうかは忘れたが小池百合子に大敗した。この敗戦について民進党内では長島昭久だの前原誠司だの細野豪志だのといった右派が当時代表だった岡田克也の責任を云々し始めたので、切れた岡田が先手を打って党代表を投げ出し、その結果「小池百合子さんの背中を眩しく見ていた」とか抜かした蓮舫民進党代表になった。小池を礼賛するとはなんたることか、と怒った私は、蓮舫代表に対してこのブログで一貫して批判的な論調をとった。その翌年に「希望の党」騒動が勃発した。

 「希望の党」騒動で小池や前原や細野に排除された人たちが軸になって結成された旧立民は、2020年都知事選では「野党共闘」で2016年には共産党から切られた宇都宮氏を、氏とよりを戻した共産党などと一緒に担いだが、それに反旗を翻したのが山本太郎だった。だからこの選挙は小池、宇都宮、山本の3人の争いになったが小池が圧倒的に強いことは戦前からわかっていて、興味の的は2位争いだった。私は2014年都知事選ではそのさらに前の選挙陣営で問題を起こしたことがある宇都宮氏は支持できないけれども小泉純一郎の応援を受けた細川護煕など論外だとして白票を投じたが、当時の白票主義はその後捨てた。2016年には、鳥越俊太郎など支持できないけれども、小池百合子に対する拒否の態度表明は絶対に必要だと思ったので「鼻をつまんで」鳥越氏に投票したが、2020年都知事選では、小池と山本の二候補に対する断固とした「ノー」の意思表示として、今度は積極的に宇都宮氏に投票した。2位争いでは宇都宮氏が山本に勝った。

 その宇都宮氏が酒井氏の三連ポスターに映り込んでいるのを見て、ポスターに酒井氏が候補者に選ばれたプロセスが反映されていることを感じた。

 ネットでちらっと見たのは、革新懇云々という団体、これはおそらくこれまで「野党共闘」で宇都宮氏や鳥越俊太郎らを担いできた人から構成されているのだろうが、どうやら彼らは手塚に、あんな須藤元気なんかを担いでくれるなと申し入れしたようだ。共産党が須藤には乗れないと言ったらしいのもそれを反映しているのだろう。この動きに須藤が反発し、出馬を強行したものだろう。私はこの経緯において、おそらく初動の段階で主体的に動いたのは「生まれも育ちも江東区」という須藤であって、それに手塚仁雄が良い顔をしてしまったのだろうと推測している。つまり、2021年の衆院選東京8区の騒動に続く手塚の失策だったと考えているわけだ。須藤は当然ながら2020年都知事選で立民の都連や当時の枝野執行部を裏切って山本太郎を応援した経緯もあり、山本を頼りにする。しかし山本の配下である櫛渕万里は昨年の江東区長選で酒井菜摘を応援した。つまり山本は補選では須藤と酒井のどちらにも乗れない。ただ心情的には山本は強烈に須藤寄りであろうことは想像に難くない。そのあたりを苦慮した手塚が持ち出したのが東京14区と22区における立民と新選組の選挙区調整であろう。山本側からではなく手塚側からの申し入れであろうと私は推測している。

 これは外形的には明らかに山本が「野党共闘」に傾斜を見せた形だ。しかし、どうやら手塚には独断で話を進める悪い癖があるようだ。2021年衆院選及びそれ以降の東京4区、8区、15区において、候補者たちにろくな説明もしないまま、人間を駒のように動かして当人たちに強い痛みを与えた。これが手塚という無責任な人間の本質だろうと私は考えている。私がもっとも強く嫌うタイプの人間である。ただ、東京15区における井戸まさえ氏の冷遇に関しては、2021年の党代表選で総支部長の早期再任を公約したらしい泉健太の責任「も」絶対に免れ得ないと考えている。ただ、もっとも強硬に井戸氏の再任を拒んだ人間は手塚だったのではないかとの心証を現在は持っていて、泉は維新に東京15区を譲り渡すつもりでも持っているのかという、これまでの私の陰謀論仮説はどうやら間違っていた可能性が高いとは思っている。漏れ伝わる手塚の動きから類推して手塚主犯説に傾いているのである。

 山本は、立民と手を握ったのではないかとの風評を打ち消すためか、野党共闘には乗らないと言明した。それが4月4日頃のことらしく、私はその時点ではXのアカウントを開設していなかったため、この情報をキャッチするのが遅れた。この声明とともに、東京14区での選挙区調整の話がどうやら共産党には伝えられていなかったらしく*1)、こちらに話はしないわ野党共闘に参加しないと明言するわと、いったい何だと腹を立てた結果が、東京14区への候補者擁立内定なのであろう。

 以下、政治おじいちゃんお化け氏のX及び氏のリポストより。

 

 

 これは櫛渕万里にとってはきわめて痛い動きのはずだ。というのは、東京22区は多摩地区なので新選組や立民はそれなりに強いが、下町の東京14区は公明や共産が強くて新選組や立民は弱いからだ。

 共産党新選組のみならず、暴走することがきわめて多いように見える手塚仁雄にも激怒しているのではなかろうか。今回も相当程度に須藤元気を増長させてしまったことは腹立たしい限りだ。選挙区の棲み分けでも共産党を怒らせたということは、手塚の暴走癖は相当にひどいのではないかと疑われる。立民は手塚都連幹事長を一日も早く更迭すべきではないか。

 

 

 これについては、山本には「お前が言うな」というほかない。2020年の都知事選では、あの小沢一郎をも怒らせてしまったほどだ。「相手の嫌がるような擁立」をいつもやってきたのは他ならぬ山本太郎新選組だった。

 まあしかし新選組山本太郎)にせよ共産党にせよ立民にせよ、組織を牛耳る権力者たちの動向(争い)ばかりが注目されて、「組織と人間」に思いを致す人がきわめて少ないことは、昨日も書いたけれども嘆かわしい限りだ。そういや以前、お前は誰に帰依するのか立場をはっきりさせろとコメント欄に書いてきた馬鹿がいたっけな。思い出すだけで腹が立つ。

 今日は紙屋高雪氏の下記ブログ記事へのリンクで締めくくる。

 

kamiyakenkyujo.hatenablog.com

*1:このあたりの拙速さはいかにも手塚らしい。先日の井戸まさえ氏のXからも、手塚が東京8区でも候補者に何も伝えないまま山本との裏工作に突っ走っていたらしいことが読み取れる。

国民民主、乙武洋匡氏の推薦決定を見送る 衆院東京15区補選(毎日)

 昨日は衆院東京15区補選に出馬表明した酒井菜摘氏の選挙事務所が、3年前の衆院選で井戸まさえ氏の選挙事務所に使われた同じ場所に開設されようとしているのを見た。プレハブの建物で、以前は「甲浦(かんのうら)漁港 産地直送」と看板に銘打たれた居酒屋があったがコロナ禍で閉店した。甲浦といえば高知県徳島県との県境から入ってすぐのところにある漁港で、かつては甲浦村転じて甲浦町だったらしいが、1959年に自治体の合併によって東洋町に属するようになった。なんだ、東陽町ならぬ東洋町から木場への産地直送かよと、あのあたりの住民しかわからないネタでひそかにウケていたのだった(当時の居酒屋、現酒井菜摘選挙事務所は地下鉄木場駅近くにあり、東陽町に隣接している)。そういえば3年前の衆院選の時には事務所から出てきた井戸氏から声掛けされたこともあったのだった。こちらは急いでいたし、井戸氏もその日の出陣だったようで、二言三言聞いただけで終わってしまったけてども。昨年の区長選では大久保朋果現区長の事務所開きの日の夕方、区長選で酒井氏らを破って当選した大久保現区長本人と接近遭遇したこともある。このことは弊ブログに以前書いた。なお酒井氏の現選挙事務所は、その前にはダンスの練習場に使われていたようだが、あまり頻繁には使われていなかったのではないか。少なくとも建物から人が出入りしたのを見たことはなかった。

 結局民民(国民民主党)は乙武洋匡の推薦を見送った。自民が推薦するならうちは推薦しないなどとわけのわからないことを言っていたが、自民が何も決める前から推薦を見送ったのは、各党の中で一番早く乙武の推薦を仄めかしておきながらの翻意だ。

 

mainichi.jp

 

国民民主、乙武洋匡氏の推薦決定を見送る 衆院東京15区補選

毎日新聞 2024/4/10 17:01(最終更新 4/10 20:35)

 

 国民民主党は10日、国会内で両院議員総会を開いた。衆院東京15区補選(16日告示、28日投開票)に出馬予定の作家、乙武洋匡氏の推薦決定は見送った。総会後、舟山康江両院議員総会長は「乙武氏から推薦依頼が出されなければ推薦することはない」と語った。

 

 乙武氏は小池百合子東京都知事が主導して擁立し、8日の記者会見では各政党に対し、「推薦依頼を出している事実はない」と述べていた。国民民主は小池氏と選挙協力を進めてきたが、自民党乙武氏を推薦する可能性を懸念する意見がある。玉木雄一郎代表は「自民党との相乗りは想定できない」と説明している。【田中裕之】

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240410/k00/00m/010/222000c

 

 ところが玉木雄一郎らの懸念が解消される可能性が出てきた。

 

www.47news.jp

 

乙武氏の推薦見送り案が浮上 自民、東京15区補選で

2024年04月10日 18時54分

 

 衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)の一つである東京15区補選に無所属で出馬する作家乙武洋匡氏を巡り、自民党内で推薦を見送る案が浮上した。推薦を検討していたが、乙武氏から正式な依頼がなく、関連の手続きを進められないと判断したためだ。過去に報道された乙武氏の女性問題に対し、自民内で反発が出ていることも影響しているとみられる。複数の関係者が10日、明らかにした。支援の在り方は引き続き協議する。

 

 乙武氏については、小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党が設立した「ファーストの会」が推薦する見込み。独自候補擁立を見送った自民は、小池氏が立てる候補に相乗りする算段だった。

 

共同通信より)

 

URL: https://www.47news.jp/10772709.html

 

 普通に考えれば、自民が推薦を止めるなら、もともと乙武に難色を示していた公明も止めるだろう。そうなると、ファ◻︎ストの会単独の推薦になるが、最大の頼みである公明の組織票が得られなければ乙武に勝ち目はない。そうなると、最初から負けがわかっている候補を推薦する必要などないからファ◻︎ストの会も推薦しない。これではどうしようもないから乙武が出馬を取り止める。こんな展開も見えてくるのだが、はてさてどうなることやら。

 ところで、あまり言われないことだが、私は今回の補選の行方を決定するのは、これまでの衆院選柿沢未途に投票していた人たちが誰に投票するかということだと思う。

 彼らこそ江東区政治勢力でもっとも多数を占める人たちだからだ。

 たとえば前回の衆院選では、柿沢は自民党都連が執着していた下村洋史、この極右人氏は立民から藤原規眞氏が立候補を予定している愛知10区から自民党公認で出ようとしてなかなか公認を受けられなかった弱小候補のようだが、その下村の3倍近い得票で圧勝した。私が投票した井戸まさえ氏も健闘したのだが、前回は維新の金沢結衣に反自民票をかなり食われて比例復活はならなかった。私が常に金沢を強く警戒するのは、この選挙で手痛い目に遭った印象が強いからだ。

 ところが柿沢は2014年衆院選では、維新の党という、日本維新の会(旧)と結いの党が合同してできた政党の公認を受けて当選した。つまり金沢とも一定の親和性がある。しかしその後維新の極右系と分化して民主党と合流した民進党に属したし、例の「ごまかすために雪を食った」酒気帯び運転で議員辞職した都議の頃には民主党に属していたから、旧民主系とのパイプもある。自身は希望の党に行ったものの、民民には行かずにしばらくは無所属で、2019年に酒井菜摘氏が初当選した区議選では、立民の候補にもしきりに接触していた。酒井氏とも一度会ったことがあるはずだ。当時私は、酒井氏はあんな奴には近づかない方が良いぞと、自分は立民でも共産でもない候補に投票することに決めていたくせに気を揉んだものだ。幸いにも酒井と柿沢は一度会っただけで終わったようだ。あの当時、柿沢は立民入りでも画策してやがるのかと強く警戒していたが、結局柿沢は立民には行かずに自民党に行った。でも以上の経緯があるから、柿沢の票は乙武にも酒井氏にも須藤元気にも流れ得る。しかし一番想定しにくいのは単なる極右系、つまり今回は出ないままに終わるのかもしれないけれども山崎一輝が属する自民党安倍派、頼山陽だか飯山満だか紛らわしい名前の人などといった極右系に流れることだ。

 でも、地元では「柿沢党」というらしいのだが、彼らの票がどういう配分で各候補に流れるかは全く読めない。だから、選挙結果がどうなるかは蓋を開けてみなければわからない。その意味でも、立民執行部だか都連だかの一定の人たちに、無所属で出る須藤元気に乗ろうとした動きがあったことは痛かった。

 しかし、小池が切ってきた乙武洋匡というカードは、立民系が結局切るのを踏みとどまった須藤元気以上の悪手中の悪手だった可能性がある。

 結局今回の衆院東京15区補選は、誰が勝っても「勝ちに不思議の勝ちあり」の選挙になると思う。裏を返せば、負けた場合には「負けに不思議の負けなし」である。たとえば金沢結衣が負ければ、それは維新が大阪万博固執して支持率を低落させたせいだということになる。現に江東区長選に維新は誰も予想できなかった大大大惨敗を喫しており、今回の補選にもその影響は残っているとみられる。酒井陣営及び自公ファ系については前述の通り。

 最後に、弊ブログにいただいた長いコメントを紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 こじこじ

>この国の人々は、あまりにも(身近な=つまり自らが支持する)権力に従順でありすぎるのではないか。言い換えれば、あまりにも権威主義が強すぎるのではないか。
>この状態からいかに脱却するかが、現在のような大きな変革の時代に生きる人々にとっての最大の課題の一つだ。私はそのように信じて疑わない。

もう本当に一言一句同意するところです。しかし同時に、この現実こそがこの国の絶望の深淵そのものではないでしょうか。

この国は、骨の髄まで権威主義に浸かり切っています。しかしそれは、ほとんどの権威主義的行動が無自覚の発露であることを意味しています。無自覚な悪癖を直すことにどれほどの苦労が伴うか、よくご存知のことと思います。そのような苦労を自発的にするように、変革を促すことは可能なのでしょうか? それもこれまで自発的な反抗などしたことがほとんどないような人々に、です。難しいのは、それを強要した時点で既に権威主義的との批判を免れないことです。それはアナーキズムのジレンマにも通じますし、党の体質批判を「反革命」と呼んで激しく糾弾する日本共産党の姿も重なりますが、権威に対抗するためには同じ方向を向いて一つにまとまらなくてはいけないが、それは完全に自発的な意志によるもので強制されてはいけない、という単純かつ当たり前のことを実現するのが洋の東西を問わずいかに難しいことか、いわんや西欧や米国と比較して個人主義の薄弱なこの国においてをや、と思います。

もっと難しいのは、自発的な連帯です。理不尽な権力の横暴に晒されることは、場所にやる濃淡はありますが、確率的な事象であって誰にでも起こりえます。そして本人が晴天の霹靂に怒り抗おうとするのは自然なことで、本人の意識変革次第で(或いはそんなものなくても)十分期待できますが、この国ではそういう虐げられた人を助け、連帯しようとする動きがとてもとても弱い。みんな人ごとだったり、何かあったときの報復が恐ろしいのでしょう。中には抵抗を批判し、嘲笑い、叩き折ろうとする権威主義の権化のような人も大勢いて、ブログ主の主要な批判対象は後者のような「輩」と推察しますが、そうした人、殊に無意識にそうした行動を取る人には自主的な変革など迫るだけ無駄でしょう。必要なのは、そういった個人を迫害する悪意を社会から叩き出すことです。それ自体が権威主義的行動に繋がってしまいうる自己撞着については既に述べましたが、それをさて措いたとても、そうした他人に向けられた悪意に立ち向かう勇気をどれだけの人が持ち合わせているでしょう? 60年・70年安保や全共闘などを引き合いに出さずとも、「反逆者は社会的に抹消される」というナラティブは、既にこの国に広範に敷衍しきっています。迫害を受けた人を助けるには、まずその周囲にいる人たちがこの思い込みを打破し、横に立ち、戦いを支えてやらなくてはいけません。しかし現実には、誰も助けない、或いは助け舟が少なくて、文字通り孤立無援のまま各個撃破されて負けてしまう。「誰も守ってくれない」「頼れるのは自分だけだ」という諦めが、周り回って絶望の社会を自己実現してしまっていることに、みながもっと自覚的でなければなりません。しかしこの思い込みはとても強固で、しかも日ごとに社会的現実がそれを補強し続けているという現状があります。普通の人にその恐怖を乗り越えて連帯せよ、と呼び掛けるのは少し虫が良すぎるでしょう。玉砕覚悟で権威に立ち向かえるような人は少数派です。普通は後に続いてくれる人がいると分かっているからこそ立ち上がれるわけですから。かと言って思い込みを頭ごなしに否定したりするのはあまり良い手段とは言えません。反逆者を体制が潰そうとするのは事実ですし、その危険かあるからこそ連帯しなければならないわけで、そういったごまかしには人はかなり敏感に反応します。結局、一人一人の思い込みを解きほぐし、根気よく説得しなければならないのですが、普段から政治的会話が忌避されることが当たり前になっているこの国で、そうした対話が社会を変えるまでに広がるのに、いったいいつまでかけたら良いのでしょうか。政治が変われば、といった次元ではなく、文字通り一人ひとりの意識変革が必要だからこそ、時間がかかります。世代が丸ごと入れ替わる方が早いのではないでしょうか。

他方、直接に関わらない領域からは、無関心の壁を越えなくてはいけません。インターネットやマスメディアはこの意味で有力なツールですが、既存メディアは完全に既存の権威に染まった対世論向け宣撫組織でしかなく、インターネット世界は現実と接続しない「ネット軍師」と陰謀論者の草刈場と化しています。彼らの権威に転んでしまえば、これまたネットに蔓延る逆張り体制擁護派とのネットバトルや「Twitterデモ」でガス抜きしては何かやった気分になるだけに終わるでしょう。そこから頭一つ抜け出すには現実と接続して、何か意味のある行動を組織するしかないですが、そうなればわっと群がってきた既存の組織にあれよあれよと絡め取られて取り込まれ、バラバラに解体されてから「組織の論理」という名の新たな権威主義で潰される。どこかの権威に潰されそうになっている時に別の権威から手を差し伸べられて、それを手に取らないのは難しいでしょう。ましてやその手の持ち主が良識ある個人主義者の集まりなのか権威的組織なのか見抜くことなど、どだい不可能な話です。まるでヤクザの手口ですが、この国には、個人の反逆を抑制し懐柔し、叩き潰す為の罠が、見渡す限りありとあらゆるところに仕掛けられているのです。そうした「内紛劇」を見せられた市井の人に、無関心に陥らず権威主義入れ子構造を踏まえて適切な反応を、というのは高望みが過ぎるでしょう。おまけに最近は「暇アノン」に代表されるようなネットの悪意をそのまま社会実装したような集団が顕現してきて、実相のレベルで社会運動を破壊してやろうと手ぐすねひいてるような時代です。「政治に関わる奴らはやっぱりうさんくさい」と言われないようにする為には、こうした罠に全く引っかからないように立ち回りつつ、社会的に影響のあるレベルまで活動の幅を広げていくしかありません。そんなこと果たして可能でしょうか。

唯一希望らしきものがあるとすれば、そうした社会的しがらみに囚われず、失敗経験による恐れを持たない若い人や海外出身者による発信や行動でしょう。しかし折からの少子化に加え、教育利権は清和会に連なる権力権威がみっちり詰まっており、外部からの意見も国民挙げての閉鎖志向、排外志向で、聞く耳どころか、そもそも人を入れない、意見は言わせず使い潰す、と徹底しています。体制の恐れの表れとも見えますが、高い期待を持てるような状況にはなく、「個人抑圧」の手段は増える一方になっています。

僕はこの国はもう一種の「技が極まった」ような、恋愛ADVなどでいうところの「ルートが固定された」状態にあって、抜け出せない、変更はもはや効かないものと考えています。「行く先はロシアかイスラエルか」と言っていた人がいましたが、僕は北朝鮮ではないかと思って……まあそんな行き先の違いはどうでもよくて、国の行く末を変えるのが難しいならば、個人のレベルで脱却するには国を出るのが一番簡単という話になります。僕はそこまでして生き残るほどの未練もないしいいや、ということで残りましたが、言ってしまえば世の中の人みな、その程度のこだわりしかないからこういう国こういう社会になっているわけで、社会を変えようなどとは考えず、「望む」通りに滅びに任せる(そして嫌な人は逃げる)ほうが、お互いのため。そういう状況に、もうこの国は来ていると思います。

僕自身もこんなことを言いながら目の前で苦しむ人に助けの手を差し伸べられず、あの時「見殺し」にしたのではないかという後悔がいくつもあります。人間に完璧はありませんが、そのように強く意識づけていなければ(意識していても)人助けもままならない社会になっている時点で、きっと何かがおかしいのです。まあこの場合、おかしいのは僕の方かもしれませんが。

一度文書が間違えてF5で飛んでしまい、記憶を頼りに書き直していたらこんな時間になってしまいました。長文で申し訳なく思います。

 

 特に、下記のご指摘はまさにその通りです。

 

もっと難しいのは、自発的な連帯です。理不尽な権力の横暴に晒されることは、場所にやる濃淡はありますが、確率的な事象であって誰にでも起こりえます。そして本人が晴天の霹靂に怒り抗おうとするのは自然なことで、本人の意識変革次第で(或いはそんなものなくても)十分期待できますが、この国ではそういう虐げられた人を助け、連帯しようとする動きがとてもとても弱い。みんな人ごとだったり、何かあったときの報復が恐ろしいのでしょう。中には抵抗を批判し、嘲笑い、叩き折ろうとする権威主義の権化のような人も大勢いて、ブログ主の主要な批判対象は後者のような「輩」と推察しますが(後略)

 

 いや本当にその通りで、私も「青天の霹靂」の人事をやられたことがあります。井戸まさえさんはそれを衆人環視の国政選挙でやられたわけで、それにも関わらず、次の政党執行部になったらいっこうに選挙区の総支部長に再任されないまま、今回結果的には立民公認候補の当選可能性も少なからずあり得る選挙に立候補できなかったわけです。

 そのことに思いを致すこともできず、かつてあれだけ井戸さんに同情していた人も、井戸さんよりも立民現執行部というか党代表を守るために(だろうと推測していますが)沈黙してしまいました。こういう状況が許せないわけです。

 先日、さるブログのコメント欄で、いやはっきり書いた方が良いですね、宮武嶺さんのブログのコメント欄で、最近のKojitaken氏はすっかり政局だけの人になったとかなんとか書かれていたのを見てブンむくれていたのですが、伝わる人には伝わるものですね。やはりXなんぞにかまけてないでブログを続けていて良かったと心から思います。

 コメント、どうもありがとうございました。

乙武氏対応、自公国定まらず 裏金・女性問題が影響―東京15区(時事通信)

 衆院3補選の告示が6日後に迫っているが、小池百合子に向けた文春砲が発砲されたり、民民から出馬予定を取り消された高橋茉莉氏が乙武洋匡の応援を公言したりと(これはおそらく民民執行部への嫌がらせだろう)、立民の玄葉光一郎野田佳彦待望論を日経系のネットラジオ番組で語ったりと、政局はますます混迷してきた。

 

www.nikkei.com

 

 これ(玄葉による野ダメ待望論)などは、立民右派からの「ポスト泉」の動きの一環とも解釈し得るのではないか。実際、自民党総裁選よりもあとに設定されていた立民代表選を前倒しで行おうとの動きも出ているらしい。自民党総裁泉で新総裁を選出するや否や衆議院を解散するという、3年前の(自民党にとっての)成功に味を占めた自民党がまたやらかしかねないというのは、誰にでも想像できることだからだ。そんな時に泉健太で大丈夫とは誰もが思うことだろう。島根1区も東京15区も共産党が候補を下ろして立民候補を支援する形になったが、これは右側が「立憲共産党」と呼ぶ形であって、2021年の代表選で選ばれた泉がそれから脱却しようとして結局できなかったことを意味する。結局「提案型野党」路線も維新へのすり寄りもうまくいかなかった。立民の政党支持率は今も伸び悩んでいる。これで党内政局にならない方が不思議だ。

 ちなみに、岸田文雄(というか岸田を操っていた故安倍晋三)を就任直後の解散をやった13年前に同じことをやろうとしていたのが麻生太郎だった。しかし麻生は森喜朗らによって手足を縛られ、解散に踏み切れなかった。その結果、2009年衆院選で記録的大惨敗を喫して下野に追い込まれた。その轍は絶対に踏みたくないだろうから、もし9月の総裁選で自民党総裁が代わるのであれば新総裁は岸田と同様即時解散するだろう。今の政局だとこの可能性が一番高く、次いで高いのがそれに追い込まれる前の6月に岸田が解散することだ。4月解散はもうほとんど時間がないので事実上消えたとみて良いだろう。

 このどちらの場合でも補選に当選した議員の任期は2か月または5か月になるから、小池百合子にせよ江東区の前々区長のドラ息子である「漢字もろくに読めない」らしい極右の山崎某も、乙武が悪評紛々だからといって出馬などしないだろう。両者とも、本選に出て勝てば良い、とでも思っているのではないか。特に岸田が6月解散を仕掛けてきた場合が問題で、この場合には小池百合子が本当に東京15区から出馬する可能性がある。区民の私としては想像したくもない恐ろしい話だけれども。

 立民の話に戻ると、党内政局の動きがリベラル派からではなく右派から出てきつつあることに注目されたい。というのは、民主・民進においては少なくとも政権交代後はずっとこの流れからだからだ。小沢一郎にしても、信者には左側が多かったが小沢自身はまぎれもない右派だし、その後の前原誠司だの長島昭久だの細野豪志だの馬淵澄夫だの、それに小物だったかもしれないけれども江東区柿沢未途だの、民主・民進で政局的な動きをなしたのは全員極右を含む右派だった。たとえば西村智奈美のようなリベラル派は何もしていないし、それどころか西村氏は執行部にいる。妄動をなすのは常に右翼か新自由主義者であり、その最大にして最悪の例があの「希望の党」騒動だった。今朝も記事を書く前にコメント欄を見たら、いつもの右翼が何やら戯言を書いていたが、実際に純化に動こうとするのは常に右派である(「排除」という小池百合子の名言を思い出せ!)という観点が完全に欠落している。

 今日は時事通信の政局記事を挙げておく。

 

news.yahoo.co.jp

 

乙武氏対応、自公国定まらず 裏金・女性問題が影響―東京15区

時事通信 政治部 2024年04月10日07時06分配信

 

 衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)を巡り、自民、公明、国民民主3党の方針が定まっていない。いずれも、東京都の小池百合子知事に近い政治団体「ファーストの会」副代表を務め、無所属で出馬する作家の乙武洋匡氏の推薦や支援を検討。しかし、自民派閥の裏金事件や、乙武氏の過去の女性問題が影響し、結論を出せずにいる。

 

 乙武氏の扱いについて、自民の小渕優子選対委員長は9日の党役員連絡会で「都連とも連携しつつ調整を進めたい」と述べるにとどめた。

 

 自民は、東京補選で独自候補の擁立を断念。小池氏と共同歩調を取り、事実上の「勝利」を目指す戦略を描いていた。ただ、乙武氏は8日夜、自身のX(旧ツイッター)に「現時点で自民に推薦依頼は出してないし、予定もない」と投稿。告示まで1週間と迫る中、先行きは見通せない。

 

 4月の衆院3補選を巡り、自民は長崎3区でも独自候補の擁立を見送り、島根1区は苦戦が伝えられる。党中堅は「乙武氏に推薦を出せなければ補選は0勝になる」と嘆いた。

 

 国民は、小池氏と旧希望の党以来のつながりを持つ。当初は乙武氏の推薦に前向きだったが、自民が推薦の動きを見せると態度を一変。背景には、裏金事件への世論の厳しい批判を踏まえた判断がある。玉木雄一郎代表は9日の記者会見で「自民との相乗りは想定できない」と明言した。

 

 一方、小池氏と都政で良好な関係を築く公明も対応に苦慮。女性問題に厳しい党の支持母体、創価学会の女性部を中心に、乙武氏の推薦には反発が強いという。山口那津男代表は9日の会見で「(乙武氏は)公明に推薦を求めてきていない」と慎重姿勢を崩さなかった。

 

 3党とも小池氏の本音が読めず、主導権を握られている。自民幹部は「小池氏に『推薦の準備を』と言われたから待っている」と困惑。国民幹部も「小池氏が整理してくれているのか分からない」と語った。

 

時事通信より)

 

URL: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040900939&g=pol

 

 この記事を読むと、自民党中央(小渕優子)はもはや都連をグリップする力を失いつつあるようだ。少し前に都連が東京15区の候補を公募にしようとした時、それを差し止めたのがこのドリルで悪名高い小渕だった。

 そして、自民、公明、民民の3党とも小池に振り回されている。いい気味だ。あんな毒饅頭に手を出すからこんなことになる。このうち民民(玉木雄一郎)は二度目だろう。バッカじゃなかろかルンバ♪

 歴史は繰り返す。二度目は何としてだったっけかね。